反タクシン派によるデモ再び

タクシン元首相の帰国を巡る法案の是非を巡り、再び親反タクシン派の対立が激しくなってきました。

毎日新聞より

国外に逃亡しているタイのタクシン元首相の帰国を可能にする法案を巡り、タクシン派と反タクシン派による対立が再燃している。タクシン派の与党は国会で強行審議を目指したが、野党の猛反発や反タクシン派の抗議活動で紛糾。タクシン派が法案と同様に成立を目指す憲法改正案についても、憲法裁判所が審議停止を命じ、混乱に拍車がかかっている。6日夜には、反タクシン派の妨害に備え、国会前にタクシン派が集結を始め緊張が高まっている。

 タクシン氏は06年にクーデターで失脚後、汚職などの罪で実刑判決を受けた。服役を逃れるため出国中だが、昨年7月の総選挙でタクシン氏の妹のインラック政権が誕生して以降、帰国・復権に向けた動きが活発化した。

 それを可能にする手段の一つが、5月下旬に国会に提出された「国民和解法案」だ。05年9月~11年5月に起きた政治的な違法行為を免罪にする内容で成立すればタクシン氏にも恩赦が与えられる。

 もう一つの手段とみられているのが憲法改正。現在審議が進むのは手続きを定めた条文案だが、反タクシン派は「憲法改正の最終目的はタクシン氏の帰国にある」と反発する。

 与党側は5月末、和解法案の国会審議入りを強行しようとしたが、野党が抵抗。連動する形で国会前で反タクシン派が抗議デモを行ったため、国会は6月1日、審議延期を決めた。更にこの日、国会で審議中の憲法改正案について「反タクシン派寄り」と見られている憲法裁判所が、違憲性を調査するとして審議凍結を命令したため、憲法改正案も審議入りのめどが立たなくなっている。

この状況を傍から見ると、にっちもさっちもいかない状況。このままでは、力づくで何かが起きるのではないかと心配する声があがるのも無理ありません。

バンコク週報WEB版より

反タクシン組織の市民民主連合(PAD)が国民和解法案を「タクシン元首相の免罪が狙い」と批判して大規模な抗議活動を再開したことから、「クーデターが 起きる」とのうわさが広がっている。

 その背景には、クーデターで痛い目を見たタクシン派がことあるごとに「クーデターが計画されている」「クーデ ターを阻止せよ」などと支持者に呼びかけており、今回も反独裁民主戦線(UDD)幹部らが「政権転覆の可能性」に言及していることがあるようだ。

 タクシン 政権が追放された2006年9月の軍事クーデターは、PADの抗議デモなどでタクシン批判が盛り上がり、混乱が拡大したことが大きな要因とされ、PADの 後押しで軍部が政権奪取に踏み切った格好だった。

 一方、プラユット陸軍司令官は、PADの動きにいらついているようで、クーデターの可能性を強く 否定する。しかし、市民の多くは過去の経験から「軍部の行動は先が読めない」と感じていることもあってか、司令官の否定にもかかわらず、クーデターのうわさが広 がり続けているというのが現状だ。

明日6月7日に反タクシン派UDDは大規模なデモを再び決行予定。在タイ日本国大使館から緊急メールが来ていますので、下に転記します。

タイ在留邦人の皆様へ【大使館からのお知らせ】                    緊急一斉メール

反独裁民主戦線(UDD)によるデモ集会について
(6月6日現在)

1.治安当局等によれば,反独裁民主戦線(UDD:通称「赤シャツ・グループ」)
は,憲法裁判所裁判官の罷免を求め,以下のとおりデモ集会を行う模様です。

●日  時:6月7日(木)午前9時頃~6月8日(金)国会会議終了時
●場  所:国会議事堂前(別添地図参照)。
●人  数:5,000人以上が参集する可能性有。

2.つきましては,上記1.のとおり,UDDによるデモ集会の影響により,同集会が
実施される周辺においては交通渋滞や人の混雑が予想されますので,報道等か
ら最新情報の入手に努めるとともに,同集会が実施される周辺に近づく場合には,
十分に注意を払ってください。

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
 電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
 FAX :(66-2)207-8511