ホンダ生産再開

工場冠水の画像.jpg昨年タイを襲った大洪水。確実に南に南にと流れてくる様子を、毎日テレビや新聞で見ては「いつバンコクに来るのか」と誰もがやきもきしていた頃、とうとう洪水がタイ中部に到達したという衝撃的な映像、それはホンダのアユタヤ工場が冠水しているものでした。

HONDAの看板を僅かに残して水に浸かった工場、屋根部分しか見えない屋外に駐車された車の列は、洪水の恐ろしさを伝えるのに十分ショッキングなものでした。日本を始め、世界各地にも配信されたこの絵は、おそらく多くの人の記憶に今も残っていることと思います。

そのホンダ工場が、約半年振りの生産再開となりました。

産経新聞より

昨秋のタイ大洪水で被災し、操業を停止していたホンダの自動車工場が26日、約5カ月半ぶりに生産を再開した。これにより、タイに進出している日系自動車メーカー全社の生産が正常化した。

清掃作業.jpgホンダは、タイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地にある工場が冠水し、昨年10月4日に生産を停止した。工場の生産能力は年間24万台だが、大洪水と東日本大震災の影響で、昨年1年間の生産実績は約10万3千台まで落ち込んだ。

 タイ大洪水では、トヨタ自動車や日産自動車など、の日系自動車メーカー8社すべてが生産停止に追い込まれた。ただ、工場が直接被害を受けたのはホンダのみで、水が引いてからも機械の更新などで復旧に時間がかかった。

 ホンダは今月31日に、伊東孝紳社長やタイのインラック首相が参加して、生産再開を祝う式典を工場内で開催する予定。

インラック首相初の正式訪問となった日本で3月7日に行われた「日タイ首脳会談」で、次のような話し合いがされました。

外務省HPより一部引用

日タイ首脳会談.jpgタイの洪水被害に関し、野田総理より、チャオプラヤー川洪水マスタープランの策定、さらには、洪水被害を受けた工業団地、その周辺インフラ復旧にタイと共同して取り組む中で予定している80億円規模の無償資金協力を始め、我が国として、全面的に支援を行う旨述べ、これに対しインラック首相から謝意の表明がありました。また、野田総理から、タイ政府の洪水対策への取組を評価するとともに、今後ともタイ側が日系企業にも配慮しつつ、しっかりとした対応をするよう求めました。これに対しインラック首相から、タイ政府としては、予算措置をとることも含め、二度と同様の被害を繰り返さないよう日本政府と日系企業に対し約束したい旨述べました。

タイにとって、日本の大手メーカーの生産拠点があることは経済的に非常に重要です。ですから、生産再開式典に首相自ら参加するのではないでしょうか。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

同工場は年産能力24万台、従業員約4000人で、乗用車の「シティ」、「ブリオ」、「ジャズ」などを生産。深さ2―3メートルの水に飲まれ、昨年10月4日に操業を停止。11月末に水が引き、清掃、設備点検、設備入れ替えなどの復旧作業を進めてきた。

 ホンダは洪水の影響で生産が滞ったタイなど一部のアジア大洋州地域に日本から完成車の代替供給を行っていたが、タイ工場の復旧で、全生産拠点で生産活動を再開し、4月中に通常レベルの生産・供給体制に戻る見通し。

後姿が可愛いBRIO.jpgタイに進出した自動車メーカーで、洪水で工場が浸水したのはホンダ1社。ホンダは東日本大震災でもタイ工場の生産が数カ月にわたり滞り、大きな影響を受けた。昨年のタイでの販売台数は前年比26%減の8・4万台、シェア10・6%で、生産が停止している間に日産自動車、米フォードなどに市場シェアを奪われている。

確かに、最近よく見かける小型車と言えば、FordのFiestaが飛躍的に増えています。ホンダのブリオが出たときには、小さくても広いところと価格が受けるのではと言われていましたが、二つの災害に阻まれて思った以上に市場に出ていないようです。工場再開、どんな巻き返しをしてくれるか楽しみですね。