総選挙の結果 4

タクシン氏(タイラット紙).JPG3日の総選挙でプアタイ(タイ貢献党)が勝利を収め、タクシン元首相の末妹であるインラック氏が近く首相の座に就くこととなりました。

どうしてもタクシン派と反タクシン派の攻防から抜け出せないでいるタイ。今回の選挙はタクシン派に軍配が上がった形となりましたが、国民の多くが反タクシン派との戦いを続けるのではなく、和解を求めているはず。タイ初の女性首相が、まずは両派の相互理解に動いてもらいたいものです。

が、今朝の新聞の一面を大きく飾っていたのは5党連立政権発足のニュース。加わったのはやはり元タクシン派ばかりで総議席は299席に。ドバイにいるタクシン氏が「300議席が理想」と言ったとおりになっていますね。

Newsclipウェブ版より一部抜粋

3日のタイ下院選で過半数を制したタクシン元首相派の野党プアタイのインラク・チナワット氏(44)は4日、サナン副首相ら小規模政党の代表者と共同記者会見を開き、5党連立政権を組むと発表した。

プアタイ政権に参加するのはバンハーン元首相(役員だった政党の解党により参政権停止中)が実質的な党首のチャートタイパタナー党、

スワット元副首相(役員だった政党の解党により参政権停止中)が実質的な党首のチャートパタナープアペンディン党、

東部の地方ボスと呼ばれたガムナン・ポことソムチャーイ・クンプルーム氏(汚職で実刑判決を受け逃亡中)の影響下にあるパランチョン党、

5党連立政権(タイラット紙).JPGサナン副首相の影響下にあるマハーチョン党で、インラク氏は5党の下院(定員500)議席数が299になると述べた。プアタイと連立を組む4党の主要政治家はほとんどがタクシン政権(2001―2006年)、タクシン派サマック政権(2008年)に参加したことがあり、特権階級の介入を受けていったん別れたものの、もとの鞘に収まった形だ。

 インラク氏は新政権の優先課題として、(タクシン派と反タクシン派に分かれた)国民の和解、プミポン国王の84歳の誕生日(12月5日)の祝典、物価上昇の抑制、近隣国との関係改善、汚職取り締まりを挙げた。国王誕生日に言及した際には声が上ずった。

火種であるタクシン氏はタイに戻ってきたら即投獄という状況で現在海外逃亡中ですが、インラック氏は、兄であるタクシン氏の汚職事件に対する再操作を再開を発表しました。

CNNより一部抜粋

お兄さんの3人の子供たちと.jpgタイの次期首相就任が確実となったインラック・シナワトラ氏は4日、兄であるタクシン元首相が汚職の罪に問われ有罪判決を受けた事件について、捜査を再開すると表明した。

インラック氏率いるタイ貢献党は、3日の総選挙で過半数の265議席(定数500)を確保して勝利した。かつて同党を率いていたタクシン元首相は2006年の軍事クーデターで失脚し、国外に亡命している。出国後に有罪判決を受け、被告人不在のまま禁錮2年を言い渡された。

インラック氏は開票結果判明後にCNNの取材に応え、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに住んでいる兄のタクシン元首相に帰国を促して服役させるつもりはないと語った。事件が冤罪だったかどうかは分からないとしながらも、真実和解委員会が再調査に乗り出す予定だと明らかにした。

一方、タクシン元首相は4日、UAEで記者団に対し、妹の次期首相就任について「彼女を誇りに思い、信頼している」と話した。インラック氏の力添えで帰国の道が開けるかどうかについては「帰国は大きな問題ではない。優先課題は和解を取り戻すことだ」と述べた。

お兄ちゃんを助けたい気持ちはあるでしょうが、首相という立場なだけに下手な動きはできず。でも、もし涙を呑んで正義のためにお兄ちゃんを投獄!なんていうドラマティックな展開になったら、本当に和解が訪れるかもしれませんね。