タクシン日本出国

日本を出国しました.jpg8月22日から日本を訪れていたタクシン元首相が、昨日28日に日本から出国しました。

毎日新聞より

タイのタクシン元首相が28日、日本訪問の日程を終え、羽田空港から出国した。マカオに数日間滞在した後、拠点である中東のドバイに戻る予定という。

 22日からの日本滞在中、タクシン氏は自見庄三郎金融・郵政担当相や与野党議員と会談した。25、26の両日は東日本大震災で被災した宮城県名取市や気仙沼市を訪問。宮城県の村井嘉浩知事らと会談し、被災地に義援金を贈った。

 関係者によると、タクシン氏は来日前にカンボジアを訪問しようとしたが、断念した。事実上亡命中のタクシン氏の「外交活動」に対し、反タクシン派の反発が広まることを懸念したとみられる。

被災地を訪れていたタクシンの様子です。言葉の節々に、一個人としてではなく、タイの政府を背負っているのが現れています。

時事ドットコムより

来日中のタクシン元タイ首相は25日、東日本大震災の被災地、宮城県を訪れ「強い衝撃を受けた」と言葉を絞り出した。一方、福島県の「原発付近も視察したかったが今回はかなわなかった」と述べ、日本再訪に強い意欲を示した。
 タクシン氏はまず被災地の一つ、宮城県南部の名取市沿岸部に立つ高さ8.4メートルの日和山を訪れ、佐々木一十郎市長の説明に耳を傾けた。盛んに質問し、市長から「この丘の上にも家が流されてきた」と説明されると、2004年にタイを襲ったスマトラ島沖地震の津波被害と重ね、悲しそうな表情を見せた。
日本でのタクシン.jpg続いて、仙台市内の東北地方整備局で津波の映像を見つつ震災直後の説明を受け、宮城県庁に移動。村井嘉浩知事から宮城の工芸品であるこけしを受け取ると、タイも日本から一村一品運動を学んだことを紹介し、工芸品を通じた地域の活性化に「とても成功している」と笑顔で語った。
 その後の記者会見では「被災者で一時滞在したい人がいればタイは仏教国で文化も日本に似ており生活費もずっと安い」と来訪を歓迎。妹のインラック首相について「アドバイスが可能な立場にある」と自身の影響力も示唆した。村井知事にも「タイ政府にできることがあれば何でも言ってほしい」と現役時代に戻ったような様子で語り掛ける場面もあった。

タクシンがもし殺人による指名手配中だったりしたら、日本政府だって間違っても入国させることはないでしょう。タクシン氏に課せられた罪は職権乱用罪。これだって立派な犯罪ですが、タクシンの妹が首相に就任した直後とあり、どうしたって大人の事情で入国させたとしか思えません。その上でタクシン氏の日本での発言を聞いたら、反対派も黙ってはいられないのでしょう。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

タクシン氏は2006年の軍事クーデターで失脚、国外滞在中の2008年に汚職で懲役2年の実刑判決を受け、以来、タイに帰国していない。日本の入管法では原則として入国が認められないが、タイのタクシン派新政権から要請を受けた日本政府がタクシン氏の入国を特別に許可した。

 タクシン氏は日本滞在中、東日本大震災の被災地を視察し、義援金を贈ったほか、村井嘉浩宮城県知事らと会談。また、東京で自見庄三郎金融・郵政担当相や与野党の国会議員らと会談した。

被災地を訪れたタクシン.jpg反タクシン派の前政権はタクシン氏を犯罪者として各国政府に身柄引き渡しを要求したが、タイと同じ東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のブルネイ、カンボジアなどがタクシン氏の入国を認めるなど、なかなか協力を得られなかった。こうした中、タクシン派は今年7月の下院総選挙で過半数を制し政権に復帰、タクシン氏の妹のインラク氏(44)が首相、遠縁のスラポン氏が外相に就任し、タクシン氏は実質的な政権の最高実力者に返り咲いた。

 タイの首相は就任後、ASEAN諸国を訪問し、その後、日本や中国を訪れるのが慣例。タクシン氏はクーデター後の同氏に対する日本の対応に強い不満を抱いていたとされるが、新政権発足直後に「影の首相」である同氏が日本を訪れたことで、インラク政権と日本の関係構築に前向きなシグナルを送った格好だ。

 一方、タイ国内の反タクシン派はタクシン氏の訪日に強く反発した。18日には反タクシンの王党派市民団体メンバー数十人がバンコクの在タイ日本大使館前に集まり、タクシン氏に対する査証(ビザ)発給に抗議した。ビザ発給をめぐっては、枝野官房長官が「タイ政府の要請を受けた」と述べた一方、インラク首相は日本政府への働きかけを否定。スラポン外相は日本に要請したと述べた後、前言を翻し、反タクシン派が多いタイのメディア関係者の間では、嘘を言っているのは日本かタイかと話題になった。

 前政権与党のタイ民主党は「ビザを出す出さないは日本の権利」と対日関係に配慮しつつ、犯罪者であるタクシン氏に対するビザ発給を日本政府に働きかけたとして、スラポン外相の弾劾手続きを開始した。