タクシン元首相マレーシアへ

上手になりました.jpgインラック現首相とタクシン元首相が、同時期にカンボジアに訪問。こちらのブログでもお伝えしましたが(http://www.thaiworker.net/cat592/yingluck-thaksin-cambodia.html)、兄弟でもある2人が揃って同じ国を訪問とは、兄弟外交といわざるを得ません。

タイのマスコミには反タクシン派が多いと言われますが、最近のインラック首相は、記者やインタビュアーの厳しい質問をうまくかわすようになってきていますね。ところで海外逃亡中のはずの兄タクシン氏は、カンボジアを出国後その行き先が注目されていましたが、タイを飛び越えてマレーシアに入国したようです。

Newsclipウェブ版より

今度はマレーシアです.jpgタクシン元首相派系の衛星テレビ「アジアアップデートTV」によると、タクシン元首相が20日、カンボジアを出国し、講演のためマレーシアに向かった。

 タクシン派団体「反独裁民主戦線(UDD)」とカンボジア政府の代表が24日にサッカーの親善試合をプノンペンで行うが、タクシン氏はカンボジアを再訪しない予定だ。

 タクシン氏は16日、カンボジアに入国し、フン・セン首相と会談したほか、経済フォーラムで講演した。また、タイから訪れた支持者と面会したもようだ。

タクシン氏は、妹であるインラック氏が首相に就任してから、潜伏していたと思われるドバイを出て、突如アジア各国を続けざまに訪問。1国目に選ばれたのがわが国日本ですが、ここをステップに各国を回るのではという民主党らの懸念が見事的中。アジアの主要国日本がOKしたんだからいいでしょ、と迫っているかどうかはわかりませんが、他の国にも次々と簡単に入国を果たしています。

今回のタクシン氏のカンボジアへの入国目的は、あくまでも一個人としての訪問と公には言われているものの、前政権民主党時代に関係が険悪となったカンボジアに、いとも簡単に入り、フンセン首相とゴルフまでしたというのですから、民主党側も黙ってはいられないようで・・・

以下2件ともバンコク週報WEB版より

最大野党・民主党が「タクシン元首相のカンボジア訪問はガス・石油開発などに絡んで個人的な利益を得ようとしたもの」との見方を示していることに対し、タクシン元首相の法律顧問、ノパドン元外相は9月18日、「単なる憶測」と批判するとともに、「証拠を提示した者に最高100万バーツを提供する」と明言した。

ゴルフで話がまとまることもある.jpg今回のカンボジア訪問は、経済に関する講演と同国首脳とのゴルフが目的とされているが、民主党によれば、両国が領有権を主張しているタイ湾内の大陸棚に眠るガス・石油の開発に関する話し合いが真の目的という。

 また、タクシン元首相が国外逃亡中の犯罪人であることから、民主党は18日、元首相のカンボジア訪問が事前にわかっていながら身柄引渡しなどを同国に求めなかったとしてスラポン外相を非難した。

タイにいらっしゃる駐在員の皆様方もそうでしょうが、ゴルフって接待であり商談の場でもありますよね。どんなゴルフをしたのかまでは伝わってきませんが、やはり民主党は敏感に反応しています。

カシット前外相.jpg最大野党・民主党幹部のカシット前外相は9月19日、「カンボジアのフン・セン首相は、タクシン元首相、タクシン派の政権党・タイ貢献党、タクシン支持団体の反独裁民主戦線(UDD)の肩を持っている」と指摘するとともに、「タイの内政への干渉」と批判した。

 フン・セン首相はタクシン支持を公言していたこともあり、親タクシンとされている。カンボジアを訪問していたタクシン元首相は19日、議員や実業家を前に経済に関する講演を行っており、フン・セン首相との親密な関係を物語っているという。

 カシット氏によれば、「タイはカンボジアの内政に口出ししたことはないが、フン・セン首相はタクシン元首相やタクシン派を擁護する一方、反タクシン派を敵対視することでタイの内政に干渉を続けている」とのことだ。

タクシン氏とフンセン氏との個人的絆が強すぎるのも確かですが、政権を握る政党によってある1国との外交や友好関係が180度変わるというのも、どうかと思いますけどね。