洪水を受けて

雨音で目覚める.jpg昨日の明け方、久しぶりに雨音で目が覚めました。短い雨だったものの、屋根を叩きつける雨音を聞きながら、どうしても昨年の洪水が頭を掠めました。暑季に突入したこの3月はまだ雨が降るのは数えるほどですが、4月から徐々に雨量が増え6月から本格的な雨季がスタートします。今年も洪水が来るのか、というのは世間話にもよく上る話題。昨年大活躍した土嚢は、我が家も含めほとんどの家が庭や倉庫に保管しています。

インラック首相は、9日まで訪れていた日本で「今年は洪水は来ません」と宣言、洪水対策に250億バーツを投じると発表しました。

バンコク週報WEB版より

3月6日の閣議で、総額3500億バーツを投入する洪水対策計画のもと、まず246に及ぶ洪水対策プロジェクトを6カ月以内に実施することが決定された。

洪水対策してください.jpgこれらのプロジェクトは、その多くが、道路のかさ上げ、堤防や橋の建設など運輸省が管轄するもので、合計250億バーツがつぎ込まれることになっている。

また、同計画では、チャオプラヤ川の流水量を増やすため、20年ぶりに同河川のしゅんせつが行われる予定。

雨季まであと3ヶ月を切り、これだけの工事がどこまで実行されるのかも不安ですが、昨年の教訓を受け個人、家、会社、工場単位による独自の対策を進めるのも懸命です。

また、先日郊外の幹線道路を走っていたときに、ある住宅街の入り口に「空家あり。洪水になりません。」という宣伝看板が出ていました。すごい売り文句ですよね。洪水に備えて、住み替えを考える人は果たしてどれほどいるのでしょうか。

NNAより

不動産仲介大手のセンチュリー21・リアルティー・アフィリエイト(タイランド)が国立タマサート大学建築学部と共同で行った洪水被災者に対するアンケート調査で、全体の3分の2が移転・引っ越しを考えていないことが明らかになった。

 9日付ポストトゥデーによると、回答者はバンコク首都圏(バンコク74%、パトゥムタニ県13%、ノンタブリ県13%)の在住者1,240人。洪水被害を受けて移転を考えた人の割合は34%で、63%が被災したものの同じ場所に住み続けると回答した。特に、バンコク都心部のサトン、シーロム、スクンビットなどでは、ほとんどの人が引っ越しを検討していないと回答した。

 被災者向け住宅関連支援について政府に求めたいことは、◇長期的な洪水対策(51.2%)◇低利融資の提供(48.3%)◇住宅登記移転費用など手数料の引き下げ(37.7%)◇融資枠の拡大(19.5%)――など。

引っ越しを検討している人の移転先で特に人気が高かったのは、都内ラマ9世通りとラマ2世通り。地方では、洪水リスクが少なく自然環境に恵まれた東北部ナコンラチャシマ県、北部チェンマイ県、チェンライ県などの人気が高かった。

住み替えか否か.jpg買い替えを予定している物件は依然として戸建て住宅の人気が高く、47.4%。以下、コンドミニアム(分譲マンション)33.4%、タウンハウス(低層集合住宅)13.4%だった。

 住宅の買い替えにかける予算は、100万~200万バーツ(約270万~540万円)が38.4%、200万~400万バーツが37.7%、100万バーツ未満が10.8%だった。

 ■女性はコンドミニアム志向

 男性と女性の比較では、男性は戸建て志向が、女性はコンドミニアム志向が強かった。また、男性が買い替えにかける予算は100万~400万バーツ、女性は100万~200万バーツとなった。これは女性の方が住宅の買い替えについて、より具体的なプランを持っているためとみられる。

実は年明け我が家でも引越しの話が出ました。候補となったのは同じ住宅街にあるのですが、そこのフェーズにはまったく水が来なかったことから、今年も来るかもしれない洪水に備えて住み替えようかという話になりました。が、結局は中止に。洪水さえ来なければ、住み慣れた我が家が一番ですし、高齢のひいおばあちゃんを連れての引越しは、数キロ圏内といえど大変なもの、ということで見送りました。

上の記事のアンケートにもありますが、洪水が来るから市民が引っ越すのではなく、政府が洪水の不安が無い街づくりをすることが先です。とは言っても、今も親戚が集まると「あそこの住宅街は安心だ」「あそこは、運河から近いからだめだ」とかという話題になるのも事実、とりあえずもう1年は様子見となりそうです。