バンコクという街は、いつもどこかで大きなビルを建設中のような気がします。郊外から都心部に入っていく幹線道路には高層コンドミニアムやショッピングモール、そして車のショールームを建設している工事現場いくつもあり、都心に入ると更に工事現場に出くわす率がぐっと上がります。
例えば、8月にオンヌット駅より先が開通すればBTSで行けるバンナーにはIKEAが入るメガバンナー、エアポートリンクランカムヘン駅前にはショッピングモールができるようだし、BTSチョンノンシー駅前にはバンコク一番の高さになるらしいマハナコーンビルの建設がスタート。
でも日中ひと際工事の音が激しくなんだか騒がしいエリア、それがプルンチット駅周辺です。
Newsclipウェブ版より
『バンコク高架電車BTSのプルンジット駅(プルンジット通り・ウィタユ通り交差点)周辺で不動産を所有もしくは開発中の5つの企業グループが、それぞれの建物を結ぶ高架歩道の建設や景観の整備を進めることで合意した。駅周辺を「プルンジットシティ」として開発し、シーロムやパトゥムワン、ラチャプラソンをしのぐバンコク一のビジネス・ショッピング街に育てる。
「プルンジットシティ」に参加するのは、
1) 駅前で複合ビル「パークベンチャーズ」を建設中の不動産大手TCCランド
2) 英国大使館跡地に複合不動産プロジェクト「セントラル・エンバシー」を開発中の流通大手セントラル・グループ
3) 駅前に大規模マンション「ノーブル・プルンジット」を建設する計画の不動産ディベロッパー、ノーブル・ディベロップメント
4) ウィタユ通りの駅近くに高級ホテル「スイソテル・ナイルートパーク・バンコク」、オフィスビルなどを所有するナイルート・グループ
5) プルンジット・ウィタユ交差点に支店があるアユタヤ銀行/クルンシー・グループ――。
「パークベンチャーズ」は地下1階、地上33階で、「ホテルオークラ」が入居する。今年9月にオフィス部分が、2012年3月にホテルが開業する予定だ。
「セントラル・エンバシー」は高級ホテル「パークハイアット・バンコク」が入居する30階建てのホテル棟と8階建てのショッピグモール棟からなり、2013年第4四半期開業の予定。
「ノーブル・プルンジット」は1・4ヘクタールの敷地に50階建て、45階建て、14階建てのマンション3棟(計1442戸)、50メートルプール、3階建てオフィスビルなどを開発する。2016年完工の予定。』
BTSプルンチット駅と言えば、ウィッタユ通りの突き当たり手前にある在タイ日本大使館に用事があるとき、その手前にあるオールシーズンプレイスにある日本料理「喜心」や「鮨忠」に行くとき、そしてアユタヤ銀行裏の「水琴」でお食事の時に利用します。
現在も駅に直結するビルはあり、ホームセンターのHome Proがあったりしますが、どちらかというと商業施設よりもオフィス街のイメージが強いですね。ひとつ隣のチットロム駅には、セントラルから始まりゲイソン、セントラルワールドとショッピングエリアが開けていますが、プルンチットはビジネスの街です。
しかし、このエリアがビジネスだけでなくバンコク一のショッピング街になるとしたら、日中プルンチット界隈のオフィスに通う人達がそのまま寄り道できるわけですし、外国人ビジネスマンも多い地区ですからかなりの集客を狙えそう。有名ホテルが入ったら、近辺の会社が出張者を滞在させるのに利用するでしょうし、一般の観光客もホテル近くで遊べる。
私の注目は「セントラルエンバシー」。スクンビットとウィッタユの角の大きな敷地で、昨年期間限定で遊園地があった場所です。完成すれば、チットロムのセントラルデパートと連絡通路ができるようです。