アウンサンスーチーさん帰国

タイでのスーチーさん.jpg先月29日から、実に24年ぶりの出国となるタイに訪問していたアウンサンスーチーさん(http://www.thaiworker.net/cat592/suu-kyi-bkk.html)ですが、3日の日曜日に帰国しました。

Newsclipウェブ版より

ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)を率いる民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏は3日、タイ訪問を終え、帰国した。

  スー・チー氏は5月29日、24年ぶりにミャンマーを離れ、空路バンコクに到着。翌30日、ミャンマー人出稼ぎ労働者が多いバンコク近郊のサムットサコン県を視察した。31日、6月1日はバンコク都内で開催された世界経済フォーラム(WEF)東アジア会議に出席。2日にタイ北西部のミャンマー難民キャンプを訪れた。

 スー・チー氏は一連の視察で、タイで暮らすミャンマー人出稼ぎ労働者、難民の人権保護を訴えた。WEFでの演説では対ミャンマー投資で雇用創出を重視するよう呼びかけた。

インラック首相と.jpgタイにはミャンマーからの出稼ぎ労働者が合法、違法を含め、250万―300万人いると推定される。ミャンマー国境に近いタイ北西部の難民キャンプでは少数民族を中心に十数万人のミャンマー難民が生活し、国連や非政府機関(NGO)が援助を行なっている。タイで生活するミャンマー人の多くは国による保護・支援が受けられず、搾取の対象になっている。

 一方、ミャンマーのテイン・セイン大統領は当初予定していたWEF出席を取り止め、その後予定を入れた4、5日のタイ訪問も1日になって延期した。理由は明らかになっていない。

タイにはかなり多くのミャンマーからの出稼ぎ労働者がいます。数年前に家の増築工事をしたときの大工さんの1人がミャンマーからの人でしたが、ピックアップトラックにぎゅう詰めになって乗っている労働者の中にはこうした出稼ぎ者が多いらしく、郊外の道路でよく警察に止められているのを目にします。我が家で働いていてくれた大工さんは、不法労働者ではありませんでしたが、それでもどこから聞きつけたのか警察が尋問に来たときは、ちょっとびびりました。今回の訪問で、スーチーさんは彼らが母国で働ける雇用を、各国のミャンマー投資で作り出せるように呼びかけました。そうした国際社会への働きかけには、難民問題の解決も必須です。

東京新聞より

難民キャンプにて.jpg二十四年ぶりの外国訪問として、タイを訪れているミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏は二日、タイ北西部メソト近郊のミャンマー難民キャンプを訪れ、旧軍政の弾圧などから逃れてきた少数民族の生活状況などを視察した。

 スー・チー氏は、約五万人が暮らすタイ最大のメラキャンプに同日午前、到着。関係者によると、難民から歓迎されたスー・チー氏は「二十四年間国外に出られなかった私のことを、覚えていてくれてうれしい」などと語りかけたという。

 約三時間の視察後、スー・チー氏は会見で、「難民にとっての最善策を模索するため訪れた。国内情勢が安定すれば、彼らは自らの意思で帰国するだろう」と述べた。

 タイには、旧軍政と少数民族の武装勢力との紛争で、家や職を失うなどしたミャンマー難民約十四万人が九つのキャンプで生活している。

 スー・チー氏の父親で「建国の父」とされるアウン・サン将軍は一九四七年、多数派のビルマ族でありながら、少数民族の自治を認めるパンロン協定を結んだ経緯があり、少数民族のスー・チー氏に対する信頼は厚い。

 制裁解除を求めるテイン・セイン大統領にとって、少数民族との和解は不可欠。完全な停戦と難民帰還を促すことは、国際社会に対し和平実現をアピールすることにもなる。スー・チー氏のキャンプ訪問の背後には、彼女に頼る大統領の意向も見え隠れする。