タクシン氏元妻逆転無罪

ポチャマン氏もやり手と言われています.jpg脱税罪に問われていたタクシン氏の元妻ポチャマン氏、なんと昨日逆転無罪が言い渡されました。2006年タクシンが外交中に政治クーデターが起き、その後政権を取った軍事政権によって起訴されましたが、タクシンの末妹インラックが首相になった途端ころっと無罪に。

タイで首相が司法にどれだけの権限を持っているかはわかりませんが、すごいわかりやすい流れ。インラック首相誕生後、タクシンは特例で日本に行くわ、資産確保のため形だけと言われる離婚した元奥さんは無罪になるわ。首相になって1ヶ月も経たないうちに、次々と身内のお世話をしているように見えてなりません。

NNAより

タクシン元首相の元妻、ポチャマン・ナ・ポムペット氏ら3人の脱税疑惑をめぐる裁判で、二審の控訴裁判所は24日、同氏ら2人について、一審の有罪判決を破棄し、無罪を言い渡した。証拠不十分が理由だ。ポチャマン氏の実兄のバンナポット・ダマポン氏については有罪としながらも、刑期を短縮した。

 ネーション(電子版)などによると、控訴裁判所は、ポチャマン氏、バンナポット氏、ポチャマン氏の個人秘書のカンチャナパ・ホンフーン氏の3被告のうち、ポチャマン氏とカンチャナパ氏を無罪とした。バンナポット氏については、禁固3年から2年に減刑した。

法廷には家族全員黒尽くめで.jpg脱税疑惑は、2006年9月のクーデター後、タクシン政権の汚職調査のため設置された資産調査委員会(AEC)が検察庁に告発したことで、裁判が行なわれることになった。

 告発を受け、検察庁は07年3月26日、3人を脱税容疑で起訴した。クーデター後で元首相一族が起訴された初案件となった。

 AECによると、ポチャマン氏は1997年11月、一族企業のシン・コーポレーション(当時チナワット・コンピーター・アンド・コミュニケーション)の株式7億3,800万株(株式時価総額7億3,800万バーツ=約19億円)をバンナポット氏に譲渡したが、個人所得税の納税を免れたとされる。脱税額は5億4,600万バーツ。

 ■一審は禁固3年

 一審の刑事裁判所は07年7月31日、3人が共謀して脱税したとして、ポチャマン氏とバンナポット氏に禁固3年、カンチャナパ氏に禁固2年の有罪判決を言い渡した。3人は控訴した。

誰にありがとう.jpgポチャマン氏は、タクシン元首相とともに、国有地不正取得疑惑でも起訴されたが、最高裁判所は08年10月、ポチャマン氏に無罪判決を言い渡した。一方、タクシン氏には職権乱用で禁固2年の実刑判決を言い渡した。ポチャマン氏とタクシン氏は同年11月に離婚した。

更には、憲法まで変えようとしているそうで・・・

 

バンコク週報WEB版より

インラック政権は8月23日、施政方針演説の中で現行憲法の改正などを最優先課題としていることを明らかにした。

 改憲は97年憲法を手本に進められる予定で、まず291条を改正するという。同条の改正で暫定憲法下での軍事暫定政権の施政などを正当化している309条を削除することが可能になる。だが、この改正により、タクシン元首相が汚職の罪に問われたことが無効とされ、免罪となる可能性があることから、早くも「元首相を助けることが狙い」といった批判が出ている。

なお、06年9月にクーデターでタクシン政権を倒した軍部は、97年憲法(1997年に制定)を廃止し、暫定憲法を制定。間もなく軍事暫定政権のもとで現行の07年憲法が制定された。07年憲法は、当初は「非常に民主的」と高い評価を受けていたが、2大政党制を念頭に置いた制度改正などがタイ愛国党による「議会制独裁」を招いたなどと批判を浴びるようになった。このため、軍部はクーデター後に直ちに97年憲法を廃止した。

 一方、97年憲法の復活を望んでいるタクシン派は、「07年憲法にはタクシン派つぶしの仕掛けが組み込まれている」などと批判しており、インラック政権は97年憲法を手本に07年憲法を改正することにしたものという。

どういたしまして.jpg兄のためだけではないとはいえ、自分の政党に有利な憲法に変えるとは。この一連の動きを見ていると、やっぱりインラックは誰かに操られているとしか思えません。ひょっとすると短い任期で他の誰もができない重要な手続きを推し進め、野党や反勢力から攻められたら辞めちゃうとか。

政府は、まず何より国民のためにあるものなんですけど。大丈夫かしら。