インラック首相はつい最近まで「バンコク全域が洪水となる確率は50%」と言っていたのが、今日になって「あと1日以内に全域で洪水」と宣言しました。バンコク都民としては、もう覚悟はしているので、どこにどれくらいの水が広がっているのかを、逐一適切に国民に伝えてほしいと思います。
Newsclipウェブ版より
『タイのテレビ報道によると、インラク首相は26日、ドンムアン空港(旧バンコク国際空港)の洪水対策本部で記者団の質問に応じ、あと1日以内にバンコク都内の洪水が本格化すると述べた。バンコクの洪水の見通しについては、「防衛線の急所3カ所を守りきれば都心部の50%以上は浸水しない」「スワンナプーム空港(バンコク国際空港)は安全」「都内の洪水の深さは10センチから1メートルほどになる」「事態が悪化した場合、排水に2週間から1カ月程度かかる」などと話した。
バンコクを流れるチャオプラヤ川の水位が週末にかけ、堤防を最大で25センチ上回るという見通しについては、全力で排水を進めると答えた。
洪水の原因となったのは6月から10月上旬にかけて北部、中部に降った大雨で、北部の大規模ダムが一気に大量の放水を始め、事態が悪化した。25日時点で被災者は約240万人。7月29日―10月25日の水害による死者は373人で、2人が行方不明になっている。水の中を歩いていた人が漏電で感電死する事故も起きている。
今週後半には南下してきた洪水が本格的にバンコク北郊に押し寄せる一方、高潮でチャオプラヤ川の水位が上昇し、深刻な危機を迎える見通し。政府は25日の閣議で、バンコクなど洪水で被災した21都県について、27日木曜日、28日金曜日、31日月曜日を公休日とすることを決めたが、バンコク都民に対するえん曲な避難勧告と受け取られている。』
31日までが臨時公休日となりましたが、学校は更に長く11月14日までが休みとなりました。多くの学校が10月1日から秋休みスタートし昨日25日に再開でしたが、少なくとも20日間ほど延びたことになります。
また、ウィークエンドマーケットも今週末28日から30日は休業することを決定しました。マーケットのあるジャトゥジャックはバンコク北部に位置しており、浸水する可能性が高いと思われます。
一方でひとつ前の記事で27日から休業と伝えた伊勢丹は、休業を撤回し通常通りの営業を続けるそうです。
バンコク経済新聞より
『タイの大洪水でバンコク市内にも浸水被害が拡大する中、都心の日系百貨店伊勢丹バンコク店では休まず営業を続けており、市内のコンビニエンスストアなどでいち早く供給がストップした飲料水も販売している。
同店によると、洪水対策のためにトイレットペーパーやインスタント食品などの備蓄品の販売量が増加。飲料水も当面の在庫を確保しているため継続して供給できるとしている。
同店セールスプランニング部マネジャーの吉田裕之さんは「消費者のニーズに応えるためにも、今後もできるだけ営業を続ける方針」と話す。「大変な状況だが(関西8府県合同の物産展)オール関西フェスティバルも実施しており、安心して足を運んでいただきたい」とも。営業時間は10時~21時。』
明日27日から公休日です。明日からは不要不急の外出を避け、テレビなどで最新の水の情報を確認しながら、いつ避難となってもよいよう心してすごしたいと思います。