昨年のクリスマス、子供がどうしても欲しがっていたおもちゃがあったのですが、タイのデパートでは見つからず云々と言う話をSNSに揚げたところ、日本の友達が揃って「アマゾンで買えるから送ってあげる!」とコメントをくれました。日本では、いまやネットショッピング、通販は普通の買い物と同等。お店まで行く時間がない、家まで送り届けてくれるから楽、ジャンルの違うものでもいっぺんに揃うなどの理由で、還暦を迎えた私の母も上手に利用しています。
私自身も、実家への里帰り目掛けてタイからアマゾンを筆頭に、日本滞在時に使うコンタクト、日本でしか販売していない化粧品、子供服、旦那に頼まれた洋書などをポチっとしていますからね。
でもこれはあくまでも日本の会社を利用してのお話。タイでは、まだ「ネットショッピング」やら「お取り寄せ」という概念は広まっておらず、買い物は「自分の目で見て確かめて買う」のが普通ですが、どうやら少しずつ「通販」が広まってきているようです。
実演が特徴の「テレビショッピング」。タイのケーブルテレビにはショッピングチャンネルがあったり、一般のチャンネルでも時々お鍋セットやモップセットなどが販売されています。今回、日本の大手商社が本格的にタイでのテレビ通販に乗り出したようです。
ASCII.jpより
セントラルデパートはタイの老舗デパートで、タイのみならず中国などアジア諸外国にも店舗を持っています。ここが母体となったテレビショッピングとなれば、購入する側も「セントラルなら安心」と、実際の商品を手に取らずに買うことにさほどの躊躇はないかもしれません。
また、ネットショッピングではすでに「Tarad.com」というサイト(http://www.tarad.com/)があり、市場が拡大しているそうです。こちらは、日本のネットショッピングの開拓者とも言える「楽天」と組んでおり、現在16万店舗がエントリー、会員数は200万人に上るそうです。
取り扱い商品は、子供の絵本、キッチン用具、ビタミン剤、家電製品から時計などのブランド小物まで実に様々。日本のアマゾンと近い感じですね。またポイント制となっているので、リピーターが多いのではないかと思われます。サイトがタイ語のみですが、ちょっとごちゃごちゃした感じが、タイのリアルなマーケットと似ていて面白いです。
またファッション専門の通販では、ドイツのインターネット会社が立ち上げたファッションオンラインショッピングサイトZALORA(http://www.zalora.co.th/)のタイ版が昨年スタートしています。こちらは、タイの人気ブランドから海外のブランドまで男性女性のファッションを扱うサイト、やはりタイ語のみですが簡単な単語が読めれば、女性→靴→サンダル、などの検索もできて見やすいですね。また現在はミッドイヤーSALE開催中、普段から期間限定SALEなどもやっています。
そして最後、我が家が唯一利用したことのあるタイの通販について紹介しましょう。それはタイ郵便局がタイ全土の「美味しいもの」を届けてくれる、日本の「お取り寄せ」サービスその名も「アロイ(美味しい)Yummy Post」サービス(http://www.postemart.com/shop/)です。東北部ノーンカーイ県の生春巻きセットや、中部ノンタブリー県のおまんじゅうが現地の人気店から届けてもらえます。これはなかなか良いサービスですよね。
タイでの「通販」、数年後にはお買い物手段のひとつになっているかもしれませんね。