

カンボジアで重症化するケースを引き起こし、タイに北上しつつある「手足口病」。タイでも一名の子供が命を落とし、原因が「手足口病」と断定されました。子供が通う学校でも十分な予防を心がける手紙が配られたり、学校側も消毒液を使った徹底した清掃を行っています。
手足口病を防ぐには「うがい手洗い」を筆頭に、とにかく菌を寄せ付けないことが第一と昨晩のブログでも紹介しました(http://www.thaiworker.net/cat592/h-f-m-2.html)が、これに加え少しでも子供に風邪のような症状が現れたらすぐに病院に連れて行った方がよさそうです。
今月の10日に、お隣の国カンボジアで手足口病の感染が広がり、重症化して命を落とすケースがあるとこちらのブログでお伝えしました。(http://www.thaiworker.net/cat593/hfm-disease.html)
毎年感染のニュースはあるものの、かつての鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、また洪水時の破傷風などの感染症に比べると軽視されていましたが、今年は死に至るケースが発生したことから、タイの幼稚園学校などで警戒が呼びかけられていました。
先々週を皮切りに、9月までに7組の友人や知り合いが日本からタイにやってきます。この時期来タイ者を迎える機会が増えるのは、私に限らず在タイ10年越えの友人たちにも共通した事実。毎年お盆前後を中心にタイに遊びにくる人が飛躍的に増えます。
7月8月のタイはまだまだ雨季ではあるものの、雨量が増えるピークには差し掛からないため、よっぽど台風が重ならない限り一日雨ということはありません。ここ最近は激しい夕立もなく、朝晩は曇り空で涼しい過ごしやすい日々が続いており、猛暑の日本から来た方は「タイの方が暑くない」と言う人も多いですね。
今朝のYahooニュースのトピックスに、「日本人夫婦、タイでの男女産み分けが年々増加」というものがありました。日本では法律上禁止されている産み分けが、タイでは可能ということで海を渡ってくる夫婦が増えているとのこと。
産み分けの他にも、「タイで手術」をする人は世界各国から訪れているのもよく知られています。有名なところでは性転換手術がありますが、私の友人でも「レーシック」や「歯のホワイトニング」、簡単な「美容手術」所謂プチ整形を受けに来タイという人がいます。
元首相タクシン氏をめぐり、国も国会も二つに割れて久しいタイですが、ここのところ再び両派が一触即発に近い状態が続いていました。タクシン派、所謂赤シャツは12日夕方にラーマ5世の騎馬像前からデモをスタート、一方反タクシン派は13日に、チェーンワタナーの政府合同庁舎内の憲法裁判所で集会を行いました。
このブログでも、経緯を書いてきましたが(http://www.thaiworker.net/cat592/taksin-behind-the-scene.html)タクシン氏帰国への足取りともなる国民和解法案成立に向けての憲法改正に違憲性は認められないという判断が下されました。
明け方5時頃、激しい豪雨が屋根に叩き付けられる音で目が覚めました。一昨日から実によく雨が降るバンコク。地面が乾かぬうちに、次から次へと雨が降り注ぎ、早くも今朝の学校へは昨年の洪水で車高を高くした四輪駆動を出動させました。何とか雨季が本格化する前に間に合わせようとする補強工事中の土剥き出しの道路が一部冠水でぐちゃぐちゃ。そこを学校の送り迎えの車が泥水を跳ね上げながら往来してるという、とても恐ろしくて歩けない状態となっていました。
洪水に至らぬまでも毎年雨季に必ず冠水する道路では、大急ぎで工事が進められていたり、またすでに道路脇に土を盛って防水壁を作っているところもあります。政府も洪水対策には乗り出してはいますが、洪水が先に来るかもしれない中、自らも防衛しようという動きについて昨日も触れましたが、今日はその続きです。
週明け月曜日は実によく雨が降りました。午前中に降り出した雨が雨足を強めたり弱めたり、時に雷を伴いながら実に夜暗くなるまで降り続き、一度止んだかと思いきや再び夜中から明け方に掛けてしっかり降り、火曜日も日中ところどころで雨。日に一度激しい土砂降りが数十分、という降り方から、7月に入り雨季本格化を告げる長時間降雨の日が増えてくると、やはりどうしても頭を掠めるのが「洪水」の二文字。
今日の夕方子供を学校に迎えに行く道中、昨年激しく冠水した道路に大きな大きな水溜りが。1年経った今も、たった2日間の雨でこれだけ水が道路に溜まっているのですから、あと4ヶ月弱続く雨季を乗り切れるのか、心配というより諦めに近い気持ちが沸いてきました。
頓挫中の国民和解法案ですが、もしこの法案を通すとしたら憲法の改正が必要となります。現在、この法案成立に賛成の議員に対し、憲法裁判所による聴衆が行われていますが、大ごととなってきたこの法案の審議に勇み足をさせているのは、やはり影の大物というかある意味中心人物のこのお方だったようで・・・
以下全てバンコク週報WEB版より
『ソムサク下院議長(国会議長)が「遠くにいる人と話し合って、批判が高まるのを避けるべく、憲法改正案(国民和解案)の国会審議を急がないことにした」と述べていたことが判明し、最大野党・民主党などから議長の辞任を求める声があがっている問題で、政権党・タイ貢献党の広報担当プロムポン氏は7月4日、「議長としての発言でなく、個人的な意見」と述べて、議長が辞任する必要はないとの認識を示した。
タクシン元首相帰国の道をスムーズにするための法案「国民和解法案」ですが、反タクシン派の反対を受けてひとまず審議保留の状態が続いていましたが、一挙取り下げに出る動きとなりました。
以下全てバンコク週報WEB版より
『国民和解案に反タクシン派が強硬に反対していることから、ソムサク下院議長が先に同案をいったん取り下げるべきと発言。これに同調する意見がタクシン派内で増えているようだが、タクシン派の政権党・タイ貢献党に所属するチャトゥロン元タイ愛国党副党首もこのほど、和解案取り下げに賛成する姿勢を明らかにした。
7月に入り雨季が本格化。昨日は夕方の4時過ぎから夜中まで延々と雨が降り続き、バンコクの都心から郊外に至るあらゆる道路で夜間大渋滞が発生。我が家の義理の姉も会社から普段40分で帰ってこれるところが、昨日は2時間越え。
渋滞の理由は、道路工事と洪水。昨年洪水の打撃を受けた道路を整備するための目下工事中の箇所が多く、車線が限られた道路が多い。また整備がなされていない道路では、去年以前と変わらず水はけが悪く、大きな水溜りができたレーンを避けて走る車で渋滞。昨年の洪水で一時避難を余儀なくされた我が家ですが、今年も水が来てもいいように、土嚢はそのままキープしてありますし、近くの畑でも土を盛っていざというときの防波堤を残したままでいます。
2012年も後半に突入、月初の月曜日だからと渋滞を避けるために早めに子供を学校へ送ってきましたが、道路は思ったほど混雑していませんでした。おそらく、昨晩のEURO2012の決勝戦の名残でしょう。サッカーファンの多いタイですから、真夜中の観戦ので今日は寝坊して遅刻の人も多かったのではないでしょうか。
さて、今日のテーマは現在ノックエアーのみが就航していているドンムアン空港が、近く大幅に復活するというニュースです。少し黄ばんだクリーム色の壁、椅子、そして何と言ってもタイの匂いが浸み込んだバンコクの旧国際空港。飛行機から降りた瞬間「タイ」を感じさせてくれるドンムアン空港が再び国際線の離発着に使われる模様です。
昨日、日本の皇太子さまがタイに入国されました。夕方アユタヤ方面からバンコクに戻る車内から、日本とタイの国旗をパホンヨーティン通りなどで見たというツイートがいくつかありましたが、現在来タイ中の日本の皇太子さまをお出迎えするためのものだったようですね。
Newsclipウェブ版より
『皇太子さまは25日午後、東南アジア3カ国公式訪問の最初の訪問国であるタイの首都バンコクに政府専用機で到着した。タイ首相府でインラク首相の出迎えを受け、その後、バンコクの王宮でプミポン国王夫妻を表敬訪問した。国王夫妻の次女のシリントン王女も同席した。
タクシン元首相帰国の道のりにむけて、現政府が打ち出した「国民和解案」を巡り、タクシン派と反タクシン派の対立が激化してきています。採決は反タクシン派による反抗もあり、とりあえず延期となっていますが、タクシン派も黙ってはいられませんよとばかりに、大規模集会が連続して行う予定です。
Newsclipウェブ版より
『タクシン元首相派の政権与党プアタイは22日から7月3日にかけ、バンコク都内の4カ所で政治集会を開き、タクシン氏に対する実刑判決の無効化などを含む国家和解法案と憲法改正に対する支持を訴える。
スワナプーム国際空港の混雑ぶりが悪化する中、政府はとうとうドンムアン空港の復活を本格化させるべく動きに出ました。どちらの空港も、バンコク都心から高速道路を使ってすぐに行ける便利さはありますが、この二つの空港はそれぞれバンコク東の端と西の端とかなり離れたところにあります。乗り継ぎ便とかどうするのかしら、という市民の心配はよそに、とりあえずスワナプームではもうまかないきれないからドンムアン開けちゃおう、とやっつけ感があるような・・・
以下2件ともNewscipウェブ版より
『バンコク東郊のスワンナプーム空港(バンコク国際空港)の混雑悪化を受け、タイ政府は19日の閣議で、バンコク北郊のドンムアン空港(旧バンコク国際空港)を本格的に再稼働する方向へ舵を切った。スワナプームをハブ空港、ドンムアンを格安航空の拠点と位置付ける方針だが、両空港間に鉄道はなく、接続便などの問題が指摘されている。
先週末、バンコク郊外の道を走っていたら赤い服を着た人たちがやたらといるではないですか。都心での大規模集会ならまだしも、ほとんど隣県の小さな街で、子供から大人まで赤いシャツを着てぞろぞろ歩いていると不気味。何だろうと思ったのもつかの間、ちょっと先の学校の校庭で集会が開かれているのが車中から見えました。
赤い服を着た人たちが集まり、特設舞台では誰かが演説している様子。道路脇には、赤いシャツや赤関連グッズ、飲み物、食べものを売る屋台が出ており、異様な雰囲気が漂っていました。
在タイの日本人でバスを乗りこなしている人はどれほどいるでしょうか。タイに長い私ですが、実はほとんどタイでバスに乗ったことがありません。後にも先にも独身時代友人とホアヒンへ出かけたときに利用した長距離バス1度だけで、バンコク市内を走る一般のバスは実は一度も利用したことがないのです。
その最たる理由としては、「行き先やルートがよくわからない」。なんとも致命的ですが、タイのバスは日本のように「○○経由△△行き」などと行き先が明記されておらず、路線が番号表記。ですから、ある程度事情通でないと目的地に行くのは難しいのが実際のところ。バスによっては、側面に主な停留場所を書いたものもありますが、一瞬で過ぎ去るバスのタイ文字を解読するのは一苦労です。
10日の日曜日、大阪ミナミの路上で起きた通り魔事件。事件の様子を伝えるニュース記事を読むと、ぞっとする内容ですが、バンコクでも最近、無差別に酸を掛けるというおぞましい事件が続いていました。
バンコクは実に人が多い、繁華街などはどこにどんな人が潜んでいるかわかりませんし、近年BTSやMRTなどの公共の電車の混み具合は東京や大阪に匹敵するレベルとなっています。そんなバンコクの街で続いた恐ろしい事件がようやく解決しました。
タクシン元首相の帰国を巡る法案の是非を巡り、再び親反タクシン派の対立が激しくなってきました。
毎日新聞より
『国外に逃亡しているタイのタクシン元首相の帰国を可能にする法案を巡り、タクシン派と反タクシン派による対立が再燃している。タクシン派の与党は国会で強行審議を目指したが、野党の猛反発や反タクシン派の抗議活動で紛糾。タクシン派が法案と同様に成立を目指す憲法改正案についても、憲法裁判所が審議停止を命じ、混乱に拍車がかかっている。6日夜には、反タクシン派の妨害に備え、国会前にタクシン派が集結を始め緊張が高まっている。
先月29日から、実に24年ぶりの出国となるタイに訪問していたアウンサンスーチーさん(http://www.thaiworker.net/cat592/suu-kyi-bkk.html)ですが、3日の日曜日に帰国しました。
Newsclipウェブ版より
『ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)を率いる民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏は3日、タイ訪問を終え、帰国した。
タクシン元首相帰国の足取りとなる「国民和解法案」成立の阻止を目指す、反タクシン派PADによる抗議集会が勢力を増しています。
その様子は、2年前のラチャプラソーンに長いこと居座った赤いシャツを着たタクシン派を彷彿とさせます。今回集会が行われているのは国会議事堂の周りですが、周辺の道路の一部が閉鎖されたり、学校が臨時休校となっています。中心部からやや外れているとはいえ、バンコク市民は十分な警戒が必要です。在タイ日本国大使館からの注意喚起メールも頻繁になってきました。
タクシン元首相帰国の足取りとなる「国民和解法案」をめぐり、その採用を阻止させようと国会は荒れに荒れています。連日、椅子が飛んできた、首ねっこ掴まれたなどのネタがニュースを騒がし、法案を境に真っ二つにわかれた議員がもめています。
外野である私にしてみれば、もう何年も親タクシンと反タクシンが政権を取り合っては、憲法だの法律だのをいいようにいじって、タクシン氏の立場を悪くも良くもしてきたのですから、中立派が政権を執るのが一番だと思うのですが、どうもいろいろな利権も絡み合っているようでそうもいかないようです。
タクシン元首相をめぐり、まっぷたつに分かれているタイの政界ですが、両者の溝が更に深まっていきそうな気配です。首相就任中に軍部らによるクーデターが起きてタクシン氏が国外逃亡の身になってから、タクシン派、反タクシン派と政権が移り変わりながら、タクシン氏をめぐって法律や憲法の変更が繰り返されてきました。そして、タクシン派が再び政権を奪取し、タクシン氏の実の妹インラックが首相となってからは、再びタクシン帰国に向けての動きが活発化しています。
そして、タクシン氏を免罪とする法案をめぐり、昨日国会は大荒れに荒れ、また反タクシン派いわゆる黄色シャツ組が大規模な反対集会を開きました。
タクシン元首相の妹が首相となり政権を握る現在のタイですが、いつかはこうなるのではと誰もが予想していたのでしょうが、国外逃亡中のタクシン氏帰国に向けての道筋が徐々に徐々に具体的になってきました。こうなると、かつてクーデターを起こしタクシンを国外追放した反タクシン派は黙っているわけもなく、明日30日に大規模なデモを実行すると発表がありました。
Newsclipウェブ版より
『タクシン元首相に対する実刑判決の無効化などを含む「国家和解法案」が30日に国会審議入りする見通しとなった。野党民主党、市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」といった反タクシン派陣営は一斉に反発し、PADは30日に国会議事堂近くで反対集会を開く方針を示している。
長いこと軟禁されていたミャンマーの民主化運動の指導者、アウンサンスーチーさんの実に24年振りとなる出国、それが今夜実現されます。世界経済フォーラム(WEF)東アジア会議に出席するため、今晩来タイします。
この会議にはタイ、ベトナム、ラオスの首相とインドネシア大統領、米上院議員、企業経営者ら約600人が出席予定で、5月30日から6月1日まで開催されます。
キングカズこと三浦知良選手。Jリーグ以前、黎明期から日本のサッカーを引っ張り、世界レベルに導いていったカズ、男性だけでなく女性にも大人気の選手ですよね。今年45歳となったカズは現役選手の中で最高齢だそうですが、現在来タイ中。その理由は今夜行われるチャリティーマッチに出場するためなんです!
