洪水への自衛対策 1

雨量が増えてきました.jpg週明け月曜日は実によく雨が降りました。午前中に降り出した雨が雨足を強めたり弱めたり、時に雷を伴いながら実に夜暗くなるまで降り続き、一度止んだかと思いきや再び夜中から明け方に掛けてしっかり降り、火曜日も日中ところどころで雨。日に一度激しい土砂降りが数十分、という降り方から、7月に入り雨季本格化を告げる長時間降雨の日が増えてくると、やはりどうしても頭を掠めるのが「洪水」の二文字。

今日の夕方子供を学校に迎えに行く道中、昨年激しく冠水した道路に大きな大きな水溜りが。1年経った今も、たった2日間の雨でこれだけ水が道路に溜まっているのですから、あと4ヶ月弱続く雨季を乗り切れるのか、心配というより諦めに近い気持ちが沸いてきました。

先日日本政府から無償で洪水対策として88億円が支援されましたが、道路や堤防などの工事が今あちらこちらでされているにしても、果たして間に合うのかという不安があるのも事実。昨年の洪水で、避難を余儀なくされた我が家近辺の家はどこも土嚢を確保したままですし、今年も来るかも知れないという不安と警戒心を抱いています。

昨年甚大な被害を受けた中部にある工業団地では、「自衛」策に乗り出しているัようです。

MSN産経ニュースより

水没したロジャナ工業団地.jpg昨年、大洪水の被害に見舞われたタイで、日本企業が再発防止策を強化している。広大な敷地を6メートル超の防水壁で囲み"要塞"さながらの様相を示す工業団地も登場。日系企業を含む外資系企業の国外流出を防ごうと、現地では「万一に備えた自衛策づくり」が佳境を迎えている。

 ホンダなど多数の日系企業が入居する同国最大級の「ロジャナ工業団地」(アユタヤ県)ではさまざまな重機が動き回り、工事の槌音が響く。1857万平方メートルの広大な敷地を囲む防水壁のかさ上げ工事だ。全長約78キロに及ぶ防水壁の建設は24時間態勢で行われ、今月1日現在、全工程の68%まで工事を終えた。雨期がピークを迎える8月末までに完成する予定だ。

 同工業団地の運営会社には住金物産が2割を出資し、入居企業約210社の大半を日系企業が占める。以前から水害対策として高さ4・76メートルの防水壁を備えていたが、昨年10月にはその防水壁を越えて水が流れ込み、深さ5メートルを超える水に飲み込まれた。

このため同団地に進出していた住友金属鉱山やアピックヤマダ、三洋半導体などは復旧を断念し、工場を閉鎖。タイは、中国リスクを避ける「チャイナ・プラスワン」の最有力地として日系企業が生産拠点を設けてきたが、水害リスク分散のため、生産の一部を近隣国に移す動きも出ている。

 ロジャナの運営会社も2011年12月期の最終損益が13億7900万バーツ(約35億円)の赤字(前年は約22億円の黒字)を余儀なくされた。出資した住金物産も今年3月期、約20億円の損失に見舞われた。

昨年の洪水の様子.jpg再発防止に向けロジャナ工業団地は約56億円を投じて、防水壁を6・05メートルにかさ上げする工事に着手。防水壁が完成すれば「100年に1度の確率」といわれる昨年並みの大洪水にも十分耐えられるという。

 住金物産の担当者は「タイはアジアの産業が集積しており、洪水後もステータスは変わらない。防水壁のかさ上げが完成すれば、日系企業のリスクを少しでも抑えられる」と胸を張る。

工業団地全体を、約6メートルの防壁で取り囲むというわけですね。また、洪水被害を最小限に食い止めるべく洪水対策都市計画法の施行を監督する新しい委員会が、水源洪水管理委員会によって設置されたということで、降水量が一気に増える9月、10月のピークまでにタイの中部からバンコクに至るまでしっかりと対策と防衛が取られることを期待しつつ、各家庭でも昨年の教訓を生かして洪水対策をするのが賢明と言えるでしょう。