タクシン元首相に旅券再発行か

ありがとう、って誰に言うの?.jpg妹インラック氏が首相に就任してから、アジア諸国を飛び回っているタクシン元首相。タイのパスポートがなく、タイから見れば海外逃亡中の身。それでもあらゆる力が働いて、日本を皮切りにカンボジア、マレーシアとアジアの国々を回っては、国の主要人物と会談をしたりしています。

そんなタクシン氏に、いよいよ旅券再発行のニュースが持ち上がりました。タイ貢献党が政権を奪取した際、インラック氏は「国民和解」を一番のスローガンに掲げましたが、裏スローガンは何といっても「兄さんの帰国」に違いありません。この二つは相反するものですから、今後どうしていくのか、どうやって落とし前をつけていくのか注目したいところです。

バンコク週報WEB版より

国連総会出席のためニューヨークを訪れているスラポン外相は9月21日、「だれもが身分を証明するものを持つ権利がある」と述べ、国外逃亡中のタクシン元首相にも一般旅券を再発給する必要があるとの考えを示した。

 さらに、外交旅券の再発給を検討していることも明らかにした。

 タクシン元首相の一般旅券は、タクシン支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」による2009年4月のバンコク騒乱で、デモ隊をあおる発言があったとして、同月12日に無効とされた。

 外交旅券については、軍部が06年9月のクーデターでタクシン政権を追放したあと無効としたが、その後に誕生したタクシン派・市民の力党政権下で無効が取り消された。しかし、その後の民主党政権下で再び無効とされた。

セットで再発行か.jpgスラポン外相によれば、「旅券の無効化は、正当な理由のない政治的なもので、諸外国もそう考えている。また、旅券は一種のIDカードであり、タイでは受刑者でも身分証明カードの所持を許されていることを考えると、元首相に旅券を再発行することに問題はないはず」という。

 タクシン元首相は有効なタイ旅券を所持していないため、外国訪問にはモンテネグロ政府発行の旅券を使っているが、ニカラグアやウガンダの旅券も所持しているとされる。

 なお、スラポン氏の外相起用については、「元首相への旅券再発給がミッションのひとつ」との指摘が出ていたが、同氏は外相就任の折、この見方を全面的に否定していた。

外交旅券とは、外交のために海外へ赴く政治家、外交官などに交付される特別な旅券。一般旅券だけでなく、こちらまでもが発行される予定があるとはどういうことでしょう。現役の政治家でも外交官でもないのに外交旅券を発行するということは、政府が「どうぞ外交してください」とお願いしているようなもの。何かに向けてのお膳立てとしか思えない優遇ぶりです。

さて今度は、そんなタクシンを後押しするタクシン派の方々が大挙してカンボジアにお出かけになるようで・・・

Newsclipウェブ版より

やっぱりユニフォームは赤なの?.jpgタクシン元首相派団体「反独裁民主戦線(UDD)」と同派政党・プアタイ党の代表チームが24日、カンボジア政府代表チームと行うサッカー親善試合を観戦するため、数千人のUDDメンバーが陸路でカンボジア・プノンペンに向かう。UDD幹部のジャトゥポン下院議員が21日に明らかにした。

 試合は、プノンペンのオリンピック競技場で行われる。タイはタクシン元首相の義弟ソムチャイ元首相が、カンボジアはフン・セン首相がキャプテン。タクシン氏は参加しない。UDDは、ラオスやミャンマーでも親善試合を行う方針だ。

明らかにタクシン氏が取り付けてきたと思われるこの試合。開催は明日の土曜日だそうです。勝敗よりも友好のためのサッカーだそうですが、赤シャツとカンボジアってもともと仲良しですから、今回の試合は同チーム内の紅白戦みたいなもの。カンボジアチームのユニフォームは白だったりして。

クワンチャイ氏.jpg首相時代は大人しい感じの、思えばこの人も操り人形だったタクシン元妻の弟ソムチャイ氏がタイチームのキャプテンときた。まさにこれが本当の親善試合。  また、ウドンタニ県の洪水被害救助のため参戦を見合わせた、タクシン派の主要メンバーの1人クワンチャイ氏は、Nation紙に対し「タクシン氏とはこないだカンボジアで会ったし、来月もラオスで会うし」とコメントしています。へえ、タクシン氏、お次はラオスですか・・・