朝鮮日報より
『日本サッカー界のスター選手、三浦知良(横浜FC)が、朴智星(マンチェスター・ユナイテッド)主催のチャリティーマッチ「アジアン・ドリーム・カップ」(23日、タイ・バンコク)に出場する。三浦は昨年ベトナムで行われた第1回大会にも出場、まだまだ健在なことを見せつけた。21日に成田空港を出発、チャリティーマッチの行われるタイに向かった三浦は取材陣に対し「知らない所でチャリティーマッチをできる喜びはあるよね。物資を送るのに協力できるのは幸せ」と語った。
晩婚化、非婚化、そして少子化が進む日本では、それをターゲットにした産業があります。「結婚紹介業」がその最たるものでしょうが、なんとそのサービスがタイにやってくるというニュースです。
タイ通より
『結婚仲介のツヴァイはタイ子会社のツヴァイ・タイランドが、来月2日にバンコク都内中心部のショッピングモール「セントラル・ワールド・プラザ(CWP)」3階に初店舗を出店すると発表した。
昨年12月に同社が49%、イオングループのタイ現地法人が51%出資する形で設立され、タイ人同士の結婚相手紹介サービス、ウェディング紹介事業の展開を進めていた。』
昨日5月19日、バンコクの中心部ラチャプラソン交差点付近で、タクシン元首相を支持する通称赤シャツによる集会が行われました。名目は、2年前の襲撃で命を落とした仲間を追悼するものでしたが、とにかく規模が大きく、伊勢丹が入るセントラルワールドは臨時休業、そこから離れたサトーン方面でも赤シャツがいるという情報が出たりと、2年前のあのときを彷彿とさせるものがありました。
毎日新聞より
『タイのタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)によるバンコク都心部占拠の終結から2年を迎えた19日、UDDは都心部で3万人を超える大規模集会を開いた。
タイに長く住んでいますが、この国は強いなと思うことがあります。数年前の政治がらみの騒乱では国際社会に咎められ、昨年の未曾有の大洪水では多大な損害が出たにも関わらず、タイの景気は悪化どころか回復のニュースが目立ちます。
日本はバブルの崩壊以降、景気上向きのニュースはあまり聞こえてきません。その後のリーマンショックや災害などの影響もあるのでしょうが、タイは政治もインフラも不安定なのにたくましいのはなぜなのでしょう。
最低賃金アップや大学出身者の初任給アップなど、一見国民の生活レベルを上げ、景気を刺激すると思われたインラック首相の公約、実現されてからは問題ばかりが聞こえてきます。そのひとつが物価の上昇。もらえるお給料が上がっても、物価も比例して上がっていては意味がない。
確かに最近「あ、これも高くなってる」と思うことが多くなりました。配達をお願いしているヤクルトは、値段は据え置きで量が減ったり、フードコートのワンプレートメニューの値段が、昔は25、30バーツが中心だったのが40バーツのものもごろごろ。生鮮食品は天候などの影響を受けて多少値段が変動するのは通常ですが、今起きている物価上昇は人為的なものによるのではという見方が強くなっています。
タイの学校は基本的に2学期制です。あと10日もすると、3月後半から始まった夏休みが終了、いよいよ新学期がスタートします。その後10月に1ヶ月ほどの秋休みがやってきますが、昨年は洪水による臨時休校が重なり、2ヵ月以上学校に行けない状態が続きました。
まだたったの半年前のことですが、洪水がピークだった頃我が家はコンドミニアムに避難、タイ中部工業地帯に勤める友人たちは都心に開設された臨時オフィスに出社、タイに来て初めての天災による非常事態でした。
タイは3月から4月に掛けて1年で最も暑い時期となりますが、ここ数週間の暑さは半端ありません。郊外にある我が家は自然が多く、都心のヒートアイランド現象圏外ではありますが、日中は冷房無しではとても過ごせません。できるだけ朝早い時間に洗濯物干しなどを済ましてはいますが、外の空気は大げさでなく「呼吸が苦しい」レベル。陽射しが強く、吹く風は熱風、洗濯物は1時間もあれば乾き、朝夕の庭の水遣りもあっという間に大気に吸い取られてしまうほどです。
今年の暑さは尋常でなく、ニュースや新聞でもトップニュースは「酷暑」関連。私自身何度もタイの暑期は経験してきましたが、これほどの暑さは初めてです。
2006年にオープンしたスワナプーム国際空港ですが、今年になって混雑状況悪化を伝えるニュースが相次いでいます。確かに今年2月に利用したとき、早朝の便だったにも関わらず、チェックインカウンターに始まり、出国ゲートもパスポートチェックもものすごい人で、お茶する間も免税店を覗く間もなく搭乗ゲートに直行でした。
ニュースで取り上げらる以前から、在タイの日本人の間では「最近のスワナプームはやたらと混んでて待つよ」との情報が回っており、これまでの常識「空港到着は離陸時間の2時間前」を更に1時間、人によっては2時間前倒ししているようです。
4月1日にバンコクと周辺6県で実施された、最低賃金1日300バーツへの引き上げ。来年には全国的に実施されるこの政策は、もともとは国民の生活を豊かにする目的のものですが、入ってくるのは物価上昇の懸念や中小企業倒産の不安、失業率上昇など経済的にマイナスのものばかり。
今回の賃上げは、地域によっては一気に4割アップというところもあり、経済への打撃はどうしたって起こりうるのは政府も計算済みではあるのでしょうが、本当に国民のため、そして国のための政策なのでしょうか。
3月初旬に日本への初の公式訪問をしたばかりのインラック首相ですが、現在再び来日中です。期間は20から今日23日まで、東京で開かれるメコン地域諸国首脳会議への出席などが主な目的でしたが、この会議はどのような内容なのでしょうか。
YOMIURI ONLINEより
『日本と東南アジアのメコン川流域5か国による首脳会議が21日午前、東京・元赤坂の迎賓館で開かれ、野田首相は5か国に、2013年度から3年間で約6000億円の政府開発援助(ODA)を実施することを表明した。
4月1日より、タイの政府は最低賃金を1日300バーツに引き上げました。これは、政府が選挙時から掲げていた公約。昨年の洪水の影響を考慮し、当初の予定より3ヶ月遅れの実施。また全国的に一気に引き上げるのではなく、バンコクと周辺6県からのスタートとなりましたが、中小企業からは強い反発が、またタイ中央銀行もインフレを引き起こすのではないかと懸念を表明しています。
政府は最低賃金の底上げを行うことで、タイの経済を活性化させようと目論見があるのでしょうが、実際のところはどうなのでしょうか。
ここ3年ほどで、小型自動車の市場が急激に拡大したタイ。TOYOTAのYaris(日本名Vitz)に始まり、Mazda2(日本名Demio)、HONDAからはJazzとBrio、Suzuki Swift、そして最近最もよく見かけるのがNISSANのMarch。我が家のある集合住宅街でも、15台はあるのではないでしょうか。Marchが人気の理由は燃費の良さにありますが、MITSUBISHIからも満を持して低燃費ミラージュが発売となりました。
ほかの小型車が、キーカラーとして黄緑を出しているのに対し、ミラージュは黄色。タイ人でありながら、韓国の人気アイドルグループに属するニックンが出演するCMや広告がメディアに溢れてきています。
先週の土曜日4月7日、韓国の人気歌手グループ総勢20組が出演する「Korean Music Wave」が、ラチャマンカラ競技場で行われました。4日経過した今日も依然興奮冷めやらず、朝晩のエンタメニュースでその模様が伝えられています。
タイ人でありながらK-POP界のアイドルとなったニックンがいる2PM、現在メンバー2人となった東方神起、セクシーな女の子5人組KARAなど、蒼々たるメンバーによる4時間にも及ぶ屋外コンサート。当日会場前の高架線を車で走っていたのですが、レーザービームが飛び交い、上の方の座席までプラカートを持っているファンが見えました。
先週末、タイ南部で発生した連続爆弾テロ。こちらのブログでも2回に渡ってお伝えしました。
http://www.thaiworker.net/cat592/hatjai-bomb-1.html
http://www.thaiworker.net/cat592/south-thai-bomb2.html
この事件に対して、在タイの日本大使館より、一斉緊急メールが配信されましたので添付したいと思います。
前回のブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/raise-minimum-wage1.html)で4月1日より引き上げられた最低賃金について書きました。
インラック首相が選挙の際に公約していた「最低賃金引き上げ」ですが、目的は貧富格差の是正と景気の刺激。しかしながら、入ってくるニュースは経済活性よりも縮小寄りのものが多いように思います。また、賃金引き上げに伴い物価上昇を懸念する声もあり、実施はされたものの不安ばかりが先行しています。
インラック首相が公約していた「最低賃金の引き上げ」が4月1日より実施されました。
Newsclipウェブ版より
『タイ政府は4月1日から、法定最低賃金を約40%引き上げた。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、バンコクの最低賃金はハノイ、ホーチミンの倍、北京に迫る水準となった。大幅な引き上げは消費拡大による景気刺激と貧富の差の是正が狙いだが、国際競争力の低下や物価上昇が懸念されている。
31日にタイ深南部で発生した連続爆弾テロ。最初はヤラー県の繁華街で午前中2個の爆弾が爆発、その後少し離れた場所で1個爆発。いずれも車に仕掛けられた爆弾で、9人が亡くなり近辺の建物も大きな被害を受けました。
そして午後にはソンクラー県のホテルとデパートが併設した建物で爆発が発生。日曜日の商業施設とあり、5人の方が命を落とし400人以上が負傷しました。タイからの独立を目指す、イスラム過激派によるテロと断定され捜査が続けられています。
私は普段日本語ニュースを、ポータルサイトやニュースサイトなどで読んでいるのですが、常々感じていること、それは「海外のニュースの取り扱いが小さい」ということです。日本のサイトですから、国内のニュースメインなのはわかりますが、タイのニュース番組、新聞紙のサイト、それからCNNなどに比べるとどうしても国際ニュースの割合が低いように思います。
ですから、日本のサイトで「タイのニュース」が取り上げられるのはよっぽどのこと。最近ではインラック首相訪日関連がありましたが、先週末土曜日にトピックスのトップにタイのニュースが載りました。それが、表題の「タイ南部での爆弾テロ」でした。
昨年タイを襲った大洪水。確実に南に南にと流れてくる様子を、毎日テレビや新聞で見ては「いつバンコクに来るのか」と誰もがやきもきしていた頃、とうとう洪水がタイ中部に到達したという衝撃的な映像、それはホンダのアユタヤ工場が冠水しているものでした。
HONDAの看板を僅かに残して水に浸かった工場、屋根部分しか見えない屋外に駐車された車の列は、洪水の恐ろしさを伝えるのに十分ショッキングなものでした。日本を始め、世界各地にも配信されたこの絵は、おそらく多くの人の記憶に今も残っていることと思います。
雨で地盤が緩んでるわけでも、近くで工事が行われているわけでもないのに、バンコクのそれも都心のど真ん中で道路が陥没しました。
Newsclipウェブ版より
『18日夜、バンコクの幹線道路であるラマ4世通りがサトン通りとの交差点近くで約5メートル四方にわたり数十センチから1メートルほど陥没し、一部通行止めとなった。原因は不明。当局は19日中に修復工事を行う予定。
現場はバンコク地下鉄MRTルムピニ駅近く。』
1914年に開港したドンムアン空港。私がタイに通い始めた頃、この空港に降り立てばタイの匂いがむんむんして瞬間的に上機嫌にさせてくれ、帰りは帰りで薄暗い黄色のライトが照らし出す搭乗待合室が、切ない気持ちに拍車をかける思い出深い空港でした。
