アウンサンスーチーさんバンコクへ

スーチーさん1.jpg長いこと軟禁されていたミャンマーの民主化運動の指導者、アウンサンスーチーさんの実に24年振りとなる出国、それが今夜実現されます。世界経済フォーラム(WEF)東アジア会議に出席するため、今晩来タイします。

この会議にはタイ、ベトナム、ラオスの首相とインドネシア大統領、米上院議員、企業経営者ら約600人が出席予定で、5月30日から6月1日まで開催されます。

世界経済フォーラムとはウィキペディアによると、

世界経済フォーラム.jpgスイスに本部を置く非営利財団である。1971年にスイスの経済学者クラウス・シュワブにより設立された。スイスのダボスで開催される年次総会が特によく知られており、選ばれた知識人やジャーナリスト、トップ経営者や国際的な政治指導者が一堂に会し、健康や環境等を含めた世界が直面する重大な問題について議論する場となっている。

この東アジア会議にアウンサンスーチーさんが参加するということで、大きなニュースとなっています。

産経ニュースより

ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)の党首、アウン・サン・スー・チー氏は29日、およそ24年ぶりに出国し、隣国のタイを訪問する。6月には欧州数カ国を歴訪し、「自由の身」となったスー・チー氏の外交活動が始まる。

 スー・チー氏は29日夜にバンコクに入り、30日から開かれる世界経済フォーラム東アジア会議に出席する。タイのインラック首相とも会談する予定。

 ミャンマーからの避難民が暮らす国境沿いのキャンプも、訪れる意向だ。NLD幹部によると「スー・チー氏は滞在中、長年困難な状況に置かれている避難民への支援継続も、国際社会に訴える」という。ミャンマーからタイに亡命したジャーナリストらも、訪問を歓迎している。

 スー・チー氏の外遊日程はめじろ押しだ。来月14日には、スイス・ジュネーブで開かれる国際労働機関(ILO)の総会で演説し、16日にはノルウェー・オスロで、ノーベル平和賞受賞の講演をする。1991年に受賞した際、スー・チー氏は自宅軟禁下にあり、夫と2人の子供が代わりにスピーチをした。

スーチーさん2.jpg20日には英国で、母校のオックスフォード大学から名誉博士号を授与され、翌日に議会で演説する。ノルウェーと英国訪問の合間に、アイルランド・ダブリンを訪れ、ロックバンドU2のボーカリストで、スー・チー氏を支援してきたボノ氏が参加しての特別コンサートも検討されている。

1989年から3回の拘束、15回の軟禁に遭ってきたスーチーさんですが、昨年1月末の長年続いた軍事政権が終わり、政府と国家の発展のために協力していくことで合意、軟禁状態が解禁されて初の外交が今夜実現するわけです。

スーチーさんが訪問をするミャンマー難民キャンプは、かつてビルマ国軍が支配する軍事政権のもと、著しく人権を侵害されたカレン族やシャン族などの少数民族が、国軍に対抗した結果難民として生きることを余儀なくされ、タイとの国境付近で9つのグループに分かれた約12万人もの人から成ります。

難民キャンプの中の教育施設.jpg彼らは指定された区域から出ることができず、就労も許されていないため、各国の機関などによる援助に頼る生活をしています。2007年より、この難民キャンプからアメリカやオーストラリアなどの第三国への移住が始まっていますが、難民の多くが母国に戻ることを希望しており、今回のスーチーさんの訪問、そしてインラック首相との会談が、希望の光になるのではないでしょうか。