洪水被害 32

帰国を急ぐ人たちが多い.jpg朝起きてメールやSNSをチェックすると、在タイの日本人の友人が一人、また一人と日本へ緊急帰国する知らせが入ってきています。駐在員の奥様たちは会社命令で、単身の人も31日までの公休を受けて日本へと飛び立っています。

バンコク北部に位置するドンムアン空港が冠水して閉鎖、これに伴い一部国内線がスワナプームに移動したこと、そして外国人の帰国ラッシュで現在空港は騒然としているとのこと。バンコクの東に位置するスワナプームにはまだ洪水の波が押し寄せてないものの、急いで母国や他県に避難する人でごった返しているのが想像つきます。

旅行代理店で働く友人によると、日本行きのチケットを求める人の電話が朝から鳴りっぱなしとのこと。一方日本からタイに来る便は、軒並みキャンセルだそうです。

また、数日前から気になっていたツイッター上での「水道水の色や匂いがおかしい」という情報ですが、都からお達しが出ました。

いずれもNewsclipウェブ版より

 (地図を参照しながら読んでください)

バンコクの地図.png

 

タイの首都水道公社(MWA)は27日、マハーサワット浄水場から上水の供給を受けているバンコク首都圏のチャオプラヤ川西岸地域の住民に対し、煮沸してから飲用する呼びかけた。ただし、「上水は危険な物質で汚染されているわけではなく、色と匂いが変化しただけ」としている。

 対象地域はノンタブリ県とサムットプラカン県の一部、バンコク都のトンブリ区(15)、クロンサーン区(46)、バンコクノイ区(20)、バンコクヤイ区(16)、タウィーワタナー区(48)、バンパラッド区(25)、ノンケム区(23)、パーシージャルーン区(22)、タークシン区、バンボン区(50)、トゥンクルー区(49)、ジョムトーン区(35)、ラーブラナ区24)、バンクンティエン区(21)、タリンチャン区(19)。

政府からの避難勧告の地域も、中心部に近づいてきています。

バンコクでも洪水が広がっている.jpgスクムパン・バンコク都知事は26日夜の記者会見で、バンコク北部のドンムアン区(36)とチャオプラヤ川西岸のバンパラッド区(25)の住民に対し、洪水が悪化しているとして、避難するよう呼びかけた。また、バンコク中心部に近いラープラーオ区(38)とその南のワントーンラーン区(45)で洪水の危険が増しているとして、住民に対し、家財を高いところに移し、十分に警戒するよう呼びかけた。

 タイ中部を襲った大規模な洪水はホンダ、ソニーなど日系企業400社以上の工場を水没させ、バンコクに迫っている。タイ政府、バンコク都庁は北から押し寄せる水を堤防と運河でバンコクの東西に流し、中心部を守る作戦だが、洪水対策本部があるバンコク北郊のドンムアン空港が25日、防衛線を乗り越えた水で浸水するなど、情勢は厳しい。さらに、バンコクの北から南に流れるチャオプラヤ川が増水と高潮で氾濫、沿岸地帯が浸水し、このままではバンコクの全域が浸水しかねないという懸念が強まっている。

スクムパン・バンコク都知事は27日朝の記者会見で、洪水の状況が悪化しているとして、バンコク北部のサーイマイ区(42)の住民に対し避難するよう呼びかけた。

 バンコク都庁は26日夜に、北部のドンムアン区(36)とチャオプラヤ川西岸のバンパラッド区(25)の住民に避難勧告を行っている。』

現在わかっているのは、地図の中央45のワントーンラーン区まで水が南下してきていることです。更に下るとラッチャダー、スクンビットなど日本人をはじめとする外国人居住区域に入っていきます。週末の大潮が最大の勝負と言われています。バンコクに残っている人は、できる限り安全な場所に今のうちに避難するのが懸命と思われます。