洪水復興 4

政策実施されても・・・.jpgタイ貢献党が選挙に勝ち、新しい政権を発足させ、次々と国民寄りの政策実施の発表をした直後にタイを襲った大洪水。最近、タイ人のつぶやきでこんなものが流行っているようで・・・

『新居購入への減税→家、水に浸かってます。新車購入への減税→車、浸水を避けて高速道路上に路上駐車してます。最低賃金引き上げ→職、失ったので意味ありません。』

未曾有の大洪水が経済に与える打撃は、相当大きなものとなっています。

NNAより

タイ工業連盟(FTI)のタニット副会長は23日、洪水による経済への影響が1兆1,200億バーツ(約2兆8,000億円)規模に達するとの見通しを示した。国内総生産(GDP)の10.5%に相当する規模だ。自動車をはじめとする製造業や輸出産業、観光業などが深刻な打撃を受けており、産業界はこうした試算を基に政府への支援要請を強めていくものとみられる。

 24日付各紙が報じた。特に影響が大きいのは製造業で、4,750億バーツに上る見通し。このうち2,370億バーツは、浸水した中部アユタヤ県とバンコク北郊パトゥムタニ県の7カ所の工業団地に集中している。

浸水した工場エリア.jpg同副会長は「約1万工場と、そこで働く66万人が洪水被害を受けた」と指摘。中でも基幹産業の自動車と電気・電子への打撃は深刻で、自動車は30万台の減産、1,800億バーツの減収になると述べた。

 輸出額は1,480億バーツの損失となる見通しで、第4四半期(10~12月)は前年同期から10%落ち込むと予想した。商務省が22日に発表した10月の貿易統計では、既に輸出の鈍化が顕在化しており、前年同月比の伸び率は過去2年で最も低い0.3%にとどまった。

 ■成長率は1.5~1.8%

 このほかの分野では、観光が740億バーツ、農業が500億バーツ、小売業・商業が650億~700億バーツの影響をそれぞれ受けたと主張した。

 観光業については、当初1,950万人を見込んでいた今年の来タイ客が1,850万人にとどまると予想。政情不安が続いた昨年の1,590万人からは伸びるものの、回復ムードに水をさされた形となっている。

 こうした状況を受け、FTIは今年のGDP成長率を1.5~1.8%と予想した。成長率をめぐっては先に、国家経済社会開発委員会(NESDB)が予想を3.5~4.0%から1.5%に、世界銀行が3.7%から2.4%にそれぞれ下方修正している。

タイは乾季に入って絶好の観光シーズンです。例年は、11月に入ると同時にあちらこちらでクリスマスイルミネーションがスタートし、屋外のビアガーデンがオープンします。しかし今年は洪水の影響で、どちらも規模が縮小されています。特にビアガーデンに至っては、洪水の被害をまともに受けたビール工場が多く、普通の店でも生ビールがほとんどない状態です。

それでも、確実に復興は始まっており、観光大国タイを一日も取り戻そうと必死です。

バンコク週報WEB版より

タイ国政府観光庁(TAT)が、首都圏大洪水で激減した観光客を呼び戻すための観光復興キャンペーンを立ち上げる。

 キャンペーンの名称は「ビューティフル・タイランド」。アユタヤ観光復興を目的としたキャンペーン第一弾は12月4日から始まる。

観光シーズン到来ですが.jpgTATではこのほか、海外の旅行代理店やメディア関係者など400人を招待し、バンコク、チェンマイ、プーケットなど観光地を案内。13日にはバンコクで歓迎会を開き、都心部が浸水被害を受けなかったことをアピールする予定だ。

 スラポンTAT総裁は、「観光客の受け入れ態勢は整ってきた。復興キャンペーンが順調にいけば、クリスマス以降、観光客は戻り始めるはず。観光シーズンの終わる2月前に、観光客の信頼を回復させたい」と話す。

ビューティフルでアメージングでミラクルなタイを一日も取り戻し、経済の復興活性につなげていってほしいものです。