地鶏家けんぞう@スクンビット26 その1

けんぞう店構え.jpgタイに住む日本人は5万人と言われています。その多くがバンコク、中でもスクンビットエリアに集中していると思われ、このエリアには日本と同じ雰囲気な店が多くあります。今日はそんな「すっごい日本っぽい」お店からとっておきの1軒を紹介したいと思います。

お店の名前は「けんぞう」、ご存知の方も多いかと思いますが、地鶏を出すお店です。お店の雰囲気は中野や高円寺など中央線沿線にありそうな、居酒屋と創作レストランの中間的な感じ。おしゃれなんだけど、濃い色の木で素朴に作られた店内、お店に一歩入った瞬間から「懐かしさ」に襲われます。

お通しが出てくるのも日本的。ただし、他の純和食レストランよりも、少しボリュームがあって胃を刺激してくれるようなものが多いです。今回は野菜たっぷりのポテトサラダが出てきました。

生絞りグレープフルーツサワー.JPGさてさて、まずはお酒を注文。毎回ここのメニューを開くと、にたにたと笑みがこぼれてしまうのですが、サワーと酎ハイがあるんです。他のお店では、焼酎はあってもサワーや酎ハイまで作ってくれるところは少ない。日本にいた頃、ビールに飽きたら好んで柑橘系サワーを飲んでいた私にはたまらないラインアップ。生レモンサワー、ウーロンハイなどの定番のほかに、ライチサワー、クランベリーハイなどがありますが、私が必ず頼むのが「生絞りグレープフルーツサワー(230バーツ)」です。

タイにはグレープフルーツはありません。いや、移住する前はあるのだとばっかり思っていたのですが、来てみたらソムオー(ザボン)しかなかった。私は、少し苦味があるグレープフルーツが大好きだったのですが、タイに来てからはほとんど食べていな。しかし、ここの生絞りサワーには、ピンクグレープフルーツが半分どかんと出てきて、自分でその場で絞ってグラスに注いで頂きます。最高。エビスビールもありますが、ここでは1杯目からサワーです。

とりわさ.JPGプハーとサワーをやりながら、日本語オンリーの縦書きのお品書きを開きます。まずは即肴から「鶏わさ(150バーツ)」、「炙りきのこと生ハムサラダ(280バーツ)」を注文。お店入って左側に広がるカウンターの奥が厨房となっていて、けっこうな数のスタッフがすばやく動いており、頼んだものがすぐ出てきます。

また、注文を取りにきてくれるスタッフのほとんどがタイ人の女性ですが、皆日本語がそれなりにできる。メニューが日本語のみですから、お店側もスタッフに品名をしっかり覚えさせているのでしょうが、日本人でも舌をかみそうな長い名前のメニューも、簡単に伝わってしかも復唱してくれる。コミュニケーションがしやすいというのは、大きいですね。

鳥わさは味はほとんど想像どおりでしたが、見た目が違った。鶏肉が隠れんばかりの鰹節と刻み海苔が上に乗っていました。半生の鶏肉に、噛むとじんわり染み出る出汁が加わり、そこにわさびがピリッときいておいしゅうございました。サラダも、そのままイタリアンレストランで出せそうな、バルサミコの酸っぱさが炙られたでかいきのこにしみていて最高。名前は失念してしまいましたが、イタリアの菜っ葉も入っていました。

豆腐.JPG地鶏家ですから、がつんと鶏にいきたいところですがもう少しじらすことに。そこで頼んだのが「自家製ふわふわ豆腐(130バーツ)」。このお店、鶏も旨いが豆腐も旨い。餡のお風呂に使った丸くて白いお豆腐。わさびが天辺に乗っていますので、それを上手に付属の木のスプーンで餡と一緒にすくっていただきます。非常に柔らかいデリケートなお豆腐ですので、お箸では簡単に崩れてしまいます。お味は「豆腐そのもの」。餡の薄味の出汁よりも、豆腐の味が勝る。豆腐好きにはたまらない味ですね。

次に続く・・・