日本の住宅がやってくる

工事中なんです.jpg私が住んでいるバンコク郊外は、ここの数年ものすごい建設ラッシュ。隣県に繋がる幹線道路では、渋滞解消のための立体十字路を、その両サイドは集合住宅街、都心に出る通りにはショッピングモールや車のショールームを複数建設中。

栄えてくる、はタイ語でジャルーンクン。まさに最近の我が家近辺の状態です。昔は道路は1車線、スーパーやデパート、コンドミニアムなんかなかったそうですが、今は便利で住み良い街となり、多くの人が移り住んできています。今住んでいる住宅を銀行に査定してもらったら、なんと購入価格の倍以上の値が付くと言われました。当面は引っ越す予定は無いですけどね。

バンコク、特に郊外にある住宅には「ムーバーン」と呼ばれる集合住宅が多くあります。出入り口に守衛さんがいるゲートがあり、中には同じようなデザインの家がずらーっと立ち並び、公園、プール、スポーツジムなどの共有施設があったり、通りに面した家やゲート近辺の家は、食べ物屋台、食堂、カフェ、美容院、雑貨屋などを出して、ひとつの街を形成しています。

この「ムーバーン」市場に、日本の大手企業が参入するようです。

R.E.Port(不動産流通研究所)より抜粋

積水化学工業(株)住宅カンパニーは12日、タイにおける戸建住宅の量産工場建設に着手した。12年12月に完成させ、13年からタイにおける住宅事業を本格化させる。

 バンコクから北へ約90kmのサラブリ工業団地内に、工場建設地を取得。敷地面積15万平方メートルに、3万2,400平方メートルの工場を建設する。投資額は50億円、生産・販売合弁会社の体制強化および運転資金として30億円を合弁会社の出資比率に応じて投資する。500名の人員を現地採用し、年間生産能力1,000棟を確保する。

 同社は08年、タイにおける住宅事業の検討を開始。09年には、タイ最大のコングロマリットの1つであるSiam Cement Group(サイアム・セメント・グループ)のSCG Building Materials Co.,Ltd.(エスシージー・ビルディング・マテリアルズ)と合弁で、住宅の生産会社SEKISUI-SCG INDUSTRY CO.,LTD.(セキスイ・エスシージー・インダストリィ)と販売会社SCG-SEKISUI SALES CO.,LTD.(エスシージー・セキスイ・セールス)を設立、10年7月には、タイのディベロッパー(Property Perfect社)との協業を開始した。

こんな感じになるらしい.jpgこれまで施工体制・販売手法・コストなどの検証などのテストマーケティングを行なってきており、その結果を生かし、タイにおける住宅の量産化を狙う。すでに商品の品質・性能面について高い評価を得ており、今後は現場施工の工期短縮、販売価格の見直しを進める。また、水回り設備や収納・建具など内装の工場取り付け、一括請負施工会社などの増強を進め60日施工をめざす。販売価格については、これまで1坪当たり25万~30万円のグレードとしていたが、工場生産化率向上や間取り・仕様を限定することで、より需要の多い1坪当たり20万~22万円の価格帯を検証していく。

 同日会見した同社住宅カンパニープレジデントの高下貞二氏は、日本の住宅市場が小さくなっていくなかで今後"アジアとの共生"が不可欠としたうえで「日本ほどに住宅産業がまだ育っていない東南アジアで、工場生産住宅を普及させていきたい。今般建設する工場をアジアのマザー工業と捉え、早期にタイでの生産・販売を年間1,000棟規模にもっていきたい」などと述べた。なお、14年度計画の1,000棟のうち、ディベロッパーへの販売800棟、注文住宅としての販売200棟を計画している。

試作棟だそうです.jpg工事現場を見ていると、住宅もビルも大概の建物がブロックを組み立てて壁を作っています。地震の無い国とはいえ、日本並とはいかなくともしっかりした鉄筋や柱のある家は安心だよなあと思います。また、タイの一般住宅ではほとんど無い「玄関」と「廊下」が間取りにある家ができるのでしょうか。

昔、スウェーデン人の友達が「セクシーハウス」だと聞き間違えた積水ハウスがタイにやってきたら、そのときこそ住み替えのチャンスかもね。