日本からタイへ洪水対策援助

7月に入り雨季が本格化。昨日は夕方の4時過ぎから夜中まで延々と雨が降り続き、バンコクの都心から郊外に至るあらゆる道路で夜間大渋滞が発生。我が家の義理の姉も会社から普段40分で帰ってこれるところが、昨日は2時間越え。

渋滞の理由は、道路工事と洪水。昨年洪水の打撃を受けた道路を整備するための目下工事中の箇所が多く、車線が限られた道路が多い。また整備がなされていない道路では、去年以前と変わらず水はけが悪く、大きな水溜りができたレーンを避けて走る車で渋滞。昨年の洪水で一時避難を余儀なくされた我が家ですが、今年も水が来てもいいように、土嚢はそのままキープしてありますし、近くの畑でも土を盛っていざというときの防波堤を残したままでいます。

今年は洪水は起きませんなんて言っている政府ですが、そんな確証はどこにもないだろうと、各自が自衛手段をとっているようにも感じますが、なんと日本政府が莫大な資金を洪水対策にと援助したというニュースがありました。

NHKニュースWEBより

去年、タイで大きな被害をもたらした洪水の対策を進めるため、日本政府は、タイ政府に対し川の水門の設置や道路のかさ上げなどでおよそ88億円の資金協力を行うことになり、5日、バンコクで署名が交わされました。

去年秋のタイの洪水では、現地に進出しているおよそ460の日系企業も浸水などで大きな被害を受けました。
このため、日本政府はタイ政府に対し、ODA=政府開発援助でおよそ88億円の無償資金協力を行うことになり、5日、バンコクで小島誠二大使とタイ外務省の高官が署名を交わしました。
この資金は、被害の集中したタイ中部のアユタヤの川に水があふれるのを防ぐ2基の水門を設置する工事や、バンコク近郊の道路をおよそ30キロにわたりかさ上げする対策などに使われることになっています。
タイでは、すでに5月から雨季が始まり、上流部の一部では洪水の被害が出ていますが、去年、被害を受けたアユタヤの工業団地では堤防を新設する工事が遅れているところもあるため、日系企業の間ではことしも洪水の被害を受けるのではと懸念する声が出ています。
小島大使は「タイ政府にはできるだけ早く洪水対策を実施するよう働きかけている。タイで日系企業が安心して活動できるよう全力を尽くしたい」と話していました。

TBSニュースより

去年、50年に一度の大洪水に見舞われたタイに日本政府が88億円の無償資金協力を行うことになり、5日、調印式が行われました。

 調印式には、日本の小島誠二大使のほか、タイ外務省の幹部らが出席し、防災・災害復興のための無償資金協力に関する文書を取り交わしました。

 去年のタイの洪水では、中部・アユタヤを中心におよそ450社の日系企業も被害を受け、工場の操業停止を余儀なくされるなど、甚大な被害をもたらしました。

 今回の資金協力は、タイ政府からの要請を受けたもので、供与額はあわせて88億円。タイ政府は資金をもとに、バンコクとアユタヤを結ぶ国道で、標高の低い区間のかさ上げ工事を行うほか、新たな水門を設置する予定です。

 タイでは今年も、去年と同様に、台風に伴う雨の量が多いと予想されていますが、インラック首相は、「去年の洪水を教訓に万全の対策を取っている」としています。

首相は万全の対策を取っているとアピールしつつ、実際のところは洪水対策の工事は思うように進まず、またタイ政府が日本の援助を要請したところを見ると、資金面に不安があったと思われます。これで、資金調達ができたのですから、確実な工事で国民の「洪水不安」を取り払ってもらいたいものですね。