警察長官の入れ替え

検問でむしろ渋滞.jpgタイに住んでいる方であれば、タイの警察の力は十分ご存知かと思いますが、このたび新たな警察長官が就任するようです。何でもタクシン元首相の身内のお方だそうで、このチェンジに伴い、あらゆる見えないルールがシフトしていく。これが見えればやりやすいんだろうな、タイの社会。ここ最近、週末の夜の検問渋滞が激しくなっているのも、このせいだったのか・・・。

ということで、まずは警察長官入れ替えのニュースから。

以下3件ともバンコク週報WEB版より

警察を監督する立場にあるチャルム副首相は9月1日、ウィチエン警察庁長官が辞任の意を固めたことを明らかにした。

プリアオパンさん.jpgこれで、タクシン元首相の元夫人であるポチャマン氏の実兄プリアオパン副長官が数日中に長官に就任することが確実となった。

元首相は2008年11月 にポチャマン氏と離婚したが、これは資産を守るための便宜上の離婚であり、同氏やその親族は今も元首相と太いつながりがある。

 インラック首相(元首相の実妹)は、「元首相と のつながりでなく、仕事ができるかどうかに注目してもらいたい」と述べているが、批判が出るのは必至の状況だ。

 ウィチエン長官は国家治安委員会 (NSC)事務局長に就任する予定で、チャルム副首相はその理由について、「ウィチエン氏の得意分野は企画であり、犯罪制圧はプリアオパン氏の方が適役」としている。

そもそも、どういう理由で長官の交代に至ったのかというと、一匹狼チュウィット氏の暴露が発端でした。

暴露王チュウィットさん.jpg8月23日の施政方針演説で、野党・タイ友愛党のチュウィット党首が違法カジノの存在、および娯楽施設のトイレで半ば公然と違法薬物が売買されていることを暴露したのを受け、警察当局は8月25日、事実関係解明のため、職務怠慢があったとされるバンコク都内の警察署長など警察幹部6人を30日間、閑職に異動する措置をとった。

 チュウィット党首は下院会議場で、大勢の客でごった返すカジノの様子や、娯楽施設のトイレで違法薬物売買を隠し撮りした映像を示し、違法行為がまかり通っていることを指摘した。

 違法カジノは公然の秘密とも言えるものだが、チュウィット党首は、「警察幹部所有のカジノもある」と指摘。また、政府汚職対策委員会(PACC)のアムポン事務局長もこれを「事実」としている。

風俗王と呼ばれていた時代、たくさんの賄賂を警察に積んだにも関わらず裏切られたとして、自ら全てを暴露、その後政治家に転身したチュウィット氏ですが、またも写真付きで警察の怠慢を暴露しました。その直後に副首相がカジノ撲滅を宣言。

チュウィット・タイ友愛党党首が違法カジノの存在などを暴露したことを受け、政権党・タイ貢献党幹部のチャルム副首相は8月29日、バンコク都内の違法カジノ42カ所を摘発・閉鎖すると明言した。

 同副首相は、「警察には任せておけない」との姿勢を示し、プリアオパン警察大将を警察長官に据えるべく、ウィチエン現長官に引責辞任を迫ったものとの見方が出ている。プリアオパン氏はタクシン元首相の元夫人であるポチャマン氏の弟。

 だが、関係筋によれば、違法カジノ撲滅を宣言したあと、チャルム副首相はインラック首相と会って警察長官などの入れ替えを進言したものの、「政府はすでにいくつもの問題に直面している。しばらくは波風を立てないでほしい」と断られたとのことだ。

政界の風雲児チュウィット氏、なんだかいいように使われちゃったな、という感じがしなくもない・・・。