洪水被害 48

今日はロイクラトンです.jpg今日11月10日は「ロイクラトン」、自然の恵みや水の精霊に感謝し、罪や汚れを水に流して魂を清める「灯篭流し」の日です。実質的には、日本のクリスマスに近い「カップルのイベント」でもあり、タイの全国各地でバナナの葉で作った灯篭にお花で飾りつけをし、ろうそくやお線香を立てて川に流すのですが、今年は洪水のため自粛ムード。

去年は学校で皆で作成した灯篭を、校舎の裏手にある大きな池に皆で流したことを子供が懐かしそうに話していますが、今年はいつ学校が再開するかも目処が立たず、避難生活の身。私も大好きなタイらしい美しいお祭りですが、今年はお預け。水の精霊が早く海に戻ることをお祈りするだけになりそうです。

それでも伝統行事を守りたい人はいるらしく、スーパーでは恒例のパンで作られた灯篭などが売られています。しかし、都から危険を避ける意味でも今年の灯篭流しは自粛するようにとお達しが出ました。

バンコク週報WEB版より

ロマンティックなロイクラトン.jpgタイの灯篭流し「ロイクラトン祭」が11月10日、各地で行われるが、浸水被害の広がるバンコク都では、都庁が市民に対して、「冠水した水に灯篭を流さないでほしい」と警告した。

 ロイクラトンでは、バナナの葉などで作った灯篭にロウソクを立て川に流すが、浸水エリアでこれを行った場合、ロウソクの火が民家などに燃え移る危険がある。

 このため、都庁は、浸水していない公園など16カ所をロイクラトンのために開放。「決められた場所で、安全にタイの伝統行事を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 また、スクムパン都知事によれば、「チャオプラヤ川や運河も、今は流れが急で危険。灯篭を流さないでほしい」と呼びかけている。

 なお、浸水エリアで灯篭を流し火事などを起こした場合には、法的責任を問われることになる。

これだけあちこちの道路が洪水状態であれば、つい灯篭を流したくなってしまう人もいるかもしれませんが、ごみが増えるだけですし、火事を引き起こす原因となるそうなので、洪水下では自粛すべきなんでしょうね。

ロイクラトン関連の行事も相次いでキャンセルとなっており、それによる経済へのマイナス効果もあるようです。

NNAより

灯篭を川に流します.jpg洪水被害の拡大と長期化が懸念される中、きょう10日に予定されているタイの重要な伝統行事、ロイクラトン(灯ろう流し)への参加自粛を検討している人が半数近くに達していることが明らかになった。政府もチャオプラヤー川などにごみがたまって洪水被害を悪化させるとの懸念から、被災地などでは極力灯ろうを流さないよう呼び掛けており、今年は昨年以上に寂しいロイクラトンになりそうだ。

 タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)が全国1,224人の一般市民を対象に実施したアンケート調査(調査期間11月1~5日)によれば、今年のロイクラトンへの参加を予定している人は全体の48.9%となり、政情不安などの影響で低迷した昨年の52.7%をさらに下回った。

 洪水被害の拡大で祭事自粛ムードが高まっていること、失業による収入減少や家屋の修復による臨時の出費を強いられている人が多いことが背景にあるとみられる。

 ■経済効果は26億バーツ減

 また、今年のロイクラトンへの平均出費予定額は1,225バーツ(約3,100円)で、昨年の1,391バーツを100バーツ以上下回った。全体の42.7%が洪水による大きな被害を受けていると回答し、直接被害を受けている人の平均出費予定額は944バーツとさらに落ち込んだ。

来年流そうね.jpgロイクラトンの全国的な経済効果も過去5年で最低となる前年比16.5%減の81億バーツにとどまる見通し。洪水被害が起きなかった場合の経済効果は10.3%増の107億バーツとみており、26億バーツ相当の減収となる。

 洪水被害が今後どの程度続くかとの質問には、37.3%が16~30日、24.2%が31~45日、11.8%が46~60日と回答した。また、現在は浸水などの被害を受けていないが、今後被害を受けると予測している人は47.3%。また、48.3%の人が即席めん(35.5%)、乾燥食品(40.2%)、飲料水(59.8%)などを備蓄していると回答した。

 タイ国政府観光庁(TAT)は今年7都県で予定していたロイクラトン関連行事のうち、バンコクなど3地域でのイベントを中止することを決めている。予定通り開催されるのは、北部チェンマイ、スコータイ、ターク、バンコク近郊サムットソンクラムの4県。

ちょっとさびしい気もしますが、来年はタイに住む人が水に感謝しながら思い思いの灯篭を流せるといいなと思います。