洪水被害 18

見えない脅威.jpgバンコクは大丈夫だと言われていたのは、やっぱり幻でした。朝から、ランシットでは近くの堤防がとうとう決壊し水が流れ込んだ、バンコクの7区にも荷物の移動要請、など「いよいよきたか」というニュースが続いています。

タイ通より

バンコク都内7区が冠水する恐れがあると、都知事が警告していることがわかった。

 タイ地元紙によると、バンコク都スクムパン都知事は、バンコク都内7区が冠水の恐れがあるとして、同区の住民に荷物を高いところに移動させてほしいと語った。ただし今すぐ緊急避難するべきものではないとし、市民に落ち着いて対応するよう求めている。

今回冠水の恐れがある地域は、ラートクラバン、ノーンチョーク、ミーンブリー、クローンサームワー、カンナーヤーオ、サーイマイ、バーンケーンの7区。

この7区はバンコクの東郊外で地図では次のようになります。

バンコクの地図.png

11:ラートクラバン 3:ノーンチョーク 10:ミーンブリー 46:クローンサームワー

43:カンナーヤーオ 42:サーイマイ 5:バーンケーン

このほかにも、36:ドーンムアンの北に位置するパトゥムタニ県のランシットの運河で一部堤防が決壊し洪水が発生、そこからバンコクに水が流れこんできているそうです。

Newsclipウェブ版より

タイ中部、北部を襲った大洪水がバンコクに迫っている。バンコク郊外のパトゥムタニ県、ノンタブリ県では18日時点で広い範囲で洪水が発生。バンコク都庁によると、18日、バンコク北部の防水壁を乗り越えて水が流れ込み、バンコク・サーイマーイ区の一部で洪水が発生した。隣接するドンムアン区のタイ空軍基地では空軍機数十機を東部チョンブリ、北部チェンマイなどの基地に移動した。

 パトゥムタニ県のナワナコン工業団地は18日中にほぼ全域が浸水した。同工業団地にはミネベア、クボタ、カシオ、フジクラ、NECトーキン、日本電産コパル、パナソニック電工、帝国通信工業、ハチバン、三ツ知、ソディック、ニチリン、タカラトミー、米ハードディスクドライブ(HDD)大手ウエスタンデジタルなど227社の工場があり、約12万人が雇用されている。投資総額は414億バーツ(約1000億円)。

バンコク市内にも水が.jpgバンコク東部のラークラバン工業団地は17日、洪水に備え、入居企業に操業停止を要請した。同工業団地には231社の工場があり、4万5000人が雇用されている。

 今回の洪水ではすでに、中部アユタヤ県のサハラタナナコン工業団地、ロジャナ工業団地(アユタヤ)、バンワー(ハイテク)工業団地、バンパイン工業団地、ファクトリーランド・ワンノイ工業団地が浸水した。被災した日系企業はホンダ、ソニー、味の素、ニコン、キヤノンなど300社以上。浸水した団地内の水位は場所によっては4、5メートルに達し、広い範囲で製造設備や製品が水没した。

 一方、タイ政府は18日の閣議で、洪水の対策・復興費として、2012年度(2011年10月―2012年9月)予算案の歳出を500億バーツ増額した。また、政府機関、国営企業の予算を見直し、700億バーツをねん出した。2012年度予算案の歳出は2兆3800億バーツになる。歳入見通しは1兆9800億バーツで、4000億バーツの財政赤字を見込む。

テレビで状況を確認しつつ、我が家も荷物の移動を始めます。