総選挙の結果 2

チューウィットさんお疲れ様.jpg今朝子供を学校に送り届けるとき、道路の両サイドのほぼすべての電信柱にくくりつけてあった候補者の立て看板がだいぶ取り外されていました。この看板、選挙後に候補者が自主回収するのかはわかりませんが、翌日には一般市民が持ち去るのが常。防水加工の特殊な紙を使用していますから、露店や青空食堂の屋根に姿を変えたり、紙を支える木の棒はリサイクルに流れたりするんだそうです。

旦那曰く、看板ひとつに付き千バーツ前後するだろうということですが、私が兼ねてから取り上げてきたタイ愛国党のチューウィット氏は、投票日当日のインタビューで「だいぶ削減をしたが、今回の選挙で使った経費は1千万バーツ」だと言っていました。獲得議席数4席(500議席中)でしたけど。

さて今回タイ貢献党が勝利を収めたことで、タイ初の女性首相が誕生することになりますが、彼女のお兄さんは、ただいま国外逃亡中の元首相タクシン氏。あらゆる媒体を通して、タクシン氏本人が新政権に関わることはないとアピールしているようですが、「本当だかねえ」というのがタイにいる人の大方の見方ではないでしょうか。だってこのインラックさん、政治経験無しですからね。

CNNバンコクより

インラック氏タイラット紙.JPGバンコク(CNN) 3日投開票のタイ総選挙(定数500)で、タクシン元首相派の最大野党・タイ貢献党がアピシット首相の民主党を下し、過半数の票を獲得した。これを受け、元首相の妹インラック氏が女性初の首相として就任する見通しとなった。

貢献党は同日夜、開票率90%余りの時点で262議席を確保。アピシット首相はインラック氏の勝利を認め、敗北を宣言した。インラック氏は最終結果が発表されるまで勝利宣言はしないと述べる一方、「まず取り組みたいのは経済状況の改善だ」と語った。

貢献党本部の前では、支持者らがタクシン元首相の姿を描いた旗を振って勝利を祝った。元首相は軍の無血クーデターで失脚して汚職の罪などで訴追され、海外で逃亡生活を続けてきたが、同党は今も元首相を熱烈に支持し、帰国を望んでいる。インラック氏は元首相の指示通りに動くだけだろうとの見方もあるが、同氏はこれを否定してきた。

タクシン元首相は滞在先ドバイで記者団に「帰国したいのはもちろんだが、機が熟すのを待つ」と語った。

元首相派と反元首相派の対立は同国社会に大きなしこりを残しているものの、国民にとっては経済問題が最大の関心事だ。これを反映して、選挙戦では両党とも経済回復、教育無料化、最低賃金の大幅引き上げなどを掲げた。一方専門家の間には、これらの公約をすべて実行するには同国の国家予算の5倍の費用がかかるなどとして、現実性を疑問視する声もある。

インラック氏はこんな人物です。

Newsclipウェブ版より引用

〈インラク・チナワット〉
 1967年生まれで、9人兄弟の末っ子。タイ国立チェンマイ大学政治・行政学部卒、米ケンタッキー州立大学経営学修士。兄のタクシン氏が創業したタイ携帯電話サービス最大手アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)、チナワット財閥の不動産会社SCアセットなどの社長を務めた。政治経験はほとんどない。事実婚で子供が1人いる。

負けました.jpgたった今4日午後12時台のニュースで、現首相であり民主党代表のアピシット氏が今回の選挙結果を受けて責任を取って「民主党党首の座を降りる」と発表しました。

前回のブログの中の記事にもありますが、国民の多くが国を引っ張る人は庶民派であって欲しいと願っているようです。有力な華僑家系の息子としてイギリスで生まれ、オックスフォード大学卒、タイの名門大学のひとつタマサート大学の講師を経て政治家となったアピシット氏。

女性首相誕生.jpg一方タクシンは警察官出身、国費でアメリカ留学、自分でビジネスを起こして大成功の末政治家に転身。そんな兄のもとで一緒にビジネスを営んできたインラック氏。

インラックさんは、選挙中も女性であることを上手に使って国民にアピールしてきました。結婚、出産をしても働き続ける女性が多いタイ、管理職に付く女性が多いタイ、女性の首相がタイを変えていくことはできるのでしょうか。