価格交渉できる?

屋台はだいたい交渉制ね.jpg日本ではあまり馴染みがありませんが、タイではまだまだ「価格交渉」が存在します。普段の買い物にしても価格表示がしてあるスーパー以外、たとえば市場の八百屋や青空定期市などではその場で値段が決まります。これはタイ人がタイ人を相手にした商売ですから、良心的な価格でしかないのですが、これがパッポンやナナなどの道沿いにずらっと並ぶ屋台となると、相手は観光客。私もかつて旅行者時代に経験しましたが、けっこうなべらぼうな値段を吹っかけられます。

値段交渉の経験が乏しいくせに、ガイドブックそのままに「ロッドラーカーダイマイカ?(安くしてもらえませんか)」なんて言っちゃった日には墓穴を掘る。旅の浮かれた気分と雰囲気にのまれ、日本円への換算もままならないまま、つまらないお土産にけっこうな額を払ってしまった苦い経験があります。

旅行者にとって、タイでの「価格交渉」は大きな難と捉えられているようで、こんな面白い記事がありました。

サーチナより

どこの国でも、観光地にはボッタクリ商売がつきもの。ボッタクリとまではいかなくても、日本でも通常価格より高めの値段設定になっている観光地がある。ヨーロッパにも「大衆食堂のスパゲティ30ユーロ」や「普通のカフェのコーヒー15ポンド」などのボッタクリは存在するが、微笑みの国・タイのボッタクリ度には負ける。

  タイで特にヒドいボッタクリは、トゥクトゥクという三輪タクシー。見た目がキュートで珍しい乗り物であることから、多くの観光客がトゥクトゥクに乗って街を移動している。その運賃が、実態を知れば知るほどボッタクリなのだ。

トゥクトゥクは交渉制.jpg「観光客がトゥクトゥクに現地人価格で乗ることは難しいでしょう。私も難しいです。見た目が完全に日本人ですから、いくらタイ語を話したとしても現地人レベルまで運賃を下げることはできません。そもそも、日常ではあまりトゥクトゥクには乗りませんが(笑)」と語るのは、タイに住む日本人男性。

  トゥクトゥクは自動車のタクシーと違って遠距離移動をしないので、現地人であれば距離にもよるが10~30バーツ(約30~90円)で移動できるという。しかし観光客となると話は別で、運賃として100バーツ(約300円)を提示されることがあるというから驚きだ。

  悪質な場合は、近い場所への移動なのに200バーツ(約600円)と平気で言ってくるトゥクトゥクの運転手もいるらしい。特に観光客の多いバンコク・カオサン地区では200バーツなんてあたりまえ。堂々と400~600バーツ(約1200~1800円)と言ってくる超ボッタクリ運転手もいるのだとか。

  では、どうすればトゥクトゥクのボッタクリを防ぐことができるのか? 「交渉すればチョイボッタで済みますので、近距離であれば50バーツ(約150円)を目指して交渉していけばいいと思います。とはいえ旅行者が50バーツは難しいと思いますが......。それで80バーツとかになればいいという気持ちで乗りましょう」(タイ在住日本人男性談)。現地人価格はあきらめるしかないようだ。

  ちなみに、当編集部の海外記者に話を聞いたところ、「自分で払える限度額を決めておくんです。絶対に70バーツ以上は払わないとか。とりあえずトゥクトゥクで200バーツは論外なので、そういう運転手とは交渉しません(笑)」と言っていた。』

そこまでボッタクリボッタクリ言わなくても...と思いますが、物を買うときに多少ぼられるのはまだ形が残るので多少は許せる。ただし、トゥクトゥク、タクシーなど移動手段ででやられるトホホ感は大きいもの。

先日、日本の友人がタイに遊びに来たときに、空港からマッカサン駅までエアポートリンクで来て、そこからすぐ近くのホテルまでとタクシーに乗ったら、メーターをつけずに「200バーツ」と言われたそうです。エアポートリンクの料金が35バーツなのに、タクシーでいきなりこの価格は無いだろうと、別の流しのタクシーに乗ったところ、結局60バーツだったそう。

バンコクのタクシーはメーター制が導入されていますから、本来ならばこうした「言い値交渉」は違反なのですが、スーツケースを持った観光客を狙った悪いドライバーはまだまだいます。またトゥクトウゥクは、大前提としてタクシーより安いというのは覚えておきましょう。窓も冷房もない吹きっ晒しの車ですから、タクシーより安くて当然。ただ、タクシーよりも観光気分が盛り上がるので、ついついぼったくられてしまう外国人も多いようです。また、王宮周辺、カオサン、中華街辺りで客引きをしているトゥクトゥクに乗ると、乗った瞬間「今ならここで宝石が安く買えるよ」と宝石の店に無理やり連れていかれそうになったり、某有名シーフードレストランの名前を行き先に告げると、よく似た名前の別のレストランに連れて行かれることもあります。いずれも、運転手と店側がぐるになっていますので、気をつけましょう。

うまく交渉できるかな.jpgタイ語ができて、タイ人然としていれば、買い物でも乗り物でも価格交渉は非常にスムーズ。交渉の文句も「安くならない?」から「いくらになる?」と強気に出れるようになりました。が、それでも内心はちょっとどきどき。そんなときは、ほかのお客さんが交渉している会話を盗み聞いて参考にするようにしています。

それから、値段交渉はただ安くするのではなく、相手のぎりぎりのラインまで巧みに持っていくのが鍵。やみくもにいきなり半値を言ったりすると、相手にしてもらえません。価格交渉ができるようになったら、タイの醍醐味がひとつ増えるかもしれませんね。