憲法改正案も棚上げか

頓挫中の国民和解法案ですが、もしこの法案を通すとしたら憲法の改正が必要となります。現在、この法案成立に賛成の議員に対し、憲法裁判所による聴衆が行われていますが、大ごととなってきたこの法案の審議に勇み足をさせているのは、やはり影の大物というかある意味中心人物のこのお方だったようで・・・

以下全てバンコク週報WEB版より

ソムサク下院議長(国会議長)が「遠くにいる人と話し合って、批判が高まるのを避けるべく、憲法改正案(国民和解案)の国会審議を急がないことにした」と述べていたことが判明し、最大野党・民主党などから議長の辞任を求める声があがっている問題で、政権党・タイ貢献党の広報担当プロムポン氏は7月4日、「議長としての発言でなく、個人的な意見」と述べて、議長が辞任する必要はないとの認識を示した。

 この発言は、近しい支持者約50人との会合の中で出たものという。「遠くにいる人」とは国外逃亡中のタクシン元首相を指すとみられており、同議長が先に国民和解案取り下げを提案したのも元首相の入れ知恵だったことを示唆している。なお、「元首相の意向」を持ち出すことについて、関係筋は、「タクシン支持者を説得するには有効。だが、現政権が犯罪人の元首相の言いなりであることを示すものでもあり、反タクシン派は政府批判を強めることになる」としている。

また、現憲法改正の是非は国民投票に委ねるべきではと言う意見もあります。

憲法裁判所で7月5日、政府が推進する憲法改正案に反対する参考人からの意見聴取が行われた。

同案については、「違憲」などとする訴えが5件あったことから、憲法裁は6月1日、訴えの受理を決めて、同案の合憲性に最終判断を下すまでの間、第3・最終読会の差し止めを命じた。

意見聴取は最終判断を下すためのプロセスであり、6日には賛成派の参考人から意見を聞くことになっている。

5日の聴取では、国立タマサート大学のスラポン教授などが、「現行憲法は、タイで初めて国民投票で承認された憲法であり、その改正にも国民投票を実施する必要がある」といった、同案の内容に否定的な見解を述べた。なお、参考人は反対派7人、賛成派8人の計15人。

解党の恐れもある現政権ですが、インラック首相はあくまでも「国民和解法案」とタクシン氏帰国の関係性を否定しています。

ソムサク下院議長が「タクシン元首相の意向に従って憲法改正案の取り下げを提案した」と発言していたことが報じられたことについて、元首相の実妹であるインラック首相は7月5日、「内閣は外部からの影響を受けていない。憲法改正は議会の仕事」と強調、「政府を牛耳っている元首相が憲法改正でも政府に指図している」などとする批判を全面的に否定した。

このほか、首相は、議長が実際に発言したかは疑問として、議長による説明が必要との見方を示した。また、元首相の法律顧問ノパドン氏は同日、「元首相は命令などしていない。助言を与えているだけ。ソムサク議長が元首相に相談したとしても不思議ではない」と述べて、「元首相の指示通りに政府が動いている」との見方を否定した。

だが、関係筋によれば、元首相が「政権党・タイ貢献党の事実上の最高実力者であることは周知の事実。その『助言』は助言以上の意味を持つ」とのことだ。

いやもう、そもそも元首相の妹が現首相という時点でいろいろわかってると思うのですが・・・