ソンクラン(タイ正月)1

タイの4月は、祝日がたくさんあります。まずは明日4月6日はワンチャクリー (王朝記念日)、現王朝チャクリー王朝の創始者であるプラヤー・チャクリー将軍の即位を記念する日です。学校や会社が一斉に休みとなりますが、仏教がらみの祝日ではありませんので、お酒は飲めますよ。

グーグルも.jpgそして来週、4月13日から15日までの3日間はソンクラン、タイ正月がやってきます。祝日自体は3日間ですが、前後合わせて10日間ほどがお休みモード、日本のお盆に近い感覚で、多くの人が帰省をしたり、旅行に出かけたりします。この時期が1年で最も暑い時期であり、皆が仕事も勉強も休んでゆったり家族と過ごすのがタイのお正月のスタンダードな過ごし方。今年は、何の心配もいらずに楽しめそうな気配で何より。

というのも、ここ数年はソンクラーンが近づいてくると、政治がらみの問題が勃発。2006年、まだ現役首相だったタクシンに反対する人たちがサイアムで大規模集会を開き、オープン間もないパラゴンは閉まるわ、サイアムスクエアのお店も軒並みシャッターを下ろして異様な雰囲気。それからというものの、来る年も来る年もこの時期にとんでもないことが起こり続けてきました。

昨年は皆さんもご存知の通り、タクシン派による道路占拠に始まり、軍隊が出てきての強制排除に伴う大騒乱とその後のセントラルワールドZENなどでの火災。

都心の高層コンドミニアムに住む友人が、昨年のこの時期にベランダから撮った写真を見せてもらったことがありますが、戦争状態としか言いようがありませんでした。普段は、チャオプラヤー川、都心のネオンが美しく見える部屋ですが、その写真はいたるところから煙が上がってましたから。周りは道路封鎖だし、下手にベランダに出ようものならスナイパー扱いをされて、狙撃に遭う可能性もある、ものすごい恐怖心の中撮った写真だそうです。その後すぐに、会社の工場がある隣県まで避難したそうですが、会社の先輩が迎えに来て、「今すぐ早く!」とせかされ、着の身着のまま車に乗り込んだのだとか。

そんな去年の4月から1年、政治はまだまだもめてはいるものの、今年こそは一般市民が久しぶりに心から楽しめるソンクランとなりそうです。

正しいソンクラン.jpgさて、ソンクラン=「水掛祭り」という認識が高くなりつつありますが、もともとソンクランは、純粋に新年のお祝いをするものであり、家族一堂集って共同で仏像のお清めを行ったり、年輩の家族のお清めを行う期間。後に単なる水の掛け合いに発展したため、現在では新年と言うよりも祭りという色彩が強い、そうです。(ウィキペディアより一部引用)

我が家は90歳近いひいおばあちゃんも同居する、一般的なタイの家庭ですから、ソンクラン従来の過ごし方をします。毎朝やってくるお坊さんへの托鉢が終わったあと、仏間に並べられた何体もの仏像を皆で手分けして埃を払い、磨きます。その後、縁側に即席の仏壇を作り、改めて仏像を並べたあとに、水を掛けて一人一人が新年のお祈りをします。

仏像が多い我が家ですから、一体一体にお水を掛けるのが大変だからでしょうか、昨年から霧吹きを使うようになり、グッドアイディアなんですがちょっとミスマッチなところが何ともいえませんけど。

また、家で一番の年長者に水を掛ける儀式も行います。ひいおばあちゃんの手や、背中に水を掛けてあげます。そして、おばあちゃんが一人一人にお祈りの言葉を掛けてくれます。タイでは水が「清浄」を意味することから、背中や手にそっと水を掛け、年長者や家族の心身を清めるというのが本来の儀式なのです。こうした儀式を終えると、「新しい一年が始まる」という、気持ち新たになり、とてもいいものですよ。

水鉄砲.jpgその後は、子供が主体となってお待ちかね水掛祭り。近所の子供達と水鉄砲で水合戦をしたり、ビニールのプールを庭に広げて泳いだり、暑い暑い季節ですからいくら水を浴びても強い日差しですぐに乾き、大人も混ざって水遊びを楽しみます。

一方で、度を過ぎた水遊びが「ソンクラン名物」にもなっているようで、バックパッカーが多いことで有名なカオサン地区や、シーロムエリアでは無礼講状態の水掛合戦が繰り広げられます。我が家近辺でも、車で幹線道路を走っていると、歩道からものすごい水の洗礼を受けます。ドラム缶に水を貯めていたり、ホースからそのまま放水していたり、またスッとする粉を混ぜて練ったものを顔に塗り合っていたり。ピックアップトラックに乗って、道路脇チーム、或いは他の車と水掛合戦をしている人たちも多く見ます。

路上で.jpg昨年は、まさにソンクランのど真ん中の日にシーロムまでいかねばならない、のっぴきならない用事があったのですが、普段はいくつかの乗り物を乗り継いで行く私も、その日ばかりはドアToドアで全部タクシーで行きましたから。特にシーロム通り、ゾンビ映画張りにお兄さん達が狂気の沙汰で、水を掛けてくる。タクシーに乗ってて本当によかったよと思いながら、あ、あそこでお姉さんが集中攻撃されてる、あ、こっちでお兄さんが生贄だあ、と恐る恐る見物しました。

旦那と知り合った頃に、一度だけ私もピックアップトラップに乗って水掛合戦に参加したことがありますが、あれは20代までのもの。30過ぎたら体力持たないし、全身びしょぬれで人様の前にいられないし、水が顔面にクリティカルヒットしたら本気で怒ってしまいそうだし。今年も、保護者として大人しく過ごしていたいと思います・・・

 

 

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