それが2006年の9月28日に、スワナプーム国際空港が正式オープンしてから一般利用はほとんど無しに。初めて新空港を利用したときは、ドンムアンとまったく違うその近代的な作りに驚き、どこの国にいるのかわからない無機的な感じにドンムアンが恋しくなったものです。
そんな思い出深いドンムアン空港ですが、その後紆余曲折を経てどうやら再び日の目を見ることができそうです。
ここのところ大きな問題となっている「スワナプーム国際空港の混雑」、こちらのブログでも取り上げた(http://www.thaiworker.net/cat592/worse-situation-airport.html)ばかりですが、タイのみならず各国のメディアでも問題視され始めたせいか、改善策を打ち出しているようです。
この混雑は、国際線のみならず国内線にも及んでいるとのこと。先週、知人がチェンマイに出かけたのですが、余裕を持って空港入りしたにもかかわらず、搭乗ぎりぎりだったとのこと。しかも、チェックインで待たされた結果、搭乗予定飛行機へのスーツケース積み込みが間に合わず、有料で次の便に乗せられたと憤慨しておりました。
表題のなんとも嬉しいニュースをお伝えする前に、昨日こちらのブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/worse-situation-airport.html)でも取り上げましたが、「スワナプーム空港の混雑悪化」というニュースを受けて、タイ国政府観光庁から正式なアナウンスがありました。
スワナプーム国際空港の混雑について
バンコクのスワンナプーム国際空港では、セキュリティチェック強化のため、時間帯にもよりますが、チェックインカウンターと出国審査が非常に混み合っています。
2006年にオープンしてから、滑走路にヒビ、トイレ不足、薄暗い、カート盗難など問題が勃発しては解決してきたスワナプーム国際空港。最近はむしろ空港と市内を結ぶエアポートリンクに矛先が向けられていたと思ったら、またしても大きな問題が発生しました。
その問題とは「混雑」。利用者が直接迷惑を被る大問題です。今年の初めに空港を利用したとき、早朝便だったのでさほど混まないだろうと思ったら、出国ゲート前はすでに行列。チェックイン後、予定していたレストランで朝食をスキップし、万が一を想定してとりあえず中に入ったのですが、荷物検査、パスポートチェックなど一通り手続きを終え、免税店に脇目も触れず搭乗ゲートに直行。実際の搭乗までは20分ほどあったものの、以前と比べて圧倒的に時間の余裕がありませんでした。
ここのところ、スクンビット通り沿いに新しい商業施設がオープンし続けています。アソークのターミナル21、ソイ47のRain Hill、プルンチット駅前にも次々とビルが建ち、バンコクの都心部は近代化が進む一方。また、一昨年の政治騒乱の末放火されたZENデパートも一部まだ改装中ながら、再び営業が始まりました。
ここ数年、最も暑い時期が近づくとじわりじわりと赤だの黄色だのと政治色の強い人たちが集まりだし、市民生活を脅かし観光客を遠ざけてきましたが、今年は今のところ平穏無事な様子。
しかし、ここまで毎年何かが起こるとそれを想定内とした設計も出てくるようで・・・
昨日の明け方、久しぶりに雨音で目が覚めました。短い雨だったものの、屋根を叩きつける雨音を聞きながら、どうしても昨年の洪水が頭を掠めました。暑季に突入したこの3月はまだ雨が降るのは数えるほどですが、4月から徐々に雨量が増え6月から本格的な雨季がスタートします。今年も洪水が来るのか、というのは世間話にもよく上る話題。昨年大活躍した土嚢は、我が家も含めほとんどの家が庭や倉庫に保管しています。
インラック首相は、9日まで訪れていた日本で「今年は洪水は来ません」と宣言、洪水対策に250億バーツを投じると発表しました。
今日3月11日、東日本大震災から1年です。発生時、タイは正午過ぎ。朝の家事が終わってくつろいでいたところに、義母が飛んできて「これ、日本じゃないの」と私をテレビの前に連れて行きました。そこに映し出された映像は、端が見えない津波が何もかもを飲み込んでいく見たこともないものでした。
その後、すぐに日本の実家に電話をするも繋がらず。日本の家族にメールを送りつつネットでニュースサイトを開きながら、次々と入ってくる現状に心底恐ろしくなりました。在タイ日本大使館からは緊急メールが、在タイの日本人の友人知人からもどんどん連絡が入り、母国の被害の大きさにただただ打ちのめされる思いがしました。
木曜の夜友人と食事をした後、10時過ぎに車に乗ったのですが、エカマイ通りでものすごい渋滞に遭いました。祝日明けの木曜日というのが関係あるのか、月末の金曜の夜よりもひどい渋滞でにっちもさっちもいかない状態。なんとか横道に入って迂回して来ましたが、何かあったのかとラジオをつけると、またしても「火事」のニュース。
先週の土曜日にアソークのFICOビルで火災が起き、このブログでもお伝えしたばかりですが、(http://www.thaiworker.net/cat592/fire-thailand.html)、今回も都心のど真ん中、スクンビットソイ22のホテルで発生しました。
タイのスーパーといえば、日系のフジスーパー、インターナショナルのVilla Market、パラゴンなどデパートの中のGourmt Market、そのほかMax Value、Tops、Makro、Food Landなど実に様々ですが、Big CとLotusが中でも最大手ではないでしょうか。
我が家の買い物も、ほとんどがこの二つのどちらか。大型店ですから郊外にはやたらと店舗が多く、今日はどっち行く、どこのBig Cにする?などチョイスも豊富。義母は新聞広告に出る特売品などを求めて、私はとにかく人ごみの少なそうなところを目指して、週に2回は買出しに出かけています。
6日から日本を訪れているタイのインラック首相。日本でタイ関係の仕事をしている友人が、首相とのツーショットをSNSにアップし、タイ人や日本人からコメントがいつもの3倍くらい入っていました。日本のメディアは「美人過ぎる○○○」と特殊な職業に就いている美しい女性を持ち上げるのが好きですから、インラック首相にも就任当初からこの枕詞が付きましたし、初の正式訪問となる今回は注目されていることでしょう。
早速日本政府や商工会議所と対談が行われたようですが、どのような内容だったのでしょうか。タイに住む日本人としては、両国での滞在VISAの条件がもう少し緩和されないかなと思うのですが・・・
タイは3月から1年で最も暑い時期に突入。特にこの3月は降雨量が少なく、暑い上に空気が乾燥した日が続きます。そこで気をつけなければいけないのが「火の元」。東京にいた頃に比べると、バンコクでは消防自動車を見かけることが極めて低く、テレビのニュースを見ていても火事のニュースは交通事故に比べると圧倒的に少ない。それがこの時期になると、バンコク郊外の大通りや高速道路から、遠くの方で煙が上がるのが見えたり、草が生い茂る未開発の土地が自然発火で燃えていたりするのを目にします。
「火の用心」強化期間とも言える今、先週末から火事のニュースが相次ぎました。北部の山火事、そしてもうひとつはバンコク、都心のど真ん中アソークで発生した火事です。
皆さんはSNSを利用してますか?私はかつてmixiのメンバーでしたが、タイに来てしばらくしてから、海外在住者の新規登録ができなくなり、友達の広がりに限界が出てきたことから、友人の薦めもあってFacebookに乗り換えました。こちらは海外にいる友人はもちろん、日本人以外の友人とも交流が可能です。
移動中にiPhoneで最も頻繁に開くアプリもFacebookですし、家でPCを起動しているときは、今もそうですがとりあえずFacebookは立ち上げておきます。mixiよりもオンタイムで動きがあるので、ついつい見てしまいますね。日本でのシェアはまだ1位ではないそうですが、タイではFacebookが絶大なる人気を誇っています。
首相就任直後に洪水問題に追われ、水も政府への圧力も収まってきたとたんに、かつて政治騒乱の中心部にいた所謂赤シャツ軍団に役職を与えたり、わかってはいたことですが、徐々にお兄さんである元首相タクシン色をますます濃くしているようにも見えるインラック首相。
3月から4月に掛けて、日本を含むアジア諸国を訪問すると発表されました。お兄さんは昨年、非公式に訪日済み。逃亡者の身でありながら特例でパスポートが発行され、特別待遇でVISAが降りて日本入国、現職議員と会談したり。
前回のブログで、今月14日にバンコク都心部で起きた爆弾事件について書きました。(http://www.thaiworker.net/cat592/bomb-prakhanon-1.html)発生直後に日本のメディアでも報道されていたようで、家族や友人から何通か心配するメールをいただきました。
この事件が特殊なのは、タイ人が絡んでない点です。イラン人がイスラエル人を狙ったものであり、そのために準備していた爆弾がイラン人のアジトで暴発、未発弾を持って慌てて逃げたイラン人が自爆というものでした。これだけ聞くと別の国での出来事のような感じがしますが、日本人居住者も多いスクンビットの東の端、プラカノンで起きたのです。
先週の14日バレンタインの日、バンコクでぞっとするような事件が発生しました。日本人をはじめ、外国人居住者も多いスクンビットエリアの端プラカノンで爆弾が爆発しました。昨晩その現場付近をタクシーで通ったのですが、運転手さんいわく、爆発時にたまたま近くに停車していたタクシーも被害を受け、命は取り留めたものの車も人も傷だらけになったそうです。
毎日่jpより
『タイ・バンコク東部の住宅街で14日午後、3回の爆発が起き、外国人の男が重傷を負った。爆発物はこの男が持っていたとみられる。犯人がイラン人とみられることから、13日にインドのニューデリーとグルジアのトビリシで起きたイスラエル外交官を狙った爆破事件との関連を指摘する見方が強まっている。
タイでは電車でも地下鉄でも携帯電話の利用が自由にできます。日本のように、マナーモードの設定や優先席での利用を控えるアナウンスもなく、公共の乗り物の中で携帯を使っている人が非常に多い。つい数年前までは「携帯で話す」人が圧倒的に多く、電車内はがやがやしていたものです。
ところがここ数年、スマホが普及し始めてからは「携帯をいじる」人がほとんど。発声することなくおしゃべりができるチャットや、何してるの?と聞かずとも友達の近況がわかるSNSなどをしている人が多くなりました。
今タイのテレビコマーシャルで、洪水をテーマにしたものがいくつかあります。その中のひとつ、食品メーカーAPFのCMは、水が引いて自宅に戻ったある家族が洪水で変わり果てた家に呆然、家電製品は壊れ、思い出の写真も水でぐちゃぐちゃなのを目にしてお母さんが号泣、そんな中2階から「金魚が生きてた!!」と娘が大喜びで降りてきて、お母さんも気を取り直して家族一丸となって必死に掃除をし、最後はキャンドルライトの中で床にマットを敷いただけの食卓を囲むというもの。
このときに流れるメッセージは「スートーパイ」。がんばっていこう、という意味。洪水は水が引いただけでは収束したとは言いがたく、まだまだ被害から完全に立ち直れていない場所があります。これに対し、タイ国内だけでなく日本からの支援も続いています。
少々遅くなりましたが、日本にいる皆さん、タイにいる皆さん、あけましておめでとうございます。今年はタイの仏暦2555年。タイ語で5は「ハー」、笑い声と同じ音。今年はハーが3つ重なるドラゴンイヤー、微笑みの国タイランドでたくさんの笑い声が聞こえる1年となりますように。
今年のお正月休みは、政府が定めたところで12月31日から1月3日までの4日間。昨年は洪水の影響で臨時休業、臨時休校が続き、そのせいかわかりませんが長くまとまった休みを取るところは少なかったようですね。
