洪水被害 43

北部では完全に冠水しています.jpg北部、中部があっという間に飲まれたのに、バンコクに近づくにつれ長引いている感が強まる今回の洪水。水は低い方に向かって流れるのは当然ですが、どうしても中心部への流入を避けたい政府や都の思惑で、西へ東へとゆっくり迂回させているのが一番の理由でしょう。

水は各位実に中心部に近づいているものの、ルートをぐっと曲げているため、水の流れが遅くなっているようです。私が住むエリアでは、一度水が引いたにもかかわらず、この迂回ルート近辺にあるために再び排水溝から水が上がってきて、家の前の道路も半分が再び冠水している状態です。

産経ニュースより

タイ大洪水は1日深夜から2日未明にかけ、北から首都バンコクに流れ込む大量の水が中心部へと向かい、冠水被害が拡大した。バンコクのスクムパン知事は1日夜、首都北部のバンケン地区全域の住民に新たに避難を勧告。これで全域に避難勧告が出たのは北部と西部の計7地区になった。

 中部アユタヤ県などに甚大な被害をもたらした大量の水は、首都北部と中心部の境界に当たるチャトチャック、ラップラオ両地区に向かっており、専門家は「3日以内に」両地区が冠水すると予測している。両地区から、日本人が多数居住するスクンビットは約16キロ。

 専門家によると、大量の水は1日約3キロというゆっくりしたスピードで南下している計算。バンコクを南北に貫くプレムプラチャコン運河など2本の運河に沿って中心部に向かっている。

スクンビットエリアの様子.jpgもしも北からの水がそのまま南下した場合、単純計算するとあと5日と少しでバンコクの中心部に水が流れ込む可能性があるということです。そして、それを避けるために西と東の運河に流したり、堤防を作ったりしていますが、水の量と流れが強くその堤防もあちらこちらで決壊しているようです。

ブルームバーグより

『タイのインラック首相は、バンコク中心部への浸水を防いでいる堤防で「新たに多くの水漏れ」が見つかったことを明らかにした。

同首相は2日、バンコクで記者団に対し、「堤防には修復が必要な箇所が既に多数存在するが、新たに多くの水漏れが見つかっている」と語った。』

その中でも日本人が多く住むエリアに近い、スクンビット50の堤防では決壊と修復を繰り返しています。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

『バンコク高架電車BTSオンヌット駅南側のスクムビット・ソイ50通りで起きたプラカノン運河の堤防決壊は31日夜に修復作業が成功し、水の流出が止まった。1日午後時点で再度の決壊は起きていない。ただ、現場周辺の堤防は老朽化した薄いコンクリートで、28日、30日、31日と3度決壊しており、当局は状況を注視している。』

バンコクの海抜は低い.jpgところで、バンコクは海抜は0から3メートル、マイナスのところもあるのはご存知でしょうか。ですから、一気に大量の水が北部からやってくるのは非常に危険だということがわかります。

バンコクの海抜地図→http://www.j-channel.jp/jp/?p=627

今回の洪水をもって、私自身バンコクの住民の一人として、どんなところに居を構えるか、どんな家を持つかについて考えさせられました。かつて都心のコンドミニアムで一人暮らししていたこともありますが、家族を持った今は郊外の生活に大変満足しています。しかし郊外にしても運河から遠い、少しでも高台がいい、水はけのよい土地がいいなどなど、商業施設や学校が近いなどという利便性の前に、水対策をまず第一に考えるようになりましたね。

それにしても、いつまで続くのかこの洪水・・・