洪水被害 38

晴れてるよ.JPG今日も朝から、テレビ、ネットなどで洪水の動きをチェックしながらすごしていますが、空は快晴。もしかしたら明日は水に浸かってるかも、と思いつつシーツを洗ったり部屋を大掃除したり。そんな土曜の午後を過ごしています。

昨日の朝の満潮で堤防の一部が決壊し、スクンビット50近辺が洪水になったというニュースが相次いだ在タイ友人間とのSNSやメールでのやり取りも、今日は落ち着いています。ところが日本のメディアに目を向けると、ちょっとびっくりするような報道のされ方があります。

「大潮で浸水さらに、日本人街でも1m予想」とか「首都機能が完全にまひ状態」とか、いずれもテレビ朝日が伝えたバンコク洪水のニュースの題名ですが、バンコクにいる私に言わせてみると大げさですし、不安を煽っているとしか思えません。

都心部に住む友人も、電車も地下鉄も走ってるし、商業施設もいつもどおり営業していると。完全にまひと報道されてしまっては、日本にいる私の家族や友人も相当なショックを受けるでしょうし、不安が募る一方ではないでしょうか。

在タイ日本国大使館によるツイッター.jpg在タイ日本国大使館による、現在の正確なタイの状況は次のとおりです。(以下すべて大使館ツイートより引用)

タイ洪水災害に関する安全情報を更新しました。プラカノン運河の一部(スクムビット・ソイ50周辺)の損壊は修復されましたが、29日、30日とタイ湾の潮位は引き続き高い傾向にあります。チャオプラヤー川その他の河川・運河等の増水に警戒してください。

29日7時マスコミ公社報道2/3:政府水害被災者救済センター(FROC)発表「チャオプラヤ川の堤防は2.5Mだが28日の水位は2.57Mで一部が溢れた。29日の予想は2.65M。溢れることが見込まれるが、いずれ水位が下がるので溢れてもポンプで対応可能。

29日7時マスコミ公社報道3/3:キティラット商務相、生活物資の不足を心配した買占めが見られるが、生産者は十分な供給が可能、豚肉、牛乳は国内生産分で十分対応でき欠乏しないと発言。

29日8時半バンコク都広報官2/2:本日の最高潮位は9時9分。都の堤防は2.5Mだが、高いところで2.8M、シリラート病院では3Mに強化。川から溢れた水で道路が冠水しても一時的なものであり冷静に対応してほしい。

29日8時半マスコミ公社報道:王宮前広場付近は車のドアの高さまで冠水し通行困難。チャオプラヤー川沿いの路地は20-30cm冠水のところあり。

そのほかにも、トンブリ地区に住む友人から「水道水が黄色い」、プロンポンからは「今現在異常なし」などこまめにツイッターなどで現地の情報が伝わってきています。

タイ全土を上空から移した航空写真を見ると、はっきり言ってバンコクは水に包囲されている状態です。この水が南下して海に向かっていくのは自然なことで、バンコクのほぼ全域が洪水になりうるだろうことはわかります。ただ、その水の流れがどこに行くのか、そしてその水の量はどれほどなのか、洪水になった場合の水深などを、細かく知りたいと思います。

政府が発表する洪水情報も、タイ語ばかりであるとか、はっきりしないとかという話はあがっています。ですが、少なくとも政府が把握している内容を、上記のツイッターなどから読み取って、冷静な行動をとっていきたいものです。

またJETRO(日本貿易振興機構)でも、日本語にて今回の洪水情報をアップしていますので、参考にしてください。

http://www.jetro.go.jp/world/asia/th/flood/