今年は本当に様々なことが起こりました。個人的には思いもよらぬ悲しいことからスタートした1年、その直後に母国を襲った東日本大震災、タイにいる誰もが津波の映像を見ながら水の恐怖に怯え、2004年に起きたスマトラ地震を思い出し、そして雨季の終盤からバンコクにまで洪水が押し寄せ・・・と、どうしても自然災害の痛ましい映像がまず浮かぶ1年でした。
しかし、その一方でその悲しみを癒す、また悲しみを元気に変えるパワーも十分に感じた1年であり、自然が脅威に変わったときに一致団結して助け合う、日本とタイを越えた友情に感動することも度々ありました。アジアの経済情報を伝えるNNA.ASIA社が発表した2011年の10大ニュースに乗っ取って、改めて今年を振り返ってみたいと思います。
北朝鮮の金正日が亡くなった日、タイのテレビでもどれほど大きく取り上げられるだろうと思いきや、表題のSek Losoさんの映像の方が多かったのではないでしょうか。Sek Losoはタイの国民的ロックスター、その彼が海外で麻薬を吸引している写真が元奥さんによってFacebookにアップされ大きな波紋を呼んでいたのですが、これに対し本人自ら会見を開きました。画像という動かぬ証拠があるからか、本人は麻薬使用をあっさりと認めました。
タイでもスマートフォンの普及率が高く、日本よりも比較的身近に感じられるタイの芸能人ですが、いつどこで画像や映像を撮られ、いつの間にネットに上げられているともわかりません。恋愛スキャンダルならまだしも、麻薬は芸能人生命にもかかわる大問題です。
1ヶ月以上に渡る洪水による臨時休校が開けて1週間。子供もすっかり元の学校生活に戻り、毎日張り切って出かけていますが、3月末まで休校だった分の振り替えで土曜日も登校となりました。先週その最初の土曜日だったのですが、普段は学校のバスやおばあちゃんが運転する車に乗ってくる子供も、お父さんとお母さんと3人で来る生徒が多く、学校の駐車場が満杯となり、外の道路にまで車が溢れ、警察官が交通整理にやってくる騒ぎとなりました。
というのも、学校から出た道は大きな幹線道路で片側3車線なのですが、実はまだ2車線が冠水したままで車の往来が思うようにいかないのです。おおむね収束したと思われる洪水ですが、名残はしっかりあるようで、本格復帰はこれからと言ってよいかもしれません。
新政権となってから水面下で着実に進んでいるタクシンカムバック政策を見ていると、インラック首相は兄タクシン氏のためにお膳立てをして最後は罪をかぶって辞任しちゃうのかなと、勝手なシナリオをつい予想してしまいますが、なんだか本当にそんなことが起こりそうな気配となってきました。
今月5日の、国王誕生日に毎年行われる恩赦の対象から自ら辞退したものの、パスポートが無効で逃亡者扱いだったタクシン氏になんとタイのパスポートが発行されました。
先の洪水の被害でビールの供給量が減っていた昨今のバンコク飲み屋事情。日本では暑い夏こそ屋外で生ビールですが、タイでは涼しいこの季節に外で夜風に当たりながら飲む。
例年は各地のデパート前に特設のビアガーデンができて、どこも人でにぎわうのですが、今年はあまり見かけません。「ビールが無い」のがその理由。スクンビットにある日系のレストランやバーでもしばらくビールの銘柄が一部欠品したり、生ビールのお預けを食らっていましたが、クリスマス前に嬉しい嬉しいニュースが入ってきました。
憲法記念日の振り替え休日だった昨日12日、タクシン元首相の長女の結婚式が執り行われました。
Newsclipウェブ版より
『12日、タクシン元首相(62)の長女、ピントーンター・チナワットさん(30)と若手実業家のナタポン・クンナーコンウォンさん(31)の結婚式がバンコク都内のホテル、プラザアテネバンコクで開かれ、ピントーンターさんの叔母のインラク首相(44)ら家族・親族と友人、政財官界の有力者らが門出を祝った。汚職で懲役2年の実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相は出席できず、シンガポールからビデオ電話で新郎新婦を祝福した。』
バンコクの電車や地下鉄に乗っていると、日本並に携帯電話をいじっている乗客が多いのが目に付きます。MP3を聴きながら、ゲームやインターネット、SNS、チャット、移動中に窓の外を見つめたり、小説を読んだりという光景は昔のものとなったようです。
かく言う私も、移動中はもっぱら携帯を眺めているわけですが、つい昨年前半くらいまでは車内で見かけるのは非スマホユーザーの方が圧倒的に多かったのに、今年はスマホ以外の携帯が珍しくてかえって目がいくような状態です。
先ほど、洪水が引いてから3回目の区役所による害虫除去の薬を散布する車がやってきました。積み上げた土嚢の隙間などに、見るも恐ろしい虫がいる可能性もあるそうで、隅々まで薬が行き渡るよう大型の噴霧機を使って薬が撒かれました。事前に「外に干した洗濯物は取り込む、窓は閉めておくように」というアナウンスが拡声器から聞こえてきて、大急ぎでシーツなど片付けましたよ。
洪水が引いてから異様に増えた蚊。今朝も旦那がしまい忘れたスニーカーの中から、大量に飛び出てきて焦ったこと。普段はあまり使わないスプレータイプの殺虫剤ですが、今は常備。蚊は放置された水場に発生しやすいですから、洪水は蚊の繁殖にもってこいなんですね。ああ、恐ろしい。
今日12月6日、実に2ヶ月ぶりに子供の学校が再開しました。当初10月いっぱいだった中間休みですが、洪水の影響で臨時休校が続き、今日ようやくバンコクのほとんどの地域で学校がスタートしました。休みが長引いたからといって、洪水がひどい期間は避難生活でお出かけも思うようにできず、子供も友達や先生を恋しがっていましたから、今朝学校に着いたときの喜びようには私も嬉しくなりました。
とは言っても、学校へ送る道からはまだまだ冠水している小道や家が見えますし、もしかしたらクラス全員が揃うのはまだ先になるのかもしれません。でも、こうして元の学校生活が始まり、洪水から大きく前進という感じがあります。
避難先から自宅に戻って1週間、すっかり洪水以前の生活に戻りました。子供の学校はまだ臨時休校中なので、体力を持て余した子供を連れてデパートや遊戯施設、また恒例の家族揃っての外食で都心にも何度か出かけてきましたが、車の渋滞が激しいこと。これはひょっとすると洪水以前よりもひどいのではと思うほど、日中も夜間も混雑しています。洪水騒動の間、動くに動けなかった人や仕事や物がいっせいに動き出したのでしょうか。
タイの経済、日本の経済にも大きな影響を及ぼした今回の洪水ですが、復興に向かって街全体が動いているのが感じられます。
洪水が起きると、必ず懸念される衛生面の問題。傾斜の少ない土地を、あらゆるゴミとともにゆっくり漂い流れてきた洪水の水は、熱帯の日差しを浴びて腐敗しています。近くにいくとわかりますが、その水は異臭を放ち、かつて水に浸かっていた場所の壁や土嚢には緑や茶色の線がこびりつき、水が引いた後もヘドロが道路に拡散された状態です。
私が住む住宅街の水は1週間前に引きました。その後立て続けに二日連続で区の職員が来て、道路清掃と、殺菌の薬を撒いていきました。我が家も含めてほとんどのお宅が土嚢を片付けていますが、土嚢の隙間に害虫や小動物が潜んでいることが多いそうです。しかしこの土嚢、どうするのでしょう。旦那は来年用にと、とりあえず駐車場の一角に積んではいますが、工事業者などがリサイクル用にと回収したりしないのでしょうか。
先週の金曜日、久しぶりに夜外に出かけてきたのですが、バンコクの道路は激しい渋滞でした。月末と重なったこともあるのでしょうが、洪水はもう来ないと信じた人たちが一斉に街に繰り出してきた感じ。つい2週間前は、どこからタクシーに乗っても目的地まですいすいだったのが、シーロムからスクンビットまで1時間は軽く掛かる、かつてのバンコクに戻っていました。
がやがやわいわい、眠らない街バンコクが再び息を吹き返した感じが、バンコクが好きでタイにやってきた私にはとても嬉しかった。都心部にいると「あ、もう洪水は過ぎ去ったのだ」と感じますが、帰り道自宅のある郊外に向かう幹線道路を走っていると、両サイドの小道にはまだまだ水が漂い、水面に街灯の明かりが映し出されていました。
タイ貢献党が選挙に勝ち、新しい政権を発足させ、次々と国民寄りの政策実施の発表をした直後にタイを襲った大洪水。最近、タイ人のつぶやきでこんなものが流行っているようで・・・
『新居購入への減税→家、水に浸かってます。新車購入への減税→車、浸水を避けて高速道路上に路上駐車してます。最低賃金引き上げ→職、失ったので意味ありません。』
未曾有の大洪水が経済に与える打撃は、相当大きなものとなっています。
避難先から帰ってきて、ようやく庭やしばらく使っていなかった部屋の掃除が終わり、今日実に3週間ぶりに家のPCからこのブログを書いています。思った以上に片付けに時間が掛かりましたが、家というのは住人がいないとどんどん錆びていくものなんですね。
我が家は2世帯住宅なので、一足先に避難所から戻った義母が暮らす母屋はよかったのですが、私たち親子の離れの家は、空気の入れ替えは時々していたものの、天井にはくもの巣が張り、とりあえず高いところに上げていた家電は埃をかぶり、すっかり廃墟っぽい様相となっていました。洗濯機に至っては、たった3週間回していなかっただけで不調をきたしてましたからね。
約3週間に及んだ我が家の避難生活も今日が最終日となりました。着の身着のままで親戚のコンドミニアムにやってきたあの日、排水溝から水が溢れ続け、住宅街の中にある運河からも水が流れ出し怖かった。数日後に自宅に荷物を取りに行ったときには、住民を輸送する軍の大型トラックや、ボートが家の前の道を行き来し、いつ戻ってこれるか想像もつきませんでした。
そんな中、義理の母は「やっぱり家がいい」と避難から1週間で早々に帰宅。連れてきた2匹の犬も、ストレスのせいか毎晩遠吠えをするようになり義母と一緒に戻りました。
バンコクが洪水でてんやわんやしている真っ最中に、首相が外遊している間に、いつの間に進められていたタクシン氏を国に戻すべく恩赦条件改正。これには、さすがに呆れた。非タイ人の友人もSNSで「なんじゃこりゃ」と咆えてましたからね。外国人ですらそう思うのですから、タイ人からもかなりのブーイングが上がり、挙句の果てにはタクシン氏本人が「恩赦辞退宣言」。
12月5日の国王誕生日に実施される恩赦は、そもそも「麻薬・汚職」の罪には適用されなかったのですが、チャルム副首相が「麻薬犯」のみに対象を限定する法律に半ば力ずくで変えたところ各界からものすごい批判が上がりました。
我が家の避難生活は明日で3週間目となりますが、ようやく自宅に戻る目処が立ってきました。北から繋がる幹線道路の一部は冠水状態で、通りに並ぶデパートやスーパー、商店もまだ閉じている所が多く通行止めの所もあるそうですが、我が家のある住宅街は今朝急に水が引いたとのこと。幹線道路と、そこから住宅街までの道の水があと10センチ引けば乗用車の乗り入れも可能だそうで、そうすれば一家揃って元の生活に戻れます。
また、会社の駐車場に車を停めっぱなしだった義理の姉も、約1ヶ月ぶりに避難先からの車通勤再開。都心を走る交通量が増えてきて、バンコク名物の大渋滞も戻ってきましたよ。
洪水被害のトピックも60回に突入しました。ここまで長引くとは思いませんでしたが、そろそろ洪水被害から洪水復興に移行できそうな気配です。先週の土曜日は、避難している親戚のコンドミニアム前の小道でも排水溝から水が溢れだし、本気で長靴を買おうかと思っていましたが、今朝はすっかり乾いて排水溝を覗くと水面が下の方に見えます。
私の家の前の通りも、火曜日に出かけたときは膝程度の水が漂っていましたが、先に戻った義母によるとくるぶしまで水位が下がったとのこと。幹線道路から住宅街に続く道の水位も乗用車が乗り入れできるまで下がったら、一家揃って家に戻れます。先が見えてきた!
