洪水被害 27

ワニが逃げた.jpg今回の洪水、テレビのニュースでは「ナムトゥアムヤイ」大洪水と言われています。被害に遭った人たちの話を聞くと「夕方までテレビを見ていたのに、明け方突然水がやってきて、あっという間に2メートル近くになりボートの救助が来るまで不安だった」、「夕飯の支度をしていたら突然洪水が来て、車を移動することもできず、すでに車は水の中に沈んでいた」など、いかに水の勢いが激しく、それが一瞬にやってくるのかがわかります。

洪水の水にはワニ、蛇、ねずみ、ムカデなどの毒を持った動物や虫が潜んでいたり、化学物質、ゴミ、ヘドロなどで汚染されている可能性が大いにあります。私の家の前は2週間ほど前から冠水していたのが一昨日突然引いたのですが、緑の藻のようなものと磯に近い不自然な匂いが残りました。

もともとタイの飲み水は危険だといわれていますが、洪水により更に汚染される心配、また伝染病の蔓延が懸念されます。

私の友人が、洪水のエキスパートがまとめた「洪水後の対策」について発信していましたので、添付します。

(引用ここから)

洪水被害は、水が引いた後が本番です。
今回の洪水では、地域の特性として、下水の整備が不十分であり水はけの悪い土地であるため、伝染病の心配があります。
また、工業地帯から水が流れ込んでいる為、工業排水を含んだ汚水は、蒸発する際に有害物質を飛散させます。
これには感染症とは違った対策が必要です。
水はけが悪く、湿度の高い土地であり、土壌汚染の長期化が予測されます

~感染症への対策~

泥や汚れを部屋に持ち込まない。特に靴底の消毒を徹底する。

・靴底の消毒用に、玄関にアルコールで濡らしたマット等を設置する。
・外出後の衣類は、濡れている場合は即座に洗浄する事。汚れていなくても消毒液を噴霧しておく。
・消毒液やオキシドール等がない場合は度数の強い酒でも良いが、糖分が害虫の養分となる為注意が必要。
・大腸菌対策として、食器や食品、外部から持ち込んだものは、醸造酢を薄めた水(水10:酢1)で拭く。
・洗濯後、乾燥機がない場合は濡れている段階でファブリーズなどをすることで雑菌の繁殖を抑える。
・定期的に目薬をさす。

~工業排水への対策~
蒸発した気体を吸わない事を徹底する。

・なるべく窓を開けない。
・エアコンは除湿運転にする。
・外に洗濯物を干さない。
・外出時はマスクをする。
・外出後の服をはたいてから部屋に入る。

また、蒸発後の雨は危険であるため、小雨でも傘をさすなど濡れないよう努める。

(引用ここまで)

早くから冠水した我が家では、区の職員が各家庭に消毒剤、薬などのセットを配りにきました。4日間雨が降らず、カラッとした天気が続いているので、おそらく乾季に突入したと思われますが、これから年末に掛けて少しずつ気温が下がってきます。昨年はインフルエンザが大流行、我が家も親子で入院したのが11月の中旬。今年はインフルエンザに加えて、洪水による伝染病や感染病への警戒が必要です。

Dettol商品.jpg我が家ででは、普段から除菌用にDETTOLという消毒液を使っています。薄めて拭き掃除に使ったり、子供が小さいころはおもちゃの消毒にも使いましたし、モップ掛けをするときにも使えます。石鹸、殺虫剤、ハンドソープ、液体洗剤などのバリエーションがあります。

洪水への備え、そして洪水後への備えも大事です。