洪水被害 6

水かさが増えています.jpgタイの首都バンコクが現在洪水の危機に晒されています。もっとも危険なのは高潮となる15日、16日だそうですが、前倒しになる可能性は大いにあります。私の住む住宅街でもゲート近辺が完全に冠水していますが、その水がどんどん中に流れ込んできています。幹線道路に出る道は3本あるのですが、冠水していないのは途中に運河のない1本のみ。旦那の四駆以外では、外に行けない状況となりました。

ひとたび外に出てみれば、学校が秋休み中にも関わらず、幹線道路はほぼ一日中渋滞。スーパーへ食品を確保しに行く人が増えていること、また冠水している場所での徐行運転、水で立ち往生している車も多く、普段以上に車が多くなっています。

具体的にどの地区が危ないのか、日本大使館からの緊急メールは5日から来ていませんが、下の記事に載っています。

バンコク週報WEB版より

洪水被害が出始めているバンコクで10月第2週、大洪水の発生する可能性が高まってきた。

 バンコクを流れるチャオプラヤ川の水位が連日上昇しているが、12日以降は、北部から大量の水が到達する。

 さらに、15日前後はタイ湾の海面が上昇する大潮となるため、この時期に降雨量が増えた場合、バンコクが大洪水となるのは避けられない見通しだ。

 ワチャリ気象局長は、今月15日までにタイに上陸する台風はないものの、季節風の影響で、バンコク、アユタヤ、チャチュンサオ、サムットプラカンなどタイ中部の降雨量がかなり増加すると発表しており、悲観的シナリオとなる可能性が高い。

 バンコク都庁では15区で深刻な洪水被害の起きる可能性があるとして、都民に対して警戒を呼びかけた。

 洪水の危険性の高い13区は以下の通り。

①サトン区―チャン通り、セントルイス病院周辺、サトゥプラディット通り
②パタヤイ区―パホンヨティン通り(サムセン運河=バンスー運河間)
③プラカノン区―スクムビット通り(プラカノン運河=ソイラサール間)
④ワタナ区― スクムビット通りソイ39とソイ49
⑤ワントンルアン区―ラートプラオ通り(ラートプラオ運河=ザ・モール間)
⑥ブンクム区―ナワミン通り(ドンイカ運河=プラスートマヌキット通り交差点間)
⑦ディンデン区―ラチャダピセーク通り(ロビンソンデパート前)
⑧チャトチャク区― ラチャダピセーク通り(ラートプラオ交差点)
⑨ラチャテウィ区―ペッブリ通り(バンタットトン通り=ラチャテウィ交差点間)
⑩バンケー区―ペットカセム通りソイ63
⑪ヤンナワ区―イエンアカート通り(ナーンリンチ=ソイシーバムペン間)
⑫プラウェート区―シーナカリン通り(ターサート運河=ターチャーン間)
⑬プラナコーン区―サナームチャイ通り、マハーラート通り

①から④に掛けては、日本人在住者の多い地区です。運河から水が溢れ出し、そこから洪水が広がっていきます。自分の近くのどこに運河があるのかを知っておく必要があります。また、運河同様、排水溝から流れ出す水にも注意が必要です。さっき、家の前の道路に広がる水を何とかしようと排水溝に水ほうきで押し流してみたのですが、排水溝を流れる水の水位が地面と同じ高さでした。たとえ雨が降らずとも、北部から流れてきた水がバンコク市内の運河、排水溝から溢れ出す。これこそが洪水の原因です。こういった水を少しでも押し流すよう、政府も策を講じているようです。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

洪水押し出し船.jpgタイ中部、北部を中心とする大規模な洪水で、タイ政府はチャオプラヤ川に多数の船を固定し、船のスクリューで川の流速を加速させ、海への排水を図る作戦に乗り出した。8日、プロードプラソプ科学技術相が出席し、バンコク北郊のノンタブリ県で開始式典が行われ、官民の49隻が水の送り出しに務めた。

 バンコクでは洪水に備え、住民による食料品、日用品の買いだめが起きている。バンコク地下鉄の駅では一部の出入り口の閉鎖や土のうの積み上げが始まった。

都心にいる人も、郊外にいる人も、最新の情報を確認しながら慎重にすごしていかないとなりません。降ってなくても洪水は起こることを忘れないように。