今回の洪水では、「バンコクの脆弱性」が浮き彫りとなりました。50年に1度ともいわれる未曾有の大洪水となった理由はいくつかあるのでしょうが、人為的なものが多いのではないでしょうか。今年の雨季は豪雨を伴う台風が続き、降雨量が例年を大きく上回りましたが、これは地球温暖化が招いたもの。
地球温暖化は、人間の産業活動に伴って排出された温室効果ガスが主因となって引き起こされます。かつて高度成長期の日本でも洪水が頻発したそうですが、まさに今猛スピードで産業化が進んでいるタイの上空には、大量の温室効果ガスが漂い大量の雨を降らせます。そして土と木に覆われていた土地は産業化と都市化でコンクリートとなり、降り注いだ雨水が地面に吸収されず洪水となる、明らかなる悪循環が導いたものです。
もう58回目となったタイの洪水トピックですが、最近はニュースを見ていても収束が見えてきました感が強くなってきています。がしかし、まだ「三歩進んで二歩下がる」状態。あっちで水が引いたら、こっちに水が押し寄せてきて、自然な水の流れだけでなく人為的なものも絡んでいるようです。
ZAKZAKより
『タイの洪水で18日までに、首都バンコク北部に設置された巨大土のうに対して、周辺住民の不満が募っている。中心部への浸水を防ぐ一定程度の効果を挙げているが、水の流れが滞り、既に冠水した地域で被害が長期化する原因になっているためだ。
来月12月5日はプミポン国王のお誕生日で祝日です。この日は国民の父の日であり、国をあげて祝福をします。ようやく収束の目処が立ってきたバンコクの洪水ですが、政府は国民全員が晴れた気持ちでお祝いできるようにと、なんとかこの日までにある程度の回復を目指しているのではないでしょうか。
がしかし、政府がこの大事な日に目指しているもっと大きな山がありました。8月にインラック氏が首相に就任してから、じりじりとタクシン寄りの政権を組み立て、兄の帰国に向けて足場を作っているような動きが見られましたが、未曾有の災害で国民の目がすっかり洪水に向けられたその水面下で・・・
先ほど在タイ日本国大使館から、外務省発表のバンコクの危険情報が引き下げられたとのメールが回ってきました。
以下2件ともNewsclipウェブ版より
『日本の外務省は16日、バンコクなどタイ中部に対する危険情報を、洪水の状況が改善したとして、引き下げた。
引き下げ後の危険情報はバンコクのワタナー区、ヤナワー区、プラカノン区、パトゥムワン区、サトン区、パヤタイ区、プラウェート区、クロントイ区、ラチャテウィー区、ラークラバン区、バンスー区などが「十分注意してください」、バンコクのその他の区と中部のアユタヤ県、パトゥムタニ県、ノンタブリ県、ナコンパトム県、サムットサコン県が「渡航の是非を検討してください」。
バンコクの洪水はピークを超えた感がありますが、決して衛生的とは言えない水が残していったもの、そんな水が運んできたゴミの問題があります。道路の排水溝から沸いて出てきた水は、水位が下がった後に緑色の藻のような物を残し、下水独特の匂いを発している場合もあります。
不衛生は病気を招く。洪水が起こると伝染病が流行ると言われていますが、しっかりと予防と対策を取ることが大事。特に、子供のいる家庭では大げさと言われるくらいの注意が必要です。
バンコクにいる日タイ家族の友人との最近のもっぱらの話題は「いつ、学校が再開するか」。タイの学校は2学期制、9月で前期が終了し10月は約1ヶ月の休みとなります。今年はその休み中に洪水が押し寄せてきて、政府は当初始業日を11月14日に延期すると発表しましたが、今となってはいつになるのやらまったく目処が立っていません。
場所によっては校舎がまともに洪水の被害を受けており、ドンムアン空港に近いラックシー地区にいる友人の一人は、水が引いてからも修復工事が必要のため学校が開くのは2月以降とのこと。そうこうしてるうちに、3月中旬からの大型休みに突入しそうだと嘆いていました。
今週、私の日本の友人がタイに遊びに来る予定でしたがキャンセル。彼女はこれまでも、豚インフルエンザの蔓延、赤シャツ暴動のせいで2年連続延期、やっと来タイが実現した昨年の秋は私が親子でインフルエンザで入院。なんという運命だろうかと思いますが、今年こそは会えると思っていたら洪水で見事延期。
今回は洪水という非常事態のためキャンセル料は掛からないそうで、ぎりぎりまで粘ったのですが、結局断念。タイは乾季に入り、例年だったら11月に入ると徐々にクリスマスイルミネーション点灯が始まり、ビアガーデンがあちらこちらに出没、最高の観光シーズンなんですが、今年はそうもいきません。
昨日は避難生活に入って2度目の日曜日、息抜きに近くの大型スーパーへ出かけてきました。久しぶりにお出かけではしゃぐ子供と車の外を見ると、道路脇で「長靴」「ボート」「土嚢」「飲料水」を売る店がずらり。ボートは3000バーツ前後、長靴も大人用が250バーツ程度で売られていました。スーパーではTシャツ短パンに長靴スタイルの人が多く、区の8割以上が冠水している現実を感じました。
依然楽観視できる状況ではないバンコクの洪水ですが、今日になって状況改善のニュースが続いています。昨日11日の大潮を乗り越えたこともあるのでしょうが、現状維持もしくは水かさが減ったという報告が多くなってきています。
バンコク東の郊外ミンブリ区にあるバンチャン工業団地では、今日になって水位が10センチ下がったそうですが、近くの幹線道路の地面に大きな溝をブルトーザーで堀り、そこに工業団地内に流れ込んだ水を排出しているとのことでした。これによって、さらに都心に近いセーンセープ運河の水位が多少上がるそうですが、次の大潮の前にできるだけ多くの水を海に流す作戦とのことです。
昨日、タイ人の友人たちと洪水が起きてから久しぶりに会ったのですが、4人中3人が避難生活の身でした。3人とも親戚や友人の家から集まってきたのですが、いつもと違う生活での疲れが出ていながらも、悲壮感はなかった。なんでしょうね、家の1階が完全に浸水状態で、着の身着のまま出てきた人ですら、「まあ、しょうがないねえ」と笑ってました。
洪水の真っ只中、話題も洪水中心かと思いきや、「ねえねえ、今日って11年11月11日だよ。しかも満月だってよ。」と、トンロー辺りのカフェでかつてがやがや話してた雰囲気そのまま。多少見通しが付いたとの発表に加え、まあいつかは過ぎ去るだろうという気持ちからなんでしょうか。
避難先のコンドミニアムの前の通りにも、徐々に水が忍び寄ってきました。いっぱいになった排水溝から水が溢れ出し、昨日は子供たちがバトミントンをしていた道路が今朝は水浸し。天気は快晴、気温も高いですから、地表にある水をできる限り太陽に吸い上げてほしいものですが、灼熱の光でも追いつかない水がバンコクを覆っています。
空からの写真では水色に見えるのかもしれませんが、バンコクの洪水の水は黒い。水が濁っている上に、下の方に藻のようなヘドロのようなものが漂っています。排水溝からの水は当たり前でしょうが、運河から溢れた水も決して透き通ってはいません。
また一人、今回の洪水騒動で友人が日本に避難していきました。彼女は駐在員の奥様ですが、いつ洪水がやってくるのか情報がないのが怖いと話していました。タイのローカルテレビでは、どこかしらのチャンネルで必ず洪水関連のニュースを放映しています。しかし、そのほとんどがタイ語放送、これではタイ語を日常的に使っていない外国人が不安になるのも無理ありません。
Newsclipウェブ版より
『タイ中部の大洪水では日系企業などが英語での迅速・正確な情報提供を政府に求めているが、洪水の本格化から1カ月以上経っても英語での情報提供はほとんど行われていない。バンコク都庁は避難勧告などのプレスリリースを英語でも出している。』
今日11月10日は「ロイクラトン」、自然の恵みや水の精霊に感謝し、罪や汚れを水に流して魂を清める「灯篭流し」の日です。実質的には、日本のクリスマスに近い「カップルのイベント」でもあり、タイの全国各地でバナナの葉で作った灯篭にお花で飾りつけをし、ろうそくやお線香を立てて川に流すのですが、今年は洪水のため自粛ムード。
去年は学校で皆で作成した灯篭を、校舎の裏手にある大きな池に皆で流したことを子供が懐かしそうに話していますが、今年はいつ学校が再開するかも目処が立たず、避難生活の身。私も大好きなタイらしい美しいお祭りですが、今年はお預け。水の精霊が早く海に戻ることをお祈りするだけになりそうです。
これまでのインラック首相の発言を見ていると、あれはずいぶん楽観的で現実離れした見解だったのだなあとつい遠い目になりますが、タイの北部、中部を襲った大量の洪水は確実にバンコクの中心部に向かって南下してきています。
この水を少しでも中心部を避けて東西の運河に迂回させようとしているものの、もう無理があるのではないのかと思ってしまいます。11月9日現在で避難勧告が出されているバンコクの区は18区となりました。これらの区を走る大きな通りも、水かさが上がり至るところで交通止めとなっています。
3月11日の東日本大震災のとき、日本に住む私の妹は近くの小学校に避難しました。夫が海外出張中だったこと、生後4ヶ月の乳飲み子を抱えていたこと、また実家から遠いところにいたことから、余震などを警戒して避難に踏み切ったそうです。
また、その後原発が爆発したときは、その日から丸々2週間子供を家の中から一歩も外に出さなかったとのこと。今現在も、洗濯物はお昼過ぎくらいまでの3時間しか外干しはしないと決めています。その理由はいずれも「最悪のパターンを想定」しているからだそう。
今回の洪水は、あちらこちらで住民同士の諍いを勃発させています。我が家でも、最初の浸水のときに「どうして家の前の通りはくるぶしまで水が来てるのに、裏の通りはカラカラなんだろう」と思いましたが、地表と地下のわずかな高低差で運命が分けているようです。
これがもう少し規模の大きい話になると、あるポイントを境に浸水しているエリア、まったく水がやってこないエリアとに分かれ、それを左右するのは高低差のほかに、水門の開き具合などが関わってきます。
前回のブログから6日も間があいてしまいました。ご心配お掛けして申し訳ありません。実は、最後のメールをアップした翌日から急遽我が家も避難生活と相成りまして・・・
一度は引きかけた道路の水でしたが、バンコク郊外を右往左往に流れる運河の水門を開いたことで再び水がじわりじわりと押し寄せ、1週間前にはまだくるぶしにも達しない程度だった水が、あっという間に膝下までとなり、とりあえず義理の弟宅に避難となりました。
最初は排水溝から水が溢れ出してきたのですが、1日もしないうちに住宅街全体に水が溢れた理由は、やはり運河からの水でした。住宅街を出るゲートの手前にある運河から水が溢れ出し、それが住宅街隅々にまで押し寄せたことにより、全体がすっかり冠水状態となってしまいました。
北部、中部があっという間に飲まれたのに、バンコクに近づくにつれ長引いている感が強まる今回の洪水。水は低い方に向かって流れるのは当然ですが、どうしても中心部への流入を避けたい政府や都の思惑で、西へ東へとゆっくり迂回させているのが一番の理由でしょう。
水は各位実に中心部に近づいているものの、ルートをぐっと曲げているため、水の流れが遅くなっているようです。私が住むエリアでは、一度水が引いたにもかかわらず、この迂回ルート近辺にあるために再び排水溝から水が上がってきて、家の前の道路も半分が再び冠水している状態です。
バンコクにまで及んでいる洪水被害ですが、チェーンワタナーにある政府合同庁舎近辺では膝くらいまで水に浸かっています。この中にはイミグレーションがあり、ビザの申請、リエントリーパミットの取得、90日申請など、タイにいる外国人も少なくとも年に1回は用事のある場所です。
ですので、洪水で入れないとなると困るわけで、私自身もそろそろ90日申請の日が近づいており、どうしたらよいものかと思っていたのですが、在タイ日本国大使館よりイミグレーションに関する連絡が来ましたので、下に転載したいと思います。
