総選挙の結果 5

インラック氏と連立政党.jpg総選挙で勝利を収めたタイ貢献党ですが、更なる議席獲得を狙っているようです。昨年、大きな騒乱を起こした赤シャツ軍団からは入閣させないという姿勢は守っているようですが、赤シャツが崇めていたタクシン元首相が国に戻って来られるように動いてもいるようで。

以下全てバンコク週報WEB版より

タイ貢献党筋によれば、同党は新政権のイメージ悪化を避けるべく、タクシン支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」幹部らを入閣させない見通しという。UDD(通称、赤シャツ)はタイ貢献党と深いつながりがあり、複数の幹部らが同党から総選挙に立候補した。

だが、「UDDとその支持者たち(赤シャツ集団)は、過激な行為を好む」と考える人も少なくなく、幹部を入閣させるとタイ貢献党も過激路線を支持していると受け止められかねないことを党幹部は懸念しているとのことだ。

赤軍団はタクシン氏を崇めている.jpg同筋は、「タイ貢献党に失敗は許されない。また問題を抱えたら、党は生き残れず、タクシン一族にも未来はない」としている。

新政権は国のため、国民のために働いてくれるはずでしょうが、新首相がお兄さんのために画策を取っていると報じるこのニュースは本当なのでしょうか。

総選挙で圧勝したタイ貢献党は、4党との連立で下院500議席のうち299議席を占めようとしているが、タクシン元首相の免罪・帰国を可能にする恩赦案の下院通過を確実にすべく、国家威信党からの引き抜きでさらに議席を増やそうと画策しているとのことだ。

 タイ貢献党が取り込もうとしているのは、国家威信党内の2つの派閥という。国家威信党の最高実力者ネウィン氏は、タクシン派にとっては裏切り者であり、タクシン派・タイ貢献党は以前から国家威信党とは組まないと明言していた。タイ貢献党からの議員引き抜きには、同党に対する報復との意味合いもあるようだ。

 ただ、恩赦をごり押しすれば、反タクシン派の強い反発を招き、新政権の不安定要因となりかねないため、タイ貢献党はタイミングを計って恩赦案を提出する見通しだ。

今回の選挙でタイ貢献党が勝利したわけですから、支持者の多くがタクシン氏の帰国を喜び受け入れるでしょう。ただし、政治の中ではそうはいきません。大変なことになるのは目に見えています。

ところで、次期首相インラック氏は当面の課題は隣国との関係を改善することだと述べています。

隣国問題もあります.jpg首相就任が確実視されているタイ貢献党のインラック氏は7月4日、「新政権にとり近隣国との関係改善が最優先課題のひとつ」と述べた。同氏は国名には言及しなかったが、「カンボジアとの関係修復の必要性」を示したものと受け止められている。

 これまで民主党政権は、国境未画定区域を巡る領有権争いでカンボジアと鋭く対立し、軍事衝突が起きていた。だが、カンボジアのフン・セン首相は親タクシンであり、タイ貢献党率いる新政権の誕生で、関係が一変する可能性が高い。

 しかし、反タクシン派は以前から、「タクシン元首相らがみずからの利益のためカンボジアに譲歩し、その結果、国益が損なわれた」と批判しており、新政権がカンボジアに急接近すれば、タイ国内で強い反発が起こる可能性も否定できない。

カンボジアとの関係を修復するのは、民主党よりもタイ貢献党の方がやりやすいのは確かでしょう。カンボジアの世界遺産「プレアビヒア寺院」の管理計画をめぐり、世界遺産条約からの脱退を表明したスウィット氏は落選しており、ここは一気にインラック氏が進めていきそうな予感がします。