混雑状況が緩和されないスワナプーム空港

明け方も混むスワナプーム.jpg2006年にオープンしたスワナプーム国際空港ですが、今年になって混雑状況悪化を伝えるニュースが相次いでいます。確かに今年2月に利用したとき、早朝の便だったにも関わらず、チェックインカウンターに始まり、出国ゲートもパスポートチェックもものすごい人で、お茶する間も免税店を覗く間もなく搭乗ゲートに直行でした。

ニュースで取り上げらる以前から、在タイの日本人の間では「最近のスワナプームはやたらと混んでて待つよ」との情報が回っており、これまでの常識「空港到着は離陸時間の2時間前」を更に1時間、人によっては2時間前倒ししているようです。

その後大きな問題として叫ばれるようになり政府も対策を練り始めたことは、以前こちらのブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/airport-congestion-relief.html)でも紹介しましたが、未だ混雑状況は緩和されておらず、とうとう国際的な業界団体からお叱りを受けたようです。

以下2件ともバンコク週報WEB版より

国際線を運行する航空会社や旅行会社などの業界団体、国際航空運送協会(IATA)は、タイ政府に対し、バンコク、スワンナプーム国際空港の更なる拡張を求めた。IATAは、空港設備の許容量を大幅に上回り、ハブ空港としての機能を果たせなくなることを懸念している。

 スワンナプーム国際空港は、2006年の開業当初から想定旅客数である年間4500万人を500万人以上上回っており、これまでにも度々改善を求められてきた。

当初から許容量を越える利用者がいたというのは驚きですが、利用者は増える一方で現在のスワナプームはパンク寸前の状態。空港職員を増やしたり、自動化ゲートを導入したり、また各航空会社も自動チェックインを促すなどの対策が取られてきました。

出入国審査の混雑が深刻化しているスワンナプーム国際空港で4月11日から、出入国手続きを機械で行う「自動化ゲート」が導入される。

 自動化ゲートは、旅券の読み込みと指紋スキャン・写真撮影の2ステップで行われ、処理時間は平均15秒と、係員によるマニュアル対応の30秒の半分となる。

 利用対象はタイ国旅券保持者だけだが、これで悪名高い混雑が緩和されるものと空港側は期待している。出入国管理事務所幹部は、「係員と利用者の間で生じる誤解や不快も、これで解消できる」としている。

 設置されるのは16台で、費用は7600万バーツ。1時間あたりの処理人数は、マニュアルによる1280人から2880人に向上するとのことだ。

ものすごい費用を掛けているのですから、飛躍的向上を望みたいところですが、未だに混雑が続くスワナプーム空港。世界の空港ランキングでもだいぶ順位を落としてしまいました。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

仁川国際空港.jpg航空業界専門の英調査会社スカイトラックスが空港利用者1200万人の評価をもとに決めた2012年の空港ランキングで、バンコクのスワンナプーム空港は2011年の13位から25位に大きく順位を下げた。

 調査対象の388空港の頂点に立ったのは韓国の仁川空港。2位はシンガポールのチャンギ空港、3位は香港空港だった。北京空港は5位、クアラルンプール空港は8位に入った。

 日本勢は中部空港の10位が最高で、羽田14位、成田17位、関西19位だった。

全世界385の空港を対象にしたランキングで25位は上位ではありますが、上位3位をアジアの近隣諸国が占めている中、まだまだ若いスワナプームには頑張ってもらいたい。

1位の仁川空港は2001年オープン、光が降り注ぐドーム型屋根の空港はスワナプームとやや雰囲気が似ていますが、空港内部が広くてわかりやすいイメージがあります。チャンギ空港は利用者の増加に合わせてターミナルを増設しており、私自身2回しか利用したことがありませんが、居心地のよい空港だったように思います。

スワナプームは、まだ新しくて綺麗だという長所を生かしつつ、容量を人員、箱ともにアップして利用者が使いやすい、一歩譲ってイライラしない空港に進化して欲しいものですね。