タクシン元首相恩赦辞退

タクシン氏は戻ってこない?.jpgバンコクが洪水でてんやわんやしている真っ最中に、首相が外遊している間に、いつの間に進められていたタクシン氏を国に戻すべく恩赦条件改正。これには、さすがに呆れた。非タイ人の友人もSNSで「なんじゃこりゃ」と咆えてましたからね。外国人ですらそう思うのですから、タイ人からもかなりのブーイングが上がり、挙句の果てにはタクシン氏本人が「恩赦辞退宣言」。

12月5日の国王誕生日に実施される恩赦は、そもそも「麻薬・汚職」の罪には適用されなかったのですが、チャルム副首相が「麻薬犯」のみに対象を限定する法律に半ば力ずくで変えたところ各界からものすごい批判が上がりました。

以下2件ともバンコク週報WEB版より

閣議で先に了承された恩赦案が「タクシン元首相の免罪が目的」との批判を招いている問題で、国内の7大学の教授や講師ら88人が10月17日、同案に反対を表明した。

 今回の恩赦では、これまで対象外とされていた汚職や薬物に関連した犯罪者にも適用されることになっている。国立チュラロンコン大学政治学部のシリパン准教授は、「恩赦案は刑事訴訟法に抵触する。恩赦が実施されれば、安全保障が脅かされ、混乱が生ずる。政府は国政の運営が困難になる」と指摘する。

 一方、チャルム副首相は同日、「恩赦によって2万6000人あまりが恩恵を受ける。タクシン元首相(汚職・職権乱用で禁固2年の有罪が確定)のためだけの恩赦ではない」と釈明したが、適用条件の変更が異例であることから、恩赦案への批判がさらに強まることは必至だ。

にこにこしてるけど、GO TO Hellって書いてあるよ.jpgいくら2万6000人分の1だとしても、国民の注目はタクシン氏に集中するわけで、ものすごい偏った法律改正に対し再び親反タクシンの双方が動きだしてしまいました。

東北部のムクダハン、コンケン両県と中部サムットプラカン県で11月19日、赤シャツ姿のタクシン支持者たちが、閣議で先に了承された恩赦案への支持を表明する集会を行った。参加者数は、ムクダハンが約1000人、コンケンとサムットプラカンがともに数百人。

 同案については、適用対象に汚職関連の犯罪者、刑に服していない犯罪者が含まれたことから、「タクシン元首相の免罪が目的」といった批判意見が出ており、先に反タクシン派が都内で反対集会を行った。

赤シャツが動けば黄シャツも動くのが常でしたが、タクシン氏自らが「恩赦を受けない」声明を出したことでひと段落。それにしても、タクシン氏はどれだけ影響力があるのでしょうか。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相の恩赦をタクシン派の現政権が画策したとされる問題で、タクシン氏は20日、滞在先のドバイで声明を出し、恩赦を求めない考えを明らかにした。声明の発表から数時間後、プラチャー法相は記者団に対し、今年の恩赦がこれまで同様、麻薬犯と汚職犯を対象外とすることを確認した。

 タクシン氏は声明で、タクシン派と反タクシン派に分断された国民の和解を優先すべきだと主張。「政府が私を含め特定の個人にだけ利することをするとは考えていない」と述べ、自身の恩赦に反対する考えを示した。

どうしたって注目の的なんです.jpgタクシン氏の恩赦が行われない見通しとなったことを受け、反タクシン派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」は20日、バンコクで21日に予定していた恩赦に反対する集会を中止すると発表した。PADは2008年にタクシン派政権の退陣を求めバンコクの2空港や首相府を占拠した団体。

 タイでは例年、プミポン国王の誕生日(12月5日)に恩赦を実施している。タクシン氏は12月12日にバンコクで行われる長女の結婚式に出席するため、妹のインラク首相らに自身の恩赦を急ぐよう指示したとみられ、国王に提出する恩赦勅令案の内容が15日の閣議で、タクシン氏を対象に含むよう変更されたと報じられた。こうした報道を受け、バンコクでは18日、タクシン氏の恩赦に反対する集会が開かれ、数百人が参加。大洪水の最中に自身の利益を優先させたとして、中間派からも反発が強まっていた。

長女の結婚式なんて、全員海外に呼んで海外で盛大にやればいいのに。国民を巻き込まないで欲しいものです。