洪水に伴い政府が臨時に制定した公休日は昨日で終了、今日11月1日から一応バンコクの社会は通常通りに動き出しました。この間ホアヒン、パタヤ、日本などに一時避難していた友人は「バンコクに戻ったら意外に普通だった」とのこと。長引く洪水に回復の兆しがあるという発表もありました。
産経ニュースより
『タイの首都バンコクの冠水被害が広がっていることを受け、同国政府は1日までに、首都圏に軍兵士6万人を動員、堤防の増強や被災者の避難誘導に全力を尽くした。首都に向け南下している大量の水については「水量が1日10%減少している」として、状況に改善の兆しがあるとの見方を示した。
今日31日まで、政府が急遽発令した臨時公休日。今日までで大潮が終わることから、インラック首相も「11月第一週には水が引く」と宣言しており、明日からは通常に戻るのかとなんとなく安堵感があったりもしますが、しかしニュースを見ているとまだまだ決して安心のできる状況でないことがわかります。
週末にすでに2回堤防の一部が決壊したプラカノン運河のあるスクンビット50付近では、今朝も再び土嚢の山が崩れ、コンクリートの壁も一部破損して水が流れ出しています。けっこうな勢いがある流れが少し引いてから修復作業に入るとリポーターは伝えていました。
来るぞ来るぞと言われる洪水、まだかまだかと警戒するのにも、はっきり言って疲れました。外に行くにもいつどこで道路が遮断されるかわからない、電車が止まるかわからない状況では、出たはいいが帰って来れるかわからないから不要不急の遠出はできない。
北部、西部、東部の一部はすでに冠水し、ドンムアン空港では飛行機の車輪に届くほどの深さの洪水となっています。しかし、都心部などまだ浸水の被害に遭っていない場所では、街は動いています。在タイ日本人の間でも、日本メディアによる大げさな報道にはうんざりだという意見が多く、見えない洪水におびえて暮らすのをやめて、街に繰り出して「今、どこのエリアがどうなっているのか」というリポートをネットに上げている人も増えています。
今日も朝から、テレビ、ネットなどで洪水の動きをチェックしながらすごしていますが、空は快晴。もしかしたら明日は水に浸かってるかも、と思いつつシーツを洗ったり部屋を大掃除したり。そんな土曜の午後を過ごしています。
昨日の朝の満潮で堤防の一部が決壊し、スクンビット50近辺が洪水になったというニュースが相次いだ在タイ友人間とのSNSやメールでのやり取りも、今日は落ち着いています。ところが日本のメディアに目を向けると、ちょっとびっくりするような報道のされ方があります。
タイに遊びに来たことのある友人達から「さっきニュースで、行ったことある場所が浸水してる映像を見た」というメールが多くなってきました。王宮周辺、中華街など、バンコクの人気観光スポットに水が溢れてきている様子が映し出されているようです。また今朝はスクンビットの一部でも冠水があり、これは「いよいよ来たか」という実感を在タイ日本人にもたらしたニュースでした。
Newsclipウェブ版より
『28日、バンコクを流れるチャオプラヤ川が増水と潮位の上昇で広範囲に氾濫した。日本人多数が居住する地域に近いバンコク高架電車オンヌット駅南側のスクムビット・ソイ50通りでも運河の堤防が決壊し、市街地が浸水した。』
現在バンコクに流れ込んでいる洪水の水は、ただの雨水ではありません。もともとは空から降り注いだ水ですが、地面に落ち洪水となり、多くの家屋や工場を流れ汚染されてバンコクい入ってきています。
我が家近辺では、冠水が始まった直後に区役所の人が「感染症に関する注意書き」と応急セットを配りに来ました。この時期の怪我には敏感にならないといけません。私自身ちょうど水がやってきた頃に足の指を怪我してしまい、毎日消毒をしてバンドエードをし、ちょっとごみ捨てで出るときは長靴を履いたほどです。子供もいますから、衛生面には気をつけ過ぎるくらい過敏になっていてます。
大潮で海から押し戻された大量の水が川や運河を上ってくるのでは・・・これは誰もが心配していたこと。今日28日がその「大潮」の日。すでに、バンコク北部、西部のチャオプラヤー川周辺では洪水が発生しているバンコクですが、大潮を受けていよいよ中心部にも水が押し寄せてきました。
今日は朝からSNSやツイッターで、都心部に住む友人達から「水が来た」というメッセージが相次いでいますので、まずはその一部をお伝えします。
ひとつ前のブログに「国外、他県へ脱出する人が増えている」と書きましたが、その理由は洪水の水から逃れることはもちろんですが、洪水に伴う食料品の確保への不安、インフラ断絶への不安が大きいのではないでしょうか。その不安をもっと大きくするような、こんなニュースもあります。
Newsclipウェブ版より
『バンコク都心の大手私立病院バムルンラード・インターナショナル・ホスピタル(スクンビットSoi3 http://www.bumrungrad.com/japanese)は26日、28日から31日まで、急患を除く外来患者の診療を休止し、同期間の外来予約は日時を延期すると発表した。入院患者と急患には通常通り対応する。
タイ政府が洪水対応のため、バンコクなど洪水で被災した21都県について、27日木曜日、28日金曜日、31日月曜日を公休日としたことを受けた措置。』
朝起きてメールやSNSをチェックすると、在タイの日本人の友人が一人、また一人と日本へ緊急帰国する知らせが入ってきています。駐在員の奥様たちは会社命令で、単身の人も31日までの公休を受けて日本へと飛び立っています。
バンコク北部に位置するドンムアン空港が冠水して閉鎖、これに伴い一部国内線がスワナプームに移動したこと、そして外国人の帰国ラッシュで現在空港は騒然としているとのこと。バンコクの東に位置するスワナプームにはまだ洪水の波が押し寄せてないものの、急いで母国や他県に避難する人でごった返しているのが想像つきます。
インラック首相はつい最近まで「バンコク全域が洪水となる確率は50%」と言っていたのが、今日になって「あと1日以内に全域で洪水」と宣言しました。バンコク都民としては、もう覚悟はしているので、どこにどれくらいの水が広がっているのかを、逐一適切に国民に伝えてほしいと思います。
Newsclipウェブ版より
『タイのテレビ報道によると、インラク首相は26日、ドンムアン空港(旧バンコク国際空港)の洪水対策本部で記者団の質問に応じ、あと1日以内にバンコク都内の洪水が本格化すると述べた。バンコクの洪水の見通しについては、「防衛線の急所3カ所を守りきれば都心部の50%以上は浸水しない」「スワンナプーム空港(バンコク国際空港)は安全」「都内の洪水の深さは10センチから1メートルほどになる」「事態が悪化した場合、排水に2週間から1カ月程度かかる」などと話した。
とうとう「洪水被害」に関するタイトルが30に達してしまいました。一桁の頃から、ひょっとしたらバンコクにも洪水が押し寄せるかもしれないという報道はありましたが、30に達した今それはまさに現実になりつつあります。
今週末にまたしても大潮がやってきます。そうなると、現在もすでに水位が上がっているチャオプラヤー川が氾濫する可能性もあるそうで、政府は31日までを公休日と決定しました。これを受けて、商業施設も一時閉店するところが出てきています。
北部、中部から押し寄せている洪水の波が、バンコク全体を覆う可能性が出てきました。
Bloombergより
『10月26日(ブルームバーグ):タイのインラック首相は25日、洪水被害が首都バンコクの中心部に迫る中、今後の大潮の影響も踏まえて住民に浸水対策を呼び掛けた。
インラック首相は同日夜の国民演説で、最悪のシナリオとしてバンコク北方の堤防が決壊した場合、バンコクの一部地域は水位が最高1.5メートルの浸水被害を受ける恐れがあると説明。ほとんどの地域で、水位は50センチメートル程度に達する可能性があるとの見方を示した。
数日間降雨が無く、空気もカラッとしだし、今朝も家族と「乾季がきたね」なんて話していたら、夕方久しぶりの雷雨。横殴りの雨風に激しい雷鳴、これぞ嵐という天気が突如襲い、これだけでも洪水を引き起こしそうな雨量に恐ろしくなりました。しかしこの雨雲は移動が早かったようで、15分程度で雨も風も治まったのはいいのですが、都心方面に移動してからも激しさは減少しなかったようで、先ほどからアソーク、プロンポンエリア一帯で停電が発生しているようです。
もうこれきりで最後の雨にしてほしい、もうこれ以上降らないでほしい、バンコクにいる誰もが祈っているに違いありませんが、タイの首都バンコクに流れてきた洪水が広がりつつあります。
今回の洪水、テレビのニュースでは「ナムトゥアムヤイ」大洪水と言われています。被害に遭った人たちの話を聞くと「夕方までテレビを見ていたのに、明け方突然水がやってきて、あっという間に2メートル近くになりボートの救助が来るまで不安だった」、「夕飯の支度をしていたら突然洪水が来て、車を移動することもできず、すでに車は水の中に沈んでいた」など、いかに水の勢いが激しく、それが一瞬にやってくるのかがわかります。
洪水の水にはワニ、蛇、ねずみ、ムカデなどの毒を持った動物や虫が潜んでいたり、化学物質、ゴミ、ヘドロなどで汚染されている可能性が大いにあります。私の家の前は2週間ほど前から冠水していたのが一昨日突然引いたのですが、緑の藻のようなものと磯に近い不自然な匂いが残りました。
北部、中部からの水を現在必死に海に流す作業が行われていますが、28日にはまたも大潮が来ます。先日、インラック首相が4~8週間は洪水が続くだろうと発表しましたが、まだまだ当面油断のできない状況が続くと、バンコク市民は覚悟しています。
昨日スーパーに買い物に出たのですが、すでに品薄状態となっている飲料水やインスタント麺のほかにも、天花粉やボディローション、ピーナッツ、おせんべいなどのお菓子などの棚がすかすかでした。これはおそらく買占めではなく、生産工場が浸水の被害に遭った、もしくは流通に問題が出てきている結果と思われます。
今日はチュラーロンコーン(ラーマ5世)大王記念日の振り替え休日でお休みです。土曜から3連休中なのですが、この週末都心部は閑散としていました。通常、金曜の夜のバンコクには人も車も溢れて大賑わいなんですが、知り合いのタクシー運転手いわくどこも渋滞知らずだったそうです。
政府はこの三日間にできるだけ多くの水を海に排出しようと作戦に出ました。その結果、バンコク北部やチャオプラヤー近辺で洪水が発生し、その様子が日本のメディアでも大きく報道されています。
タイのテレビや新聞、ニュースサイトなどでも常に航空写真などを元に洪水マップがアップデートされていますが、実際のところ本当の水の量や速さというのは測ることができないのではと思いました。というのも先ほど、昨日までは全く洪水の被害を受けていなかった通りのある1部、半径2メートル位のエリアにある2つのマンホールと、歩道との段差下に数箇所ある排水溝から、水が噴出し洪水になっているのを目撃したからです。
「何でここが急に?」と車を走らせる旦那と目を丸くしたのですが、地上を流れる水は目視することはできても、地下を流れる水の動きまで把握するのは難しいのではと恐ろしくなりました。
思えば昨年前半に起きた政治騒乱の際、どのエリアで道路封鎖、どこが危ないなどの情報は、メディアよりもバンコクのあちこちに住む友人知人からの個人の情報が役に立ちました。セントラルワールド放火のニュースは、テレビよりもツイッターの方が早かったし。
そして今年、大洪水という天災に見舞われている中、水がどこまで来ているのか、どこを流れているのか、ニュースと併せて一般市民からのリポートによるサイトが立ち上げられています。
タイ語のみではありますが、ツイッターからの情報、浸水エリアを示す地図などが記載されていてます。
