新政権の動き 3

なでしこジャパン優勝.jpg昨晩のなでしこジャパンの勝利は本当にすばらしかった。タイでもテレビ放映が行われ、今日は振り替え休日ということもあり、我が家も勝利の瞬間まで見守っていました。タイでの「日本人女性の株」は上がる一方。2007年には森理世さんがミスユニバースに輝き、昨晩はサッカーで世界一。生まれた国の女性の活躍というのは嬉しくて、なんだか鼻が高くなっちゃいます。

さて、タイのヒロインになりそうなインラック氏ですが、メディアへの露出が日に日に増してきています。その一方で、彼女自身は未だ当選認定を受けていないそうで、それでも選挙戦でアピールしてきた公約実現などに向けて動いているそうです。

選挙で敗北した民主党の党首であり現首相のアピシット氏は、勢いを増すタイ貢献党の動きを少しでも阻止しようと、つまりはタクシンの復権を封じ込めようとしているようですが、どこまで力が及ぶのでしょうか。選挙が終わっても、親タクシン派と反タクシン派に妥協点は見えないタイ。

一般の市民はどのように見ているのでしょう。

NNAより

インラック氏は大丈夫?.jpgラチャパット大学スアンドゥシット校がこのほど実施した調査で、タクシン元首相派政党・プアタイ党(タイ貢献党)を中心とする6党連立政権の発足について、政権が安定するとして評価する国民が多いことが明らかになった。調査対象者の55.38%が連立に「賛成」すると回答した。

 調査は7~9日に、全国の1,561人を対象に実施した。6党連立政権の発足について、「500議席の下院で300議席を占めれば政権基盤が安定し、選挙公約を実行できる」として支持する人が半数以上を占めた。「反対」は27.35%。「新政権が強すぎることで独占的な議会の支配につながる」「野党による監視が不可能になる」などが理由に挙げられた。「分からない」は17.27%だった。

 「500議席の下院で300議席を有するのは議会の独占支配につながると思うか」の質問では、「思わない」が64.94%、「思う」が35.06%だった。

 「新政権の安定を確信しているか」については、「かなり確信している」が29.37%、「とても確信している」が28.48%、「それほど確信していない」が25.11%、「全く確信していない」が17.04%だった。

 ■4割が「まず物価対策」

 同じく6~8日に、1,646人を対象に実施した調査によると、「新閣僚に求める資質」として最も回答が多かったのは、「いい人、誠実さ、クリーンな経歴」(37.45%)だった。「社会への奉仕、勤勉さ、公約実現」(23.58%)、「高い能力・知識、学歴、頭脳明晰(めいせき)」(19.27%)が続いた。

 新政権に至急実施を希望することは、「物価上昇抑制など経済問題の解決」が40.48%、「生活水準向上、賃金引き上げ、失業問題解決」が23.43%、「教育改善」が13.08%、「国民の団結・融和構築」が12.78%、「経済、農業、福祉対策など選挙公約の実現」が10.23%となった。

 一方、野党に至急実施を希望することは「政府の監視」(46.02%)が最も多かった。

公約を守れますか?.jpg国民は安定した政権のもと、タイ貢献党が公約を実現させて欲しいと願っているようです。ですが、そうも簡単にはいかないようで・・・

バンコク週報ウェブ版より

関係筋によれば、タイ貢献党は、「すべての都県で1日当たりの最低賃金を一挙に300バーツに引き上げる」との選挙公約を掲げていたが、経済界や学識経験者から強い反対意見が出ていることから、公約の実現を断念せざるを得ない状況となっている。

 プロートプラソプ副党首によれば、「有権者に約束したものの、実現は無理。だが、1年以内にはすべての都県で最低賃金を300バーツに引き上げる」とのことだ。同党では現在、まず最低賃金が最も高いバンコクとプーケットで300バーツに引き上げ、その他の県は1年以内に段階的引き上げで最低賃金を300バーツとすることを考えているという。

国民にばかり甘い政策では、国は立ち行かなくなると思うのですが、言っちゃったからねというのもあるのでしょう。