タクシン派による大規模集会

昨日5月19日、バンコクの中心部ラチャプラソン交差点付近で、タクシン元首相を支持する通称赤シャツによる集会が行われました。名目は、2年前の襲撃で命を落とした仲間を追悼するものでしたが、とにかく規模が大きく、伊勢丹が入るセントラルワールドは臨時休業、そこから離れたサトーン方面でも赤シャツがいるという情報が出たりと、2年前のあのときを彷彿とさせるものがありました。

毎日新聞より

タイのタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)によるバンコク都心部占拠の終結から2年を迎えた19日、UDDは都心部で3万人を超える大規模集会を開いた。

  19日の集会の様子.jpg会場はUDDのトレードマークである赤シャツを着た支持者で埋まった。「同志の死を無駄にしない」と書かれた横断幕が掲げられ、治安部隊との衝突で死亡した犠牲者の追悼式が行われた。

 タイは昨年7月の総選挙でタクシン派が与党に返り咲き、タクシン氏の妹のインラック首相が誕生した。ただ、占拠デモを武力鎮圧した軍の責任追及は進まず、UDD内でもインラック政権への不満が高まりつつある。

 バンコク近郊のノンタブリ県から集会に参加した男性(46)は「首相は野党側との和解を進めようとしているが、軍の責任追及が先だ」と話した。

 10年のデモでは、治安部隊との衝突で日本人カメラマン、村本博之さん(当時43歳)を含む約90人が死亡した。

実はまだこの時に亡くなった方々の理由が全て明らかにはなっていません。

以下2件ともバンコク週報WEB版より

法務省特別捜査局(DSI)のタリット局長は5月17日、2010年の大規模反政府デモで死亡した89人の調査状況について報告し、ここで、少なくとも25人の死は当局に責任があるとの見方を示した。

 同デモは、治安部隊とデモ隊が対峙する中で衝突も起きており、また、最終的に治安部隊による強制排除で幕を閉じることになった。

 DSIは以前、首都圏警察に中間報告をしていたが、その際は、当局に責任がある死亡ケースは22人とされていた。

また、タクシン氏自身は集会で次のように発言しています。

元首相タクシン派の人.jpg2010年の大規模反政府デモ終結からちょうど2年となる5月19日、同デモでタクシン支持団体・反独裁民主戦線(UDD)が拠点としたバンコク中心部・ラートプラソン交差点に集まったUDD支持者約4万5000人を前に、国外逃亡中のタクシン元首相はビデオリンクを通じて、「正義を実現する前に心をひとつにすることが大切だ」と強調した。

 同元首相はさらに、性急な憲法改正やデモにおける当局の責任の明確化などの要求を自重するよう呼びかけた。

 今回の集会では、UDD幹部が「殺人者を裁け」などと当時の治安責任者などを非難していたが、元首相の発言は対照的な内容となっている。

内容自身は温厚になっていますが、タイ国民全体の心がひとつになるには、まだまだ先が長そうです。