今日は夜どうしてもはずせない用事があり、短い時間でしたが都心に出てきました。朝からテレビに張り付いていると、どうやらバンコクが冠水するのは避けられないという感じでしたが、家の前から大きな通りに出るソイの水かさは低くなり、都心に続く幹線道路は目的地まで一度も洪水を目にすることはありませんでした。これが嵐の前の静けさなのかどうかは神のみぞ知るのでしょうが、水が迫っていることを告げる「いつもと違う街並み」をいくつか目にしました。
ひとつは路上駐車が増えていること。それも集中的に橋や高架にぎっしりと自家用車が止められており、車線が広いところは2列、驚いたことにモーターウェーにまでも一般の車が乗り捨ての如く駐車されていました。タイの橋は弧を描いていますから、より高いところに車を避難させるための処置。緊急事態の今は警察も違反切符を切らないのでしょうか。
今朝方、在タイ日本国大使館より電話がありました。昨年4月の政治騒乱のときでさえなかったのに、「洪水の被害に遭ってないですか?高いところに荷物は置いてますか?避難できる準備は整っていますか?」と、直接確認と喚起の連絡がありました。人災よりも天災の方がよっぽど怖いということを改めて実感しました。
朝からローカルのテレビを見ていますが、バンコクも浸水が始まっています。昨日は夕方から局地的に激しい雨が降り、我が家の前の小道でくるぶしくらいの高さを推移している水の高さがまた少し上昇しました。
私自身、洪水被害関連のブログが20タイトルを超えるとは思っていませんでしたが、まだまだタイで発生している洪水は収まりそうにありません。
今朝方、とうとうバンコクに水が流れ込んだというニュースが回りました。
Newsclipウェブ版より
『20日未明、タイ北部、中部を襲った洪水の水がバンコク北郊に到達し、上水取水路に流れ込んだ。今後、上水供給に支障が出る恐れがあるという。
いよいよバンコクにも水が流れ出し、人々の生活や流通にも影響が出ています。日中、ラーメン8番が一部店舗をクローズしているとお伝えしましたが、結局全89店が営業休止。日本食チェーンのOISHIも緑茶と食材の生産をストップせざるを得なくなりました。
我が家の食料調達のひとつに、「ロットガップカオ」という毎朝やってくるピックアップトラックの移動商店があります。肉から魚から野菜からカレーペーストまで新鮮な素材をそろえているこの車は、住宅街の各家庭の台所を支え、奥様方の井戸端会議の場でもあります。
バンコクは大丈夫だと言われていたのは、やっぱり幻でした。朝から、ランシットでは近くの堤防がとうとう決壊し水が流れ込んだ、バンコクの7区にも荷物の移動要請、など「いよいよきたか」というニュースが続いています。
タイ通より
『バンコク都内7区が冠水する恐れがあると、都知事が警告していることがわかった。
タイ地元紙によると、バンコク都スクムパン都知事は、バンコク都内7区が冠水の恐れがあるとして、同区の住民に荷物を高いところに移動させてほしいと語った。ただし今すぐ緊急避難するべきものではないとし、市民に落ち着いて対応するよう求めている。
洪水の影響はあらゆるところに出ています。都心部のバーでは「アサヒ生ビール」の供給が難しくなったり、中部に工場を持つチェーンレストランでも一部店舗を閉じたり、メニューを減らしたりせざるを得ない状況となっています。
バンコク週報WEB版より
『洪水による主要工業団地の閉鎖で、大手外食チェーンにも影響が出始めている。特に、ナワナコン工業団地に集中調理施設を置く大手企業は12社にのぼり、食材の供給が停止したことから、一時的に休業とするところも出てきた。
今回の洪水は、タイの経済はもちろん日本企業への打撃も計り知れないものとなっています。すでに、タイからの撤退を決定した会社もあるようですし、この先水が引いても本格的な復旧には相当な時間と労力そして費用が掛かることは必須です。現在被災にあった日本企業の総数は450にも上るそうで、経済への影響が深刻化しています。
FNNより
『タイでの記録的な洪水被害は、すでに日本の本州の広さに匹敵する範囲に及んでいる。操業停止に追い込まれた日系企業は、タイ国内で450社を超え、生産への影響が深刻化している。
バンコクの北に位置するタイ最大のナワナコン工業団地では、積み上げた土のうを越えて、17日から水が流れ込み、浸水区域は広がり続けている。
バンコクへの洪水は逃れたとはいうものの、ニュースの報道を見ているとまだまだ危険な状況にあります。なんとタイの3分の1が水に飲まれているそうで、もちろん洪水の深さや規模の差はありますが、私が住む郊外の区はほぼ全域で冠水。現在水で覆われている部分が水色に写る空からの写真では、都心部に向かって四方から水が流れ込んでいるように見えます。
北部、中部からの雨は川下に向かって流れるのが自然の摂理。その川下がまさにバンコク都心部。政府は都心部だけでもと必死に水の流入を防ごうとしているようですが、テレビのニュース映像を見ていると、まだまだ油断できない状況なのだとわかります。在タイ日本国大使館からも、再度喚起メールが届きましたので、添付したいと思います。
海の潮位が上がるピークだった昨日が終わり、バンコクに大量の水がなだれ込むことは回避できたものの、今朝方またしても激しい豪雨がバンコクの郊外を襲いました。くるぶし程度の深さだった家の前の通りの水位が更に上昇。家屋への浸水には及んでいないものの、排水機能が麻痺している中これ以上の雨は降って欲しくないと願うばかり。
住宅街を出て表に出ると、冠水地区が俄然増えていました。ため池から水が溢れ出しているところ、ゆるい下り坂になっている細い小道は膝下までの深さになっており、応急処置として木の板で橋が作られていました。
「バンコクは洪水回避」という宣言が治水局長から14日に出たばかりですが、それを鵜呑みにしてはいけない状況が続いています。
15日、そして今日16日に潮位が上がり、タイの北部中部から流れ込んできた水を海に排出仕切れないことによる洪水がバンコクで起こると言われているからです。水がいっぱいいっぱいの上に、連日局地的な豪雨が降り、朝は歩けた通りが夜には冠水して歩けない場所も相次いで出ています。
週末に掛けてバンコク市内の洪水が心配される中、バンコクを流れるセーンセープ運河のボードは一部運休、日本人学校の休校など臨時の措置が取られています。
洪水はいつ流れ込んでくるかはわかりませんが、経験者に言わせると「あっという間に水に飲まれる」のだそう。我が家も土嚢を一段高く積みなおし、食料品や医薬品を備蓄し、87歳のひいおばあちゃんは洪水の被害を受けていない他県にいる親戚の家に非難しました。
バンコク都心も本当に浸水するのか、はっきり言ってこれはもう誰にもわかりません。私が住むバンコク郊外では、家の前は冠水していますが裏の通りは雨が降らない限りは乾いているという状態。洪水をもたらす北部や中部からの水は、運河、排水溝を伝って海に排出されますが、その通過点であるバンコクにどこまで影響を及ぼすのか。
水がいつどのタイミングでどのエリアに流れ込むかはわかりませんが、準備や対策をとることは十分にできます。在タイ日本国大使館からも、日本人在住者に向けて注意喚起がありましたが、バンコク都知事からも都民へ非難準備するよう指示がありました。
昨日の午後、バンパイン工業団地で働く友人から「とうとう退去命令が出た」と連絡がありました。一昨日までは、まだ水は近くに来ていないけど、大事なものを工場の2階に上げていると言っていましたが、あっという間に水が迫ってきたそうで、たったの一日で退去という事態となったそうです。アユタヤとバンコク市内を結ぶモーターウェーが閉鎖され、大変な苦労をして帰ってきたそうです。今日からしばらく工場閉鎖に伴い自宅待機とのこと。タイ中部には工業団地が多くありますが、洪水の影響がじわじわと南下してきています。
以下2件ともバンコク週報WEB版より
『多くの日系企業が入居するハイテク工業団地(アユタヤ県)で12日、浸水が始まった。すでに、団地内の従業員およびその家族に対して、避難が指示されている。
前回のブログで、タイ中部にある日系企業の工場が相次いで浸水被害に遭ったことをお伝えしたばかりですが、間接的な被害も広がっているようです。
Newsclipウェブ版より一部抜粋
『トヨタ自動車はタイ中部を襲った大規模な洪水で部品メーカーが被災し部品不足に陥ったことから、11―15日、タイの3工場全てで生産を停止する。従業員1万6000人は出勤し、技能研修や清掃に当たる。
トヨタはタイでピックアップトラックの「ハイラックス」、乗用車の「プリウス」「カムリ」「カローラ」などを生産している。年産能力は65万台。同社のタイ工場はいずれも洪水で被災していない。
今回の洪水被害がもたらす経済への打撃は相当なものと言われています。一部では深さ3メートルにもなる大洪水となったアユタヤには工業団地があり、その中には多くの日系企業が工場を構えています。今回の水害によって工場閉鎖を余儀なくされた会社が相次いでいます。
以下4件Newsclipウェブ版より抜粋して引用
『ホンダは10日、タイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地にある四輪車工場(年産能力24万台)が洪水で浸水したことを明らかにした。同工場はサプライヤーの工場が洪水で被災し部品が不足したため、今月4日から生産を停止。8日になりホンダの工場自体が浸水した。工業団地への立ち入りが困難で、10日以降も生産を休止する予定。』
バンコクの洪水に対する喚起が、都知事、それから在タイ日本国大使館から届きました。バンコク在住の方は、自宅、勤務先、通勤経路などと合わせてご確認ください。
バンコク週報WEB版より
『スクムパン・バンコク都知事は10日、今月16~18日にバンコクが大洪水に見舞われる可能性があると発表した。
この時期は、北部の水がチャオプラヤ川を通じてバンコクに到達するほか、海面の水位が上がる大潮と時期がぶつかるため、海への流出量が著しく減少する。仮にここで、大雨が長時間降った場合には充分な排水ができず、広域で洪水被害の出ることが避けられない。
タイの首都バンコクが現在洪水の危機に晒されています。もっとも危険なのは高潮となる15日、16日だそうですが、前倒しになる可能性は大いにあります。私の住む住宅街でもゲート近辺が完全に冠水していますが、その水がどんどん中に流れ込んできています。幹線道路に出る道は3本あるのですが、冠水していないのは途中に運河のない1本のみ。旦那の四駆以外では、外に行けない状況となりました。
ひとたび外に出てみれば、学校が秋休み中にも関わらず、幹線道路はほぼ一日中渋滞。スーパーへ食品を確保しに行く人が増えていること、また冠水している場所での徐行運転、水で立ち往生している車も多く、普段以上に車が多くなっています。
我が家の前の通りも、とうとう水浸しとなりました。バンコク郊外の幹線道路の脇は湿地帯が広がり、それをまたぐように運河が張り巡らされ、道路の高低もまだまだある地域が多い。我が家はそんなエリアにある住宅街の中、幹線道路からソイ(小道)に入るときに少し坂を下るのですが、ここから洪水がスタートして住宅街の入り口ゲートの所がもっとも水かさが増している状態です。
一日も早く明けて欲しい雨季ですが、昨晩も雨、今朝も集中豪雨があり、行き場をなくした水がどんどん地表を飲み込んでいく感じは恐怖です。
昨日はタイの日本人の友人たちと集まっていたのですが、駐在員メンバーは一様に暗い顔をしていました。今回の洪水被害、近々実施されるだろう最低賃金引き上げ、折からのインフレでタイの経済はどうなってしまうのかと嘆きながらのお酒でした。
洪水被害のニュースは、拡大を伝える一方で、一向に水が引く気配がありません。それどころか、来週は海水の潮位の上昇に伴い更なる被害が出る恐れがあるとのこと。これに対して、当初政府は経済への影響は少ないと言っていましたが、どうもそういうわけにはいかなくなってきているようです。
