洪水復興10

まだ水が引かない場所もあります.jpg1ヶ月以上に渡る洪水による臨時休校が開けて1週間。子供もすっかり元の学校生活に戻り、毎日張り切って出かけていますが、3月末まで休校だった分の振り替えで土曜日も登校となりました。先週その最初の土曜日だったのですが、普段は学校のバスやおばあちゃんが運転する車に乗ってくる子供も、お父さんとお母さんと3人で来る生徒が多く、学校の駐車場が満杯となり、外の道路にまで車が溢れ、警察官が交通整理にやってくる騒ぎとなりました。

というのも、学校から出た道は大きな幹線道路で片側3車線なのですが、実はまだ2車線が冠水したままで車の往来が思うようにいかないのです。おおむね収束したと思われる洪水ですが、名残はしっかりあるようで、本格復帰はこれからと言ってよいかもしれません。

今回バンコクにまで被害を及ぼした洪水ですが、来年もまた水が襲ってくるのではないかと、我が家でも土嚢は処分せず庭の隅に積み上げて保管しています。雨が降らないこの乾季のうちに、来年以降の雨季対策として駐車場の床を高く敷きなおしている家もありますし、床上浸水の被害に遭った友人の一人は、現在引越しを検討しています。

今回の洪水を教訓にして、来年以降の対策を個人レベル、家族レベルでも行っているところですが、国としてはどうなのでしょうか。

バンコク週報WEB版より

タイ南部ラノン県で12月11日に開催された商工会議所総会で、キティラット副首相兼商業相は、「洪水防止のための国家プロジェクトを早急に立ち上げる。今後、商業エリア、工業団地、主要都市が深刻な洪水に見舞われることはない」と明言した。

 洪水対策マスタープランは現在政府内で検討が進められており、間もなくまとまる見通しという。

 今年の大洪水は、例年の1・5倍の雨が降ったことが原因とされるが、同プランに基づき適切な措置がとられることで、来年は、今年と同程度、もしくは上回る降雨量があっても、今年ほどひどい状況にはならないとのことだ。

なんと楽観的な。思わず「そんなんでいいの!?」とつっこみを入れたくなるような発言を、キティラットさんはしている訳ですが、庶民はもっと深刻に来年以降の水害を心配し、対策を考えていますよ。

あちらこちらで道路掃除が続いています.jpgまだ80億立方メートルの水がタイの北部に残されたままだそうですが、これに関してはバンコクに流れ込んでくる恐れがないとのこと。しかしながら、高低さの非常に少ないタイの地で、この水が無事海に流れ込んだ頃にはまた雨季がやってきたらどうするのでしょう。

また、水は引いたもののまだまだごみが置き去りとなった状態の場所もあり衛生面が心配ですし、乾いた道路には大量の粉塵が残り、車が通るたび、乾季の風が吹くたびに埃が舞い上がってこちらも健康面への不安となります。

Yomiuri Onlineより

11月上旬には洪水が中心部まで迫ったタイの首都バンコク。主要道路の排水は年内に完了する見通しとなったが、水の引いた街では住民が残された大量のゴミとの格闘を続けている。

ごみの山が残された.jpgほぼ1か月半の間浸水したバンコク北部ラクシー地区の住宅街でも水は引き、住民は清掃作業に忙しい。日常生活で出るゴミに加えて、浸水で使い物にならなくなった家具や家電も大量に捨てられるようになり、高さ1メートルほどに積み上げられたゴミが道幅6メートルほどの道路の半分をふさいでしまっていた。

 回収が追いつかず放置されたままの生ゴミには、大量のハエがたかっている。

 当局は臨時職員約900人を雇って回収に全力を挙げるが、洪水で発生したゴミ約10万トンを回収するには「年内いっぱいはかかる」(担当者)という。
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友人が一人このラクシーにいますが、子供が通っている幼稚園が大きな被害を受け、建物修復のため本来12月6日かから再開するはずだったのが、2月まで延期となったそうです。どこかの国の首相みたいに勝手に収束宣言せず、国民の一人一人が安心して生活できる環境を取り戻すまで、しっかりと国民の手となり足となって欲しいものです。