洪水被害 52

依然楽観視できる状況ではないバンコクの洪水ですが、今日になって状況改善のニュースが続いています。昨日11日の大潮を乗り越えたこともあるのでしょうが、現状維持もしくは水かさが減ったという報告が多くなってきています。

バンコク東の郊外ミンブリ区にあるバンチャン工業団地では、今日になって水位が10センチ下がったそうですが、近くの幹線道路の地面に大きな溝をブルトーザーで堀り、そこに工業団地内に流れ込んだ水を排出しているとのことでした。これによって、さらに都心に近いセーンセープ運河の水位が多少上がるそうですが、次の大潮の前にできるだけ多くの水を海に流す作戦とのことです。

時事通信より

タイの首都バンコク都心部に迫った洪水は12日、北から流れ込む水の勢いが弱まり、小康状態を保っている。バンコクの北に築かれた巨大堤防がタイ北部から押し寄せる大量の水の流れを制御している上、ポンプのフル稼働で排水が順調に進んでいるためとみられる。
 バンコク都心部まで約7キロに迫った水は、ここ数日動きを止めている。北からの流入量が減少したほか、バンコクを東西に流れるバンスー運河を通じてチャオプラヤ川に流し出す作業が行われている。

一時は、この巨大土嚢さえも飲み込む勢いの水が来ていると言われていましたが、どうやら功を奏しているようです。インラック首相の声明によると、「巨大土嚢による防衛線は、効果を上げており、バンコクに入る水をせき止めるのではなく、水の流れを緩やかにしているだけであり、バンコク及びその他での水の掻き出し作業を後押している。」とのこと。

さてさてこの巨大土嚢、通称Big Bagを皮肉ったこんな画像がSNSで回ってきました。

首相の家の前、ほんとかよ。.jpgインラック首相の自宅前に置かれた大きな土嚢、という絵なんですが、明らかにコラ画像。よく見ると、土嚢の袋にシャネルやエルメスなど高級一流ブランドのロゴが。

水害にあった地区に行くときでさえ、メイクもヘアもネイルも完璧で、おしゃれしてる、というのがやはり叩かれてしまうようで、先日視察の際に履いていたバーバリーの長靴を風刺したロイクラトンにちなんだこんな風刺画も回ってきました。

ロイクラトンの風刺漫画.jpg川に見立てた洪水に流れるクラトン(灯篭)。よく見ると、例のチェックの長靴だったり、ワニだったり、潜水艦だったり、化学薬品のボトルだったり。

首相が女性であるばかりに、タクシン氏の妹であるばかりに叩かれているような気がしなくもありませんが、就任早々の災害で辞任するのではないかと言われたり。

バンコク週報WEB版より

インラック首相は11月10日、一部のメディアで報道されている首相辞任説について「事実無根」と否定した。

 これまで複数のメディアが、「首都圏浸水を防ぐことができなかった責任をとり、首相が辞任するのではないか」と報道したが、インラック首相は、「この洪水被害をおさめるため、これからも首相として最善を尽くしていく。辞任など考えていない」と明言した。

会見で涙ぐんだりしてもいいですから、とにかく洪水が収束するまで、しっかりと国を引っ張っていってほしいものです。こんな緊急事態で、政権争いなんか国民はどうでもよい、しっかり舵を取って、一丸となって洪水を乗り越えていけるようにしてもらいたいですね。