おととい水曜日の夜の雨は激しかった。日中あれだけ晴れていたのに、夜闇が広がるのに便乗して雨雲がやってきての土砂降り。最初はしとしと降っていたのがだんだん本降りになりそれがいつまでも降り続く、タイの全土が今最も避けたい降り方をしました。
旦那の車で幹線道路から住宅街に続く道に入った途端、一面水。車高の高い4駆に乗っていたにも関わらず、水がたぷたぷ言う音が大きく、ほとんど川で船に乗っている感覚でした。区からの水吸い取り機が必死に水を吸い上げているものの、とても追いつかない様子。道には立ち往生している車もあり「これはただ事ではない」と恐ろしくなりました。
昨日のバンコクは朝からすっきり晴れ。ここぞとばかりにお洗濯をし、久しぶりにその日のうちに全部乾きました。ああ片付いたと、夜食事に出かけた先で何だか外がうるさいなと思ったら案の定豪雨。1時間もすれば止むだろうと思っていたら、結局帰り道ずっと激しい雨、それも道路のあちらこちらが冠水、家に着いて眠るときもまだ降り続いていました。
今タイの北部から中部に掛けて、大変深刻な洪水が広がっています。毎年9月から10月に掛けて雨季の終わりのとどめの雨による洪水のニュースが相次ぎますが、今年は今までにないレベルの雨が大きな被害をもたらしています。
インラック政権の大目玉政策「最低賃金1日一律300バーツに引き上げ」に関しては、以前もこちらのブログでお伝えしました。
http://www.thaiworker.net/cat592/raise-minimum-wage.html
実現すれば雇用者の懐は潤いますが、賃金を払う側や政府の負担が増えるわけで、これに関しては経済学者などから不安の声も上がっていました。そんな政策が、どうやら実現に向けて各方面で具体的に進んでいるようです。
インラック首相が打ち出しているポピュリズム政策のひとつ「マイカー購入支援策」について以前お伝えしました。(http://www.thaiworker.net/cat592/tax-reduction-for-1st-car.html)。初めてのマイカー購入に対する減税政策で具体的には、
・タイ国内生産車
・小売価格が100万バーツ以下
・排気量1500cc以下の乗用車、ピックアップトラック、ダブルキャブ
に限る、という制限がありました。これに対して、車業界から強い反発が出たようで・・・
日本には政治家の資産状況を公にする「資産公開制度」というのがありますが、タイでも閣僚の資産がこのたび公表されました。これが他人の財布を覗き見するような、なんともいえない面白さがある。2006年に廃止された「高額納税者番付」に似た、一般庶民には想像のつかないレベルであるから、なおさら面白い。
日本では鳩山さんが大変な資産家であることが有名ですが、こちらタイでも周知のとおり首相を張ってらっしゃるインラック氏は、元首相であり実業家のタクシン氏の妹。どれ程のものをもっていらっしゃるんでしょうか。
最低賃金アップ、1台目の車と住宅購入時の免税などなど、国民に嬉しい政策を次々と打ち出しているインラック政権ですが、やはり国の財源への圧迫があるようで、VAT増税に踏み切るのではというニュースが入ってきました。
「賃金アップ」も「減税」も一見大変聞こえはいいですが、どこかをマイナスにしたらどかかをプラスにして帳尻を合わせなければいけないわけで、どちらも少しずつ調整や変更がされています。本当に実現するのか、でも実現したらVATが上がってしまうのか?
昨日のバンコクはほぼ1日雨。夕方から夜に掛けては気温も下がり、床のタイルが冷たく感じられるほどでした。結局夜通し降り続き、今は陽射しが出ているのですが、表に出ると庭中に染み込んだ湿気や雨水のせいでもわっとした暑さです。
タイの雨季は長く、6月から10月まで続きます。中でも9月が最も雨が多くなる月で、バンコクの1ヶ月平均雨量は252.5mm。ちなみに、9月の東京の平均雨量が208.5mm。しかし、体感的に感じる雨量はタイでの9月の方が圧倒的に上回ります。
妹インラック氏が首相に就任してから、アジア諸国を飛び回っているタクシン元首相。タイのパスポートがなく、タイから見れば海外逃亡中の身。それでもあらゆる力が働いて、日本を皮切りにカンボジア、マレーシアとアジアの国々を回っては、国の主要人物と会談をしたりしています。
そんなタクシン氏に、いよいよ旅券再発行のニュースが持ち上がりました。タイ貢献党が政権を奪取した際、インラック氏は「国民和解」を一番のスローガンに掲げましたが、裏スローガンは何といっても「兄さんの帰国」に違いありません。この二つは相反するものですから、今後どうしていくのか、どうやって落とし前をつけていくのか注目したいところです。
インラック現首相とタクシン元首相が、同時期にカンボジアに訪問。こちらのブログでもお伝えしましたが(http://www.thaiworker.net/cat592/yingluck-thaksin-cambodia.html)、兄弟でもある2人が揃って同じ国を訪問とは、兄弟外交といわざるを得ません。
タイのマスコミには反タクシン派が多いと言われますが、最近のインラック首相は、記者やインタビュアーの厳しい質問をうまくかわすようになってきていますね。ところで海外逃亡中のはずの兄タクシン氏は、カンボジアを出国後その行き先が注目されていましたが、タイを飛び越えてマレーシアに入国したようです。
アピシット氏率いる民主党による前政権時代に悪化した、タイとカンボジアの関係。タイ貢献党が政権を奪取し、タクシン元首相の末妹インラック氏が首相に就任してからは、ものすごい勢いで関係が改善されています。
タクシン元首相とカンボジアのフンセン首相は、もともと個人的に親密だったようで、現在外交としてインラック首相がカンボジアを訪れている真っ最中に、お兄さんも同じくカンボジア入り。明らかに、公式と非公式をミックスした兄弟外交と言えましょう。
インラック政権が公約どおり「マイカー購入」に対する減税支援策の導入を発表しました。これはなかなか良い政策。最低賃金引き上げなどのほかの政策は、政府の財源やインフレに対する懸念があるものの、こちらの支援策は車の購入者が増え、経済そのものを刺激するのではと言われています。
私の住むバンコク郊外は、バスや電車など公共の交通機関はあるものの、それでもやっぱり車は必需品。都心に仕事に出掛ける人が多いですから、一人一台が当たり前。郊外の分譲住宅は、最低2台分の駐車場スペースがあるのが普通です。
前回のブログで、タイとカンボジアの両国関係について触れました。
http://www.thaiworker.net/cat592/takshin-visit-cambodia-1.html
インラック首相は15日からの訪問、そして兄であり元首相でありカンボジアと個人的に密接と言われるタクシン氏は16日にカンボジア入り予定と発表されています。
同じ時期に行くのはおかしいというか、カンボジアで絶対に公私混同しちゃうんじゃないの?と誰もが思っているだろう今回の訪問。両国の関係が良好化するのは良いことですが、国交に私情は挟まないで欲しいというか、今後また別の政党が政権が取ったら駄目になるようなもんだと困りますよね。
タイの首相は就任後近隣諸国へのあいさつ回りに出掛けるのが常だそうで、インラック首相はまずブルネイを訪問しました。次はカンボジアを訪問予定というニュースが流れた直後に、なんと兄の元首相タクシン氏もカンボジアに行くと発表されました。
もともとカンボジアと親密とされたタクシン氏ですが、クーデターによる失職後海外逃亡中に政権を握った民主党の元、国同士の関係は悪化。その間にタクシン氏個人がカンボジアの政府顧問に任命されたりと、カンボジアはタクシン寄りの姿勢を弱めませんでした。
タイ貢献党が政権を取り、タイ初の女性首相インラック氏が就任して1ヶ月。この間を振り返るニュースがタイ、日本両方のメディアでされていますが、それらを読んでいると「やっぱりなあ」という感が否めません。
ビジネス経験はあっても、政治経験はない。女性の社会進出率の高いタイだけど、40代前半の若き女性。そして、なんといってもお兄さんは現在海外逃亡中のタクシン氏。これらが不安材料にならなければと思っていましたが、どうしたってそこらへんの頼りなと懸念が表に出てきています。
タイに住んでいる方であれば、タイの警察の力は十分ご存知かと思いますが、このたび新たな警察長官が就任するようです。何でもタクシン元首相の身内のお方だそうで、このチェンジに伴い、あらゆる見えないルールがシフトしていく。これが見えればやりやすいんだろうな、タイの社会。ここ最近、週末の夜の検問渋滞が激しくなっているのも、このせいだったのか・・・。
ということで、まずは警察長官入れ替えのニュースから。
インラック首相が誕生して約3週間。当初は公約の実現に関するニュースが続いていたものの、気づけばタクシン贔屓と思わざるを得ない動きばかりが目立つこのごろですが、我が家のひいおばあちゃんはそんな報道を見ては「ああ、もうタイの政治にはうんざりだ」とぼやいています。
そこへタイママが「ほらほら、国民にとってもいいことしてるじゃない」と指差したテレビでキャスターが伝えていたのが「ガソリン値下げ」のニュース。なんかこれって飴とムチの飴?という感じもするのですが、旦那曰くガソリンスタンドがどこも大盛況だそう。実際のところはどうなんでしょう。
タイ初の女性首相インラック氏、就任直後から国や政治をぐいぐいと強引にタクシン時代に戻しているような感があります。タクシン氏の訪日要請、タクシン氏の元妻の無罪判決、そして昨年の騒乱の中心となった赤い服の方々を復活させているようで・・・
バンコク週報WEB版より
『政権党・タイ貢献党の広報担当プロムポン氏は8月28日、タクシン支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」幹部らの政治任用職への起用が30日に閣議で検討されると発表した。
8月22日から日本を訪れていたタクシン元首相が、昨日28日に日本から出国しました。
毎日新聞より
『タイのタクシン元首相が28日、日本訪問の日程を終え、羽田空港から出国した。マカオに数日間滞在した後、拠点である中東のドバイに戻る予定という。
22日からの日本滞在中、タクシン氏は自見庄三郎金融・郵政担当相や与野党議員と会談した。25、26の両日は東日本大震災で被災した宮城県名取市や気仙沼市を訪問。宮城県の村井嘉浩知事らと会談し、被災地に義援金を贈った。
脱税罪に問われていたタクシン氏の元妻ポチャマン氏、なんと昨日逆転無罪が言い渡されました。2006年タクシンが外交中に政治クーデターが起き、その後政権を取った軍事政権によって起訴されましたが、タクシンの末妹インラックが首相になった途端ころっと無罪に。
タイで首相が司法にどれだけの権限を持っているかはわかりませんが、すごいわかりやすい流れ。インラック首相誕生後、タクシンは特例で日本に行くわ、資産確保のため形だけと言われる離婚した元奥さんは無罪になるわ。首相になって1ヶ月も経たないうちに、次々と身内のお世話をしているように見えてなりません。
昨晩から「会見」で検索すると「島田紳助芸能界引退会見」がヒットしますが、22日から日本を訪れているタクシン元首相もいくつかの会見を開いています。しかし、島田紳助の突然の引退宣言には驚きました。私は日本を離れて長いので、ヘキサゴンや羞恥心などあまりピンとこないのですが、「何でも鑑定団」はこないだの一時帰国でも見ましたよ。
今回の一件については様々な憶測があるようで、実は島田伸介は法に触れるような罪を犯しているんじゃないか、とか、マスコミが国民に知ってほしくないニュースを握っており今回の件でカモフラージュしている、とか。
ふんふん、そう言われるとそんな気もