洪水被害 2

とにかく降り続く.jpg昨日のバンコクは朝からすっきり晴れ。ここぞとばかりにお洗濯をし、久しぶりにその日のうちに全部乾きました。ああ片付いたと、夜食事に出かけた先で何だか外がうるさいなと思ったら案の定豪雨。1時間もすれば止むだろうと思っていたら、結局帰り道ずっと激しい雨、それも道路のあちらこちらが冠水、家に着いて眠るときもまだ降り続いていました。

今タイの北部から中部に掛けて、大変深刻な洪水が広がっています。毎年9月から10月に掛けて雨季の終わりのとどめの雨による洪水のニュースが相次ぎますが、今年は今までにないレベルの雨が大きな被害をもたらしています。

NHKニュースより

タイでは、ことし7月以降、平年を大幅に上回る雨量を観測していて、洪水や土砂崩れなどで200人以上が死亡したほか、世界遺産の寺院遺跡が浸水するなど、各地で被害が広がっています。

アユタヤの洪水の様子.jpgタイでは、7月中旬以降、各地で平年を大幅に上回る雨量を観測し、北部や中部を中心に洪水や土砂崩れなどの被害が発生しています。タイ政府のまとめによりますと、これまでに224人が死亡、2人が行方不明になっているほか、自宅の浸水などの被害を受けた人はおよそ250万人に上っているということです。このうち、多くの日本人が訪れるタイ中部の観光地・アユタヤでは、洪水によって町全体が浸水し、これまでに9人が死亡しました。町の中心部にあり、世界遺産にも登録されている「アユタヤ寺院遺跡」が、近くを流れる川の氾濫によって1メートルほど水につかっていて、寺院の壁などが崩れるおそれも出ています。タイの気象当局によりますと、今月終わりごろまでは大雨が降りやすい状況が続く見込みだということで、今後さらに被害が拡大することが懸念されています。

タイの新聞1面には連日洪水の様子を写した写真が載りますが、日に日に深刻さが増していきます。昨夜の雨は、激しい雨が長時間降り続くタイプの洪水を引き起こしやすい降り方でしたが、すでに冠水している地域に更なる被害をもたらしました。

バンコク週報WEB版より

ランパーン県での救出.jpg北部ラムパン県で10月3日午前2~3時にかけ、山間地に降った雨による鉄砲水などでコカー、スームガーム、ハンチャット、ムアン(県庁所在地)など6郡が洪水に見舞われ、ムアン郡では88歳の男性が自宅内で水死した。ラムパン空港も冠水で滑走路が一時閉鎖され、バンコクに向かう便が欠航となった。

 また、中部アユタヤ県では高さ約2メートルの堤防が決壊してチャオプラヤ川、パサク川、ロッブリ川から水が流れ込み、観光名所のひとつ、ポムペット要塞跡が冠水した。同県では各所が洪水に見舞われており、水かさが3メートルに達しているところもある。

今後、この洪水がバンコクにまで及ぶ可能性が高くなってきています。

NNAより一部抜粋

情報通信技術(ICT)省気象局は4日午前11時半、今後1~2日の豪雨に注意するよう警報を出した。台風19号(アジア名・ナルガエ)が中国・海南島の南方沖合100キロにあり、西方に時速10キロで進んでいる。5日にベトナムに上陸する見通しだ。その影響で、タイ各地で豪雨が予想され、バンコクでも洪水の可能性が指摘されている。

4日付ネーションによると、ティラ農業・協同組合相は3日、バンコクで今後2週間に洪水が起きる可能性があると発表した。

洪水で船による移動.jpgタイ国営通信(TNA)によると、バンコク都庁(BMA)のポンテープ副知事は3日、チャオプラヤー川の流量増加、豪雨に都庁が対応できると強調した。現時点でパトゥムタニ県に隣接するバンコク東部のバンケー、ミンブリで洪水の被害が出ており、今後も東部の状況が最も懸念される。

数カ所のダムの貯水量が限界に達する中、タイ発電公団(EGAT)は3日、声明を出し、ダムが決壊する心配はないと強調した。ただ、北部ウタラディット県にあるシリキット・ダム、北部ターク県のプミポン・ダムなど一部大型ダムの貯水量は、限界に達しているという。

とにかくこれ以上降らないで欲しいと願うばかりですが、気象情報には十分に気をつけて、雨に警戒していきたいと思います。