総選挙に向けて 15

 

誰が勝つんでしょうか.jpg

昨日は夕方からシーロム方面へ出掛けたのですが、「Next Station Sala Daeng」がBTS車内で聞こえたのとほぼ同時にどっかーんと雷鳴。その直後から激しい土砂降りで道路はあっという間に冠水。一昨日の夜もスクンビット一帯を大洪水にした長時間の大雨があり、この雨も長引くだろうと思ってはいましたが、夜が明けて今日になってもまだ降ったり止んだりが続いています。

昨日7月1日は、給料日直後とあって夜遊びに繰り出す人が多い金曜日。加えて今日は選挙投票日前夜で禁酒となりますから、金曜はしっかり遊んでおきたい人が多いはず。ただでさえ人も車も多いところに大雨が重なり、更にはバンコクの各地で各政党の最後のお願い大集会が開かれたもんだから、バンコク中が大渋滞となりました。

明日7月3日の天気予報も、バンコクは雨が降る確率70%。ですが、投票率はそれを上回るでしょう。それだけタイにとって、タイ国民にとって重要な選挙なんです。

今回の選挙、後半戦位からタクシン元首相の末妹インラック氏が代表を務めるタイ貢献党が圧倒的有利だと言われてきました。大学が独自に行ったアンケートによる途中経過を発表したり、テレビや新聞での報道のされ方を見てもインラック氏優勢に見えていましたけど、そこに疑惑があったようで・・・

バンコク週報ウェブ版より

選挙報道で一部の記者が金銭を受け取ってタイ貢献党の比例選名簿1位インラック氏の記事や写真を新聞に掲載させたとの疑いが浮上しており、タイ記者協会が現在、事実関係を調査している。

 この疑惑は6月30日、「ウィム」と名のる人物が「ポンサク」に発信したとされるメールがオンラインタイ字紙「ASTVマネジャー」に掲載されたことから表面化した。メールには、金銭を受け取ったとされる記者数人のニックネームが記されていた。

 このことから、「タクシン派・タイ貢献党のウィム副スポークスマンが、ポンサク元タイ愛国党議員に送った記者買収に関するメール」との見方が出ている。しかし、2人ともこのようなメールを送受信した事実はないとしている。

 なお、関係筋によれば、マスコミにインラック氏を何度も大きくとりあげさせるために買収があったとしても不思議ではないが、同様に、同氏のイメージダウンを狙ったでっち上げの可能性も否定できないとのことだ。

インラック最後のお願い.jpgマスコミを買収したと言われても、インラック氏を貶めるデマだと言われてもどっちも信じられちゃいますが、真相は闇のまま明日の投票日を迎えるのではないでしょうか。こんなぎりぎりにこんなニュースが出てきたところで、有権者の気持ちを変えるのは難しいと思いますけど。

今回の選挙戦は、民主党VSタイ貢献党と言われていますが、この2大政党が昨晩大雨の中行った最後の集会の内容はどんなものだったのでしょうか。

タイ貢献党のインラック氏は「タイに愛を、もう喧嘩はやめましょう」をスローガンに、かつてお兄さんのタクシンが取った政策と近いような「庶民寄り、貧しい人寄りの政策」をいま一度確認したようです。

最低賃金の引き上げ、所得税減税に始まり、タクシーやバイタク運転手にもクレジットカードを、地方の女性を支える基金の設立、1台目の車と1軒目の家購入時の税金の還元など。また、昨年起こった政治騒乱で命を落とした人に対する原因究明を続けていくことも発表しました。

アピシット最後のお願い.jpg一方民主党のアピシット現首相は、民主党がこれまでの2年間で実際にどんな政策を取り、どのような恩恵を国民にもたらしたかを主張。インラック氏が貧民層へのアピールをしているのに対し、アピシット氏も具体的に彼らの生活がどう変わったかを述べました。

今後の政策については、具体例を述べるよりも「民主制のあり方」「民主制がタイ国民にどう働くか」と理念に重きを置いたを訴えをしたようです。

いずれの集会にも、傘持参、レインコートを着用の数千人の市民が参加したとのこと。Nation紙に載っていた参加者へのインタビューのひとつに「どこの政党が政権をとってもよい。君主制が守られるのであれば。」というものがありました。

さて、いよいよ明日投票日。明日中には結果がわかるそうですが、どこの政党がこれからのタイを良い方向に引っ張っていってくれるでしょうか。結果はまた来週お伝えします。