ドンムアン空港有効活用へ

Don Muang Airport.jpg1914年に開港したドンムアン空港。私がタイに通い始めた頃、この空港に降り立てばタイの匂いがむんむんして瞬間的に上機嫌にさせてくれ、帰りは帰りで薄暗い黄色のライトが照らし出す搭乗待合室が、切ない気持ちに拍車をかける思い出深い空港でした。

それが2006年の9月28日に、スワナプーム国際空港が正式オープンしてから一般利用はほとんど無しに。初めて新空港を利用したときは、ドンムアンとまったく違うその近代的な作りに驚き、どこの国にいるのかわからない無機的な感じにドンムアンが恋しくなったものです。

そんな思い出深いドンムアン空港ですが、その後紆余曲折を経てどうやら再び日の目を見ることができそうです。

その紆余曲折をウィキペディアを引用して振り返ってみましょう。

スワンナプーム国際空港が施工不良などの面からトラブルが頻発していることもあり、スワンナプームに乗り入れている航空会社は、ドンムアン空港の再利用を当局に要請、当局は2007年3月25日より国内線に限りドンムアン空港が再開港された。 これに伴い、タイ空港公社(AOT)はドンムアン空港〜スワンナプーム空港間のバスを運行している。

タイ国際航空は2007年に地下鉄ラート・プラオ駅にチェックインカウンターを設置し、空港までの無料バスを運行していた。しかし、2009年3月29日でドンムアンから撤退することになった。

2009年、アピシット政権のタイ政府は、国内線の定期旅客便もスワンナプーム国際空港に統合する方針を決めた。ただし、ノックエア、ワン・トゥ・ゴー航空のみ、引き続きドンムアン空港を利用している。

2011年8月1日、国内線が利用していた国内線ターミナルから、旧国際線ターミナル1に移転し、チャーター便などの国際線と同じターミナルを利用することとなった。

洪水は滑走路にも押し寄せた.jpgそして、この直後にタイ中部からバンコクに掛けて巨大な洪水が押し寄せてきたときには、まず避難所となり、その後空港内に臨時の政府庁舎が置かれましたがドンムアン空港自体が冠水。災難続きでしたが、今月はじめ4ヶ月ぶりに営業を再開しました。

バンコク経済新聞より

昨年の大洪水により冠水し一時閉鎖されていたドンムアン空港が3月6日、これまでスワンナプーム国際空港で代替運航を行っていたノックエアーが他の航空会社より一足先に運航を再開した。

 同空港の営業再開の記念式典にはインラック首相をはじめ多くの政府関係者が参加した。AOT(タイ空港公社)によると、施設と関連機器の整備は整い国際標準のサービスを提供できる状態にあるという。浸水した建物はクリーニングと消毒も行い「利用者の受け入れ態勢は万全」としている。

 営業再開によりノックエアーは国内線1日35便を運航。オリエントタイ航空、ソーラーエアーなど同空港を利用していたほかの航空会社も近く運航再開が期待される。同空港では現在、全長6.5キロメートルの洪水対策のためのフェンス設置を準備。雨期を控えた今年5月までには設置完了を予定する。

そして、ここ最近混雑化問題が取りざたされているスワナプーム空港の現況を受けて、政府はドンムアン空港を有効利用すべく新たな方針を発表しました。

NNAより

新たな方針は機能するか.jpgジャルポン運輸相は15日、バンコクの単一空港化の政策を破棄し、スワンナプーム国際空港とドンムアン空港を併用する考えを明らかにした。スワンナプーム空港を利用している格安航空をドンムアン空港に移転させる方針だ。深刻化しているスワンナプーム空港の混雑緩和が目的。

 16日付各紙によると、運輸相は、格安航空のほか、チャーター便専門航空など9社を移転の候補として検討していると述べた。ドンムアン空港は年間1,600万人の処理能力があるため、スワンナプーム空港の混雑緩和に役立つと主張した。同空港は拡張を計画しているが、拡張完了まで5年以上かかるという。

 スワンナプーム空港の旅客処理能力は年間4,500万人だが、昨年の旅客数は4,720万人で、今年は5,100万人に増加する見込み。航空便離陸では15~30分の遅延が頻発しており、チェックインと出入国審査では混雑が深刻化している。インラック首相は、ドンムアン空港に移転する航空会社に優遇措置を与える考えを示しているという。

ドンムアンとスワナプーム間が少し離れているの不便に感じますが、両方の空港で上手いこと住み分けを行ってもらい、空港利用者が気持ちよく空の旅に迎えることを願います。