タクシンの影

タクシン氏長女の結婚式.jpg憲法記念日の振り替え休日だった昨日12日、タクシン元首相の長女の結婚式が執り行われました。

Newsclipウェブ版より

12日、タクシン元首相(62)の長女、ピントーンター・チナワットさん(30)と若手実業家のナタポン・クンナーコンウォンさん(31)の結婚式がバンコク都内のホテル、プラザアテネバンコクで開かれ、ピントーンターさんの叔母のインラク首相(44)ら家族・親族と友人、政財官界の有力者らが門出を祝った。汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相は出席できず、シンガポールからビデオ電話で新郎新婦を祝福した。

娘の結婚式に出席できるようにと、5日の国王誕生日に毎年実施される恩赦計画に当初タクシン氏もねじ込まれていましたが、これは自ら辞退。ドバイや中国を転々としているタクシン氏ですが、タイからすぐのシンガポールからビデオで祝辞を述べたとのこと。また、ローカルのテレビニュースが伝えるところによると、お祝儀の額は5000万バーツだったとか。

さて、タイ貢献党が政権を取りインラック氏が首相となってから、ちらほら見え隠れしている国外逃亡中のタクシン氏の影ですが、またここへきてじわりと存在感が感じられてきているようです。

NNAより

タクシン元首相が、自派政党幹部を呼び出し、内閣改造を指示した憶測が浮上している。不手際が指摘されている洪水対策に関係した閣僚を更迭し、インラック内閣への支持をつなぎ止める狙いがあるとみられる。

 12日付バンコクポストによると、タクシン元首相派政党・プアタイ党(タイ貢献党)のプロムポン報道官は11日、党幹部がシンガポールを訪問し、タクシン元首相に面会したことを認めた。内閣改造について協議したと憶測されているが、新年の祝賀のあいさつのために面会したと説明した。

 11日付ネーションなどによると、インラック首相は10日、内閣改造で連立政権第2党・チャートタイパタナー党(タイ国家開発党)の閣僚を追い出すとの噂を否定した。

どうなっていくのでしょう.jpg同党の閣僚は、チュンポン副首相兼観光・スポーツ相(同党党首)、ティラ農業・協同組合相、シリワット副商務相の3人。洪水被害が拡大したのは、農業・協同組合省灌漑(かんがい)局の責任が大きいとして、ティラ氏の責任を追及されている。同氏は元灌漑局長。実際のところは、ティラ氏が、チャートタイパタナー党基盤の中部スパンブリ県を洪水から守るため、ほかの県の被害を拡大させたとして、プアタイ党ににらまれたもよう。

 プアタイ党筋の情報によると、同党は、ティラ氏更迭を受け入れない場合、連立政権からチャートタイパタナー党を放逐することもあり得ると伝えたという。チャートタイパタナー党のワチャラ報道官は、内閣改造の兆候はないと述べている。

 更迭が取りざたされているのは5人で、ティラ氏のほか、洪水対策責任者のプラチャー法務相、サンティ社会開発・人間安全保障相、ウォラワット文部相、クリサナ首相府相。ヨンユット副首相兼内務相も、副首相を外され、内務相専任にされるもようだという。

 チャルーム副首相は年明けに改造があると述べている。同副首相は先月、中国でタクシン氏に面会した。

 ■シンガポールに集合

 11日付バンコクポストによると、プアタイ党の幹部が10日、シンガポールに向かった。タクシン元首相妹のヤオパワ氏、同党前身の愛国党の幹部だったワラテープ氏らも同行した。タクシン氏と面会したもよう。タクシン氏末妹のインラック首相は8日、シンガポールを日帰りで公式訪問した。

シンコーポレーション.jpgシンガポールと言えば、タクシン氏が実業家時代に起こした通信会社シンコーポレーションを首相就任中に売却した会社のある国。その会社が、実はシンガポール政府の投資機関だったこと、また売却時に多額の脱税工作を行ったことがきっかけで、世の中の反感を買い、大げさに言えばタイという国を自分を境に2分にしてしまいました。飛行機で3時間半弱のお隣のお隣の国にいるタクシン氏、妹である現首相が日帰りで出かけたことがさまざまな憶測を呼んでいますが、政府は密談をきっぱり否定。

バンコク週報WEB版より一部抜粋

かえってくるのでしょうか.jpg政権党・タイ貢献党の広報担当プロムポン氏は12月11日、同党幹部がシンガポールでタクシン元首相にあったことは認めたものの、「新年のあいさつをしただけ」と述べ、「内閣改造に関する密談」との報道を否定。さらに、「内閣改造は、党とインラック首相が決めること」と強調した。

 なお、タイ貢献党、およびインラック首相は、タクシン元首相が現政権に強い影響力を発揮していることを否定しているが、党首脳らがたびたびタクシン詣でをしていることもあり、「重要事項については、元首相の意向を無視できない」とする見方が支配的だ。

本当のところはどうなんでしょうかね。