北部、中部からの水を現在必死に海に流す作業が行われていますが、28日にはまたも大潮が来ます。先日、インラック首相が4~8週間は洪水が続くだろうと発表しましたが、まだまだ当面油断のできない状況が続くと、バンコク市民は覚悟しています。
昨日スーパーに買い物に出たのですが、すでに品薄状態となっている飲料水やインスタント麺のほかにも、天花粉やボディローション、ピーナッツ、おせんべいなどのお菓子などの棚がすかすかでした。これはおそらく買占めではなく、生産工場が浸水の被害に遭った、もしくは流通に問題が出てきている結果と思われます。
友人の一人が「水に包囲されている」と言っていましたが、洪水と洪水がもたらす影響がじりじりと日常生活にも影響を及ぼしているのを実感しています。
在タイ日本国大使館より、再び注意喚起のメールがきましたので添付します。
【大使館からのお知らせ】緊急一斉メール
タイ北部・中部及びバンコク都における降雨・洪水被害に関する注意喚起
(2011年10月24日現在)
1.降雨・洪水被害に関する注意喚起については、累次「大使館からのお知らせ」におきまして発出しているとおりです。河川の氾濫及び洪水被害はチャオプラヤー川下流のバンコク都に向かって拡大しています。
2.23日夜、スクムパン・バンコク都知事は、パトゥムタニ県ランシット地区の大量の水がバンコクに流れ込んでおり、バンコク北部で水を溢れさせ、水位が早いテンポで上昇していると説明した上で、都が周辺状況の計測指標から状況を評価したところ、当面影響を受ける地域は、ドンムアン、ラクシー、バンケーン、ジャトゥチャック、サイマーイ地区であることから、これらの地域の住民は家財、自動車その他を高い場所に移すとともに、生命及び家財に危険な地区に住む住民は、都が準備する避難施設に移動して欲しいとの声明を発表した。更に都知事は、住民に対しパニックにならないよう求め、都は政府とともに状況の改善と住民保護に今後24時間体制で取り組むので信用して欲しいと述べ、都は持てるすべての能力、移動チーム、緊急及び医療チームユニットを動員して、住民に助言を行っていくと述べた。
○バンコク都発表(英文:http://www.bangkokgis.com/flood/)
3.つきましては、最新情報の把握に努め、ドンムアン、ラクシー、バンケーン、ジャトゥチャック、サイマーイ地区の増水に注視するとともに洪水被害のおそれがある場合には安全な避難場所の確保等の具体的な安全対策を早めに講じて下さい。
在タイ日本国大使館
○領事部
電話:(66-2)207-8502、(66-2)696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
○経済部(日本企業支援センター、夜間は上記連絡先に願います)
電話:(66-2)207-8595
FAX :(66-2)207-8517
○日本大使館ホーム・ページ
「タイ洪水被害関連情報」
http://www.th.emb-japan.go.jp/
現在北部で発生しているバンコクの洪水ですが、今後西部に広がる恐れがあるとのことです。
バンコク週報WEB版より
『地理情報宇宙技術開発機関のアノン所長によれば、深刻な洪水に見舞われたノンタブリ県からの水が流れ込むことで、下流域に位置するナコンパトム県の東側と、隣接するバンコク西部(トンブリ地区など)が数日のうちに浸水する恐れが高いという。
バンコク西部では、ポンプで排水して浸水やその拡大を防ぐ措置がとられているが、10月末は海面水位が大潮で上昇して排水が困難になるため、被害が拡大する可能性があるとのことだ。
なお、トンブリ地区には在タイ日本大使館への在留届提出ベースで34人の日本人が居住している。』
BTS高架電車が昨年チャオプラヤー川を越えて、ウォンウィアンヤイまで伸びたこともあり、私の日本人の友人も数名このエリアに住んでいます。またバンコク北部に住む友人は、洪水の被害が出ていない都内のエリアのコンドミニアムに引越しをしました。長期戦が確実となった今、市民の生活基盤にも影響を与えています。