タクシン氏へのパスポート発行

すごく嬉しそうですけど.jpg新政権となってから水面下で着実に進んでいるタクシンカムバック政策を見ていると、インラック首相は兄タクシン氏のためにお膳立てをして最後は罪をかぶって辞任しちゃうのかなと、勝手なシナリオをつい予想してしまいますが、なんだか本当にそんなことが起こりそうな気配となってきました。

今月5日の、国王誕生日に毎年行われる恩赦の対象から自ら辞退したものの、パスポートが無効で逃亡者扱いだったタクシン氏になんとタイのパスポートが発行されました。

Newsclipウェブ版より

タイ外務省は16日、汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相に対し、10月26日にアラブ首長国連邦のアブダビで一般旅券(パスポート)を再発行したことを明らかにした。反タクシン派の野党は反発し、国会で追及する姿勢を見せている。

タクシン氏とパスポート.jpgタクシン氏は国外滞在中の2008年、首相在任中(2001―2006年)に当時の妻が競売で国有地を取得したことで懲役2年の実刑判決を受け、以来、タイに帰国していない。反タクシン派のアピシット政権(2008―2011年)は2009年4月、「タイもしくは外国に損害を与える恐れがある人物のパスポートを破棄できる」とした外務省規定を適用し、タクシン氏のパスポートを破棄、諸外国にタクシン氏の身柄引き渡しも要求した。タクシン氏は以来、投資などを通じ取得したモンテネグロなどのパスポートを使用していたが、入国出来ない国もあり、行動は制約されていた。

 しかし、今年7月の総選挙でタクシン派が政権に復帰したことから、状況が一変。8月には、それまでタクシン氏の入国を認めていなかった日本から特別許可を得て訪日を果たし、その後は韓国、シンガポールなどを自由に動き回っている。タイ字紙タイラットによると、16日にはミャンマーからネパールに飛んだ。

パスポートを取り扱う外務省のスラポン外相もその事実を認めました。

以下2件ともバンコク週報WEB版より

スラポン外相は12月16日、外務省がタクシン元首相に一般旅券を発給したことを認めた。

 外相は「新年のギフト」と述べていたが、すでに10月26日には旅券は発給されていたという。同元首相の一般旅券は、前民主党政権下の09年4月12日、外務省の規定に基づき無効とされていた。

スラポン外相はこの人.jpgスラポン外相は、「政府もわたしも、タクシン元首相の存在がタイにも外国にも損害を与えないと判断した。このため、旅券無効の措置を取り消すことにした」と説明している。

 だが、元首相が汚職(職権乱用)で禁固2年の有罪判決を受けたにもかかわらず帰国して刑に服すことを拒んでいる犯罪人であることから、最大野党・民主党や反タクシン組織は、政府の責任を追及する構えを見せている。

国外逃亡中のタクシン元首相に外務省が旅券を発給したことについて、最大野党・民主党のチャワノン広報担当は12月17日、「省の規定に違反する」「スラポン外相は国民にうそをついた」などと批判した。

 同広報担当は、同党が外相の責任を追及すべく刑事訴訟を起こすとともに、国家汚職制圧委員会(NACC)に提訴する方針であることも明らかにした。外務省規定では、刑事裁判所が逮捕状を発行した人物への旅券発給を禁じている。

 また、外相は「10月25日にタクシン元首相からアブダビのタイ大使館に申請があり、翌26日、旅券を発給した」と説明しているが、チャワノン広報担当は「外相は12月2日の時点で『旅券発給を検討中』と述べていた」と指摘。外務省の担当者に対し、実際に25日に申請があったかを明らかにするよう求めた。

赤と黄で取り合い.jpg前政権民主党がタクシン氏を危険人物とみなし無効にしたパスポートを、今度はタイ貢献党が取り返した形となりました。政治を司る方々のすることですから、少なからず国のため、国民のために働いてくれているのでしょうけど、タクシン氏のパスポートを右と左から引っ張り合っているようにも見えなくない。