今日はチュラーロンコーン(ラーマ5世)大王記念日の振り替え休日でお休みです。土曜から3連休中なのですが、この週末都心部は閑散としていました。通常、金曜の夜のバンコクには人も車も溢れて大賑わいなんですが、知り合いのタクシー運転手いわくどこも渋滞知らずだったそうです。
政府はこの三日間にできるだけ多くの水を海に排出しようと作戦に出ました。その結果、バンコク北部やチャオプラヤー近辺で洪水が発生し、その様子が日本のメディアでも大きく報道されています。
読売新聞より
『タイの首都バンコクのスクムパン知事は23日深夜(日本時間24日未明)、バンコク北部が冠水で危険な状況になる恐れがあるとして、ドンムアンなど6地区の住民約10万人に避難を勧告した。
洪水被害が拡大している北隣のパトムタニ県から大量の水が予想より速く南下し、勧告対象の6地区では、24時間以内に地上から1メートル近くまで冠水する恐れがあるという。周辺では、バンコク中心部につながる運河の水位も高くなっている。
政府の対策センターがあるドンムアン空港ターミナルビルの避難所には、すで4000人が詰めかけた。バンコク当局は避難所の確保を急いでいる。
空港近くでは、主要道路の一部が冠水で川のような状態になり、車両の通行が困難になりつつある。』
日本の家族や友人など多くの人から、心配とお見舞いのメール電話を連日いただいています。日本での報道を見る限り、バンコク中がすでにボート生活なのではと思っている方も多いそうですが、実情は次の通りです。
NAVERまとめより一部抜粋
『日本のメディアで報道されている「バンコク中心部でも洪水」の正確な位置はドゥシット地区のバンスーからチャオプラヤ川寄りの地域です。

Googleマップで現在の洪水状況を見ることができます。
日本語での地名表記もありますので、参照にしてください。
Newsclipウェブ版より一部抜粋
『タイのテレビ報道によると、スクムパン・バンコク都知事は23日午後11時半ごろ、バンコクのドンムアン区、ラクシー区、バンケン区、バンスー区、ジャトゥジャク区、サーイマイ区の6区の住民に対し、洪水の危険が高まったとして、家財を高いところに移し、警戒するよう呼びかけた。スクムパン都知事は理由のひとつとして、バンコク北郊パトゥムタニ県の洪水防衛線であるランシット運河とパホンヨーティン通りが交差する地区で23日未明、都庁職員らが防水壁を強化しようとした際に、地元住民らが職員らに暴行を加え、作業が行えなかったことを挙げ、この地点からパホンヨーティン通りに水があふれ出していると指摘した。この襲撃の様子はテレビで報道されている。都知事は原因を明らかにしていないが、背景には反タクシン元首相派の都庁とタクシン派住民の対立があるようだ。
タイ政府の洪水対策本部は翌24日午前1時ごろ、6区の住民への支援でバンコク都庁に全面的に協力すると発表した。
一方、タイの公共テレビ局タイPBSは23日夜の番組で、専門家の話として、バンコク北部、東部の防水壁、運河による洪水阻止が失敗した場合、バンコクの全域が10センチから1メートルの深さで浸水する見通しだと報じた。タイ政府、バンコク都庁は当初、バンコク中心部が洪水になる可能性はないと主張していたが、ここ数日は政府、都庁の高官から弱気の発言が相次いでいる。』
また、ツイッターでもハッシュタグ
#タイ洪水
#タイ洪水情報
で、タイにいる日本人からの最新の状況が伝えられています。タイに家族、友人を持つ方、またタイいて日本語による洪水情報がほしい方は是非参照してください。