雨季真っ盛りのバンコク。今日も明け方ザーッと降り、その後晴れると思いきや午前中に2回くらい強い雨が降り、午後もしっかり降って夕方6時過ぎ、もうすぐ暗くなる空にようやく雲の間が覗きました。
雨勝ちな日々は、じめじめ、じとじと。床にモップ掛けしてもいまいち乾きが悪い。洗濯物なんて乾きが悪いどころか、ほとんど乾かない。日差しはないけど、雲が空に蓋をしているみたいに、もやーっと生暖かい空気が漂い、ちょっと動くと汗がじとーっと流れる。
こんな空気を好むのが、私の大敵「蚊」。タイに移り住んで、だいぶ免疫はできたものの、それでも家族の中で一番食われる。そこで今回は、蚊を寄せ付けない術を紹介したいと思います。
育ち盛りの子供のいる我が家で、どうして私ばかりが蚊に狙われるのでしょうか。
ウィキペディアの解説を要約すると、蚊は二酸化炭素の密度が高いところへ、周りより温度が高いところへ向かう習性がある。体温が高く、呼吸回数が多い、つまり新陳代謝がが激しい人は特に刺されやすい。普段は刺されにくい人でも、新陳代謝量が増える運動後や、ビールを飲んだ後は刺されやすくなる。
なるほど、でも言われてみれば確かに私は新陳代謝が良いほうかもしれません。よく汗かくし。「汗をかくと蚊に刺されやすくなる」、これはタイでも日本でも常識。ですから、汗をかいたらすぐにシャワーを浴び、肌を清潔な状態に保つのが大事。シャワー後は、虫除けローションを足や腕の刺されやすい部分に塗ります。
虫除けローションは、Soffelのものが一番好き。シトラス、フローラル、レモングラスの3種類の匂いがあり、クリームタイプとスプレータイプがあります。私が愛用しているのはフローラルのクリーム。そのほか、ハーブショップなどで扱いがあるレモングラススプレーを使うこともあります。
しっかりバリアを張って表に出ると、「ぷーん」というあのいや~な羽音が聞こえてきます。
ウィキペディアには、成人(25~30歳以上)になると可聴音の範囲が徐々に狭まり、蚊がだす高音域の羽音を聞き取ることが困難となり接近しているのがわからず刺されやすくなるそうですが、とっくに成人を迎えている私の耳は、敵の音を聞き逃したりはしません。蚊はなんと1秒間に600回も羽ばたいているそうで、だからあの高い音が出るんだそうですが、その音が聞こえたらすかさずスプレー。
ここで使うスプレーには2種類があります。ひとつは、私のオリジナル殺虫スプレーなんですが、ばい菌を殺す成分の入ったDETTOLという液体を水に薄めただけのもの。この液体は床掃除や拭き掃除、洗濯物に混ぜてもよし、傷口の消毒にも使える万能な薬なんですが、これを水に薄めたものが蚊に効きます。もともと水が苦手な蚊に、ばい菌除去成分が混ざった水分が噴射されるもんですから、命中すれば床にポトリ、そうでなくとも遠くに逃げていきます。
もう1種類は殺虫剤。Baygonというメーカーのものですが、化学薬品なのでそう使いたくない。蚊が大量だったときや、ムカデ、ゴキブリが出たとき限定で使います。前述のDETTOL配合のものもあり、我が家ではそちらを使用しています。
そして蚊取り線香を焚きます。日本のキンチョウ、KAYARI、アース、BAYGONなどいくつかメーカーがありますが、私がよく使うのはKAYARI。最近、どピンク色をしたサクラの香りがお気に入り。タイの蚊取り線香は香りの種類が豊富で。ほかにもレモングラス、パンダナス、ラベンダーなどがあります。
蚊除けローションにも、蚊取り線香にもレモングラスが使われていますが、レモングラスの匂いは蚊が嫌うそうで、我が家のおばあちゃんは乾燥させたレモングラスの束を窓の外に置いています。
ユンラーイと呼ばれる縞模様の蚊に刺されると、デング熱にかかる恐れがあります。刺されやすい人、子供のいるご家庭では今の季節、しっかり蚊対策をされることをお勧めします。