タクシン来日中 2

タクシン氏会見の様子.jpgタクシン元首相が日本に入国して2日目の今日、会見を行いました。

以下2件ともNHKニュースより

タイの新しい首相の兄で、日本政府から特例として入国を認められ来日している、タクシン元首相が会見を開き、新政権への関与について「求められなければ助言はしない」と述べ、慎重な姿勢を強調しました。

 元首相のタクシン氏は、2006年に起きたクーデターで国を追われ、汚職の罪で実刑判決を受け、現在は国外で事実上の亡命生活を続けています。しかし、今月発足した妹のインラック新政権の後押しを受け、日本を特例的に訪問しており、反タクシン派の反発が強まっています。タクシン氏は23日、都内で会見し、自身のインラック新政権への関与に関する問いには、「私は必要がなければ助言はしない。妹はまだ政治経験が浅いので、タイの政治家の評判については尋ねてくるかもしれないが、政治の中身については聞いてこないだろう」と答えるにとどめました。

兄弟写真1.jpgまた、タイへの帰国については、「私は国民どうしの争いの原因になるつもりはない。国民の和解が実現するときが来れば、帰国するかもしれない」と述べました。タクシン氏は今週いっぱい日本に滞在し、東日本大震災の被災地を視察する予定です。

現首相であり、タクシン氏の末妹インラック氏も同日に施政方針演説を行いましたが、国民の和解をアピールしつつ、具体的な政策は兄譲りなものが多かったようです。

政権を発足させたタイのインラック首相が施政方針演説を行い、タクシン元首相の支持を巡って対立が続く国民の和解を強調したものの、打ち出した政策はタクシン氏の路線が色濃く反映されており、反タクシン派からの反発が懸念されます。

先月の総選挙で、兄のタクシン元首相を支持する政党を率いて勝利し、新政権を発足させたインラック首相は、23日、施政方針演説を行いました。インラック首相は演説で、タクシン元首相の支持を巡り、数年にわたって国内で対立が続いている状況を受けて、「国を一つにまとめるためには、国民どうしの和解を民主的に進めることが欠かせない」と強調しました。しかし、具体的な政策は、農民の所得向上を目指した米の買い取り制度の拡充や、地方活性化のための農村基金を倍増させるなど、タクシン時代に批判されたばらまき政策を受け継いだものが多く、実刑判決を受けて海外で事実上の亡命生活を送るタクシン元首相の路線が色濃く反映されています。

血が繋がっているだけに、政治の繋がりは切れないだろうという見方も多い中、タイの国民自身の多くがタクシン元首相の政治介入に反対しています。

バンコク週報WEB版より

アサンプション大学世論調査センター「ABACポール」は8月21日、国外逃亡中のタクシン元首相の政治介入に約7割が反対しているなどとする世論調査結果を明らかにした。

兄弟写真2.jpg調査対象は、17都県の2193人。タクシン元首相に対しては、「政治的な活動をやめてインラック首相に任せるべき」が68・9%、「やりたいことを自由にさせるべき」が10・6%となった。「インラック政権は元首相のために特別の便宜を図っているか」では、「そう思う」が40・9%、「そう思わない。政府は元首相の活動が国益につながると考えているだけ」が19・7%。

 また、政権党のタクシン派・タイ貢献党が憲法改正の動きを見せていることについては、「改憲に反対」53%、「特定の個人・グループのための改憲」55%、「改憲は緊急課題にあらず」76・9%、「改憲を支持する」46・7%、「改憲は国民の大多数にとってプラス」44・9%との結果が出た。タイは政治対立を解消して国民和解を実現することが大きな課題となっているが、国民和解については、約51%が「不可能と思う」、48・7%が「まだ希望はある」と回答している。

すっきりクリーンな政治を求める、これは各国共通なことなのかもしれません。