反デモ隊使用ホテル

ZENやっとオープン.jpgここのところ、スクンビット通り沿いに新しい商業施設がオープンし続けています。アソークのターミナル21、ソイ47のRain Hill、プルンチット駅前にも次々とビルが建ち、バンコクの都心部は近代化が進む一方。また、一昨年の政治騒乱の末放火されたZENデパートも一部まだ改装中ながら、再び営業が始まりました。

ここ数年、最も暑い時期が近づくとじわりじわりと赤だの黄色だのと政治色の強い人たちが集まりだし、市民生活を脅かし観光客を遠ざけてきましたが、今年は今のところ平穏無事な様子。

しかし、ここまで毎年何かが起こるとそれを想定内とした設計も出てくるようで・・・

Newsweek日本版より

ウォルドルフ=アストリアといえばマンハッタンのパーク・アベニューに位置し、世界各国の首脳や著名人が訪れる絢爛豪華な超高級ホテル。ヒルトングループの最高峰に君臨するこのホテルは今、バンコク中心部での開業を計画しているが、一番のウリはなんとデモ隊の攻撃に耐える造りだという。

 デモに負けないホテル? 詳細はまだわからないが、バンコク・ポスト紙によれば、どうやらデモ隊対策が何らかの形で「建築デザインに織り込まれる」らしい。

赤で埋め尽くされたラッチャプラソン.jpgバンコクではこの数年、失脚したタクシン元首相を支持する農村出身者が多い「赤シャツ隊」と、都市部のエリート層を中心とする「黄シャツ隊」が抗議デモを繰り返し、たびたび暴動に発展。多くの死傷者が出ている。

 ホテルのディベロッパーは、1億9600万ドルを投じて60階建てのホテルと住居用タワーを建設しても元が取れるだけの富裕層マーケットがバンコクにはあると自信をもっている。ただし、ウォルドルフ=アストリアが将来的にデモ隊の攻撃対象になりえるという不安はぬぐえないようだ。

 計画通りに事が進めば、ホテルと住居棟が建設されるのは、高級ブランドのショッピングモールがひしめくラッチャプラソーンの交差点付近。デモ隊の暴力行為がとりわけ激しかった地域だ。

 2010年には、アピシット政権(当時)の打倒を掲げる「赤シャツ隊」が針金や竹、古タイヤなどでバリケードを築き、このエリアの通りを封鎖。政府軍が武力を行使してデモ隊の野営地を強制排除するまで、彼らの背後に輝くルイ・ヴィトンやバーバリーの看板は、「エリートvs.庶民」の階級闘争を象徴する格好のサインとして世界中に報じられた。

 暴徒化したデモ隊にゴージャスな施設を台無しにされたくなかったら、ウォルドルフ=アストリアはパタヤの「ロイヤルクリフビーチーリゾート」にアドバイスを求めるといい。09年に赤シャツ隊の攻撃を受けた高級リゾートホテルだ。

 記者は事件の数週間後に、同ホテルのマーケティング責任者ビクター・クリベンツォフと話をしたが、彼はまったく動じない様子で事件を笑い飛ばした。ホテルを守るためにはタイ海軍を呼びつけた、ブルネイ国王はマシンガンで武装した自国の警備隊に守られていた、そうすれば何も恐れることはない、と。

この交差点は、タイ一のショッピングエリアであり超一等地、ホテル建設には最高のロケーションに違いありません。何事もなければ、の話ですけど。まずは黄色のPADが今年は「大規模集会」は開かないと宣言しているようです。

バンコク週報WEB版より

皆さん今年は大人しく.jpg政府主導の憲法改正に反タクシン派の批判が強まる中、3月10日、反タクシン組織・市民民主連合(PAD)の支持者約2000人が集まったバンコク都内ルンピニ公園ホールで、PAD首脳は、政治対立のエスカレートを避けるべくバンコクで大規模な抗議行動には出ないと宣言した。

 だが、その直後、首脳らは、「大規模な抗議を行うかどうかは、改憲で君主の権限を削減せず、タクシン元首相免罪の道筋をつけないという2つの条件が満たされるかどうかにかかっている」と補足した。なお、PAD筋によれば、大きな政治的変化につながりそうな情勢となれば、大規模な抗議活動に出る可能性があるとのことだ。

タイの学校は多くのところで、来週位から約2ヶ月間の夏休みに入ります。その間、タイのお正月ソンクラーンがあります。今年は不安材料のない楽しい夏休みとなりますように。