タイでのオンラインショッピング 1

箒屋さん.jpgタイにはお店がいっぱいあります。私が住む集合住宅街の中でも、朝や夕方にはお粥やムーピン(豚の串焼き)などの食べ物屋台が出ますし、田舎に帰ってたくさん地元の果物を持ち帰ってきた人が家の前で即売していたりします。午後になると、さまざまな商業ピックアップトラックが乗り入れてくるのですが、野菜から生鮮食品まで扱う移動スーパーさながらの車、箒などの掃除道具、アイスクリームを売るバイク、網戸の修理などなど、しょっちゅう表に出かけられないお年寄りも、軒先で品物を見たり、買い物を楽しむことができます。

住宅街を出て街の中心に向かえば、さらに店の数は増えていき、人が多いから店があるのか、店があるから人が群れるのか、そこかしこで賑わっている光景が広がります。これが、大きなスーパー、デパートなどの商業施設に入っても一緒。ちょっとしたスペースも間借りで商いをしている人がたくさんいます。

こういった小さい店で売られているものは、大概が衣食住に絡んだ生活必需品で価格も低めのものがほとんどです。しかし、一般の市場では見つからない輸入品や希少品はどうやって手に入れるのか。レアでちょっとマニアなものはどこで手に入れるのかというと、ジャンルによっては専門店や取り扱う店が集中したエリアがあります。

サパーンレック.jpgたとえば、義理の弟は日本のアニメキャラクターのフィギュアを収集しているのですが、中華街近くにあるデパート「サパーンレック」にしょっちゅう通っています。一度連れていってもらったのですが、フィギュアのみならず、ゲームソフト、DVDなどの小さい店がぎっしり並ぶ様相は、アキバを凝縮したような感じでした。

また、珍しいギターを集めるのが趣味のギタリストの知り合いは、新品のギターを探すときはペッブリーやゥワェーンなどの楽器問屋街に出かけるそうで、日本の御茶ノ水にはかなわないそうですが、月に1度は見に行ってるとのこと。ただし、そこでは数が限られること、また買うことはできても売ることができない、そこで利用しているのが「オンラインマーケット」なんだそうです。会員登録制で、ギター好きなメンバー同士でギターや関連品の売り買いができるそう。

話は変わりますが、昨年のクリスマスに日本の友人たちと子供へのプレゼントの話題になったのでえすが、皆一様にAmazonで買うと言っていました。狙った商品を確実に手に入れるには今やオンラインショッピングが鉄則だそうで、寒い中わざわざ買い物に出かけてお目当ての商品が無かったという苦労もいらなくて済む。この感覚、タイではまだまだ一般的ではありませんね。

ついついポチッと.jpg私自身は、年に数回の一時帰国時は出発数週間前から日本のショッピングサイトをチェック。日本で使用する使い捨てコンタクト、子供服、本、化粧品などをまとめて発注しておき、日本の実家で受け取るようにしています。ですが、タイのショッピングサイトにはまだ手を出していません。タイで品物を見ずにした買い物と言ったら、郵便局が展開している「お取り寄せ」でチェンマイから北部料理セットを購入したときくらい。日本のAmazonから業者を介して買い物をしている義理の弟ですら、タイのサイトは見ないとのことでした。

では、タイにはオンラインショッピングサイトが無いのかというと、あるんです。Facebookには、女性物のファッションアイテムを常にセール価格で扱うサイトの広告が出ていますし、ウィークエンドマーケットにしか店を持たない弱小ブランドが集まったブティックサイトもある。けど、どういう訳だか、私も私の周りも利用している人がほとんどいない。私に関しては、特にタイで手に入れたいレアなものが無いので利用する必要が無いのですが、あったとしても偽物つかまされちゃうんじゃないかという不安がありますしね。

しかし、実はタイにも出所がしっかりしたオンラインショッピングサイトがあるのです。それも、日本の「楽天」が経営しているサイト「Tarad.com」。こちらの日本人CEOにインタビューをした記事がとても興味深かったので、2号にわたって添付したいと思います。

日経ビジネスより

Tarad.Com web page.jpgTarad.com(タラッド・ドット・コム)の設立そのものは非常に早い。楽天の設立が1997年(当時はエム・ディー・エム)で、タラッドは1999年設立です。楽天が買収したのはその10年後、2009年になります。楽天が67%の株式を取得する形でタイに進出することになりました。

もともとタラッドは「売ります買います」といった買い手と売り手をマッチングをするウェブサイトで、出店者に対してウェブページの制作パッケージやツールを販売していました。ただ、創業者のパーウット・ポンウィタヤパーヌ(通称ポム)氏が将来的にマーケットプレイスを展開して店舗と一緒に新しい流通を作り上げていきたいという夢を持っていたため意気投合。そして一緒にやっていこうとなりました。2010年4月から「プレミアムモール」という名称で楽天市場と同じマーケットプレイスを開始しました。  (次号に続く)』