マイカー購入支援策

大概2台はいける.jpgインラック政権が公約どおり「マイカー購入」に対する減税支援策の導入を発表しました。これはなかなか良い政策。最低賃金引き上げなどのほかの政策は、政府の財源やインフレに対する懸念があるものの、こちらの支援策は車の購入者が増え、経済そのものを刺激するのではと言われています。

私の住むバンコク郊外は、バスや電車など公共の交通機関はあるものの、それでもやっぱり車は必需品。都心に仕事に出掛ける人が多いですから、一人一台が当たり前。郊外の分譲住宅は、最低2台分の駐車場スペースがあるのが普通です。

しかし、日本での物価感覚に比べると「車が高い」。ちょっといい車は土地付き一戸建て、もしくはそれ以上するのもざら。日本で住居と同程度の価格の車といったらものすごい高級車になりますが、タイでは車の購入も家を買うときのような「大きなお買い物」になるんです。

車の値段が高い一番の理由は、全て輸入品であること。トヨタ、ホンダなどの日本のメーカー、Ford、Chevroletなどもタイに工場を構えて国内市場向けの生産を行っていますが、それでもやはり「外国製品」である以上、車の価格を抑えることは難しいようです。

我が家も先日トヨタ車を1台購入したのですが、心で「プリウスにして、プリウスがいいいよ」と願っていたのですが、予算の都合上別の車となりました。

環境ビジネスWEB版より一部抜粋

PRIUSがよかった・・・.jpgトヨタ自動車は、ハイブリッド車(HV)「プリウス」の国内累計販売台数が、本年8月末までに約102万台となり、100万台を突破したと発表した。

同社は、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車として「プリウス」を発売。2000年からは、北米や欧州など海外でも販売を開始した。2003年には2代目、2009年には3代目となる「プリウス」を発売し、現在、日本をはじめ、北米を中心に世界で約70の国・地域で販売している。全世界での累計販売台数は、本年8月末で約236万台。

先日見たとハリウッドのコメディ映画で、冴えない刑事がプリウスを運転しているのを見たを相方が小ばかにするシーンがありましたが、日本や北米では決して高級車ではないのでしょう。ですがここタイでは「高級車」。価格は120万バーツ位(300万円強)からで、日本のプリウスよりも100万円以上高い設定です。タイ国内生産でない輸入車、例えば日産CUBEなんかは300万バーツ以上するとか。

そんな中、政府が「条件付き」でマイカー購入の支援策を来月の中旬から実施することとなりました。

Newsclipウェブ版より

タイ政府は13日の閣議で、自家用車を初めて購入する場合の減税措置を承認した。

タイ国内で生産され、小売価格が100万バーツ以下の▽排気量1500cc以下の乗用車▽ピックアップトラック▽ダブルキャブ(シートが2列のピックアップトラック)――を2011年10月―2012年末に購入した場合、自動車物品税を最大10万バーツまで全額還付する。対象は21歳以上で、事前登録が必要。購入から5年間は転売を認めない。物品税の還付は2012年10月から行う。政府は2013年度に予算300億バーツを計上する。

黄緑がけっこう多い.jpg自動車の物品税率は2000cc以下の乗用車が30%、「エコカー」指定を受けた小型乗用車17%、ピックアップトラック3%、ダブルキャブ12%。

 タイの1―7月の新車販売台数は前年同期比20%増の50・5万台。トヨタ自動車は通年の市場規模を前年比12%増の90万台と予想している。

初めてのマイカーというのが大前提にありますから、若い世代をターゲットにしているのでしょうか。最近本当によく見かける日産マーチ、ホンダBrio、マツダ2などの小型車がますますバンコクに増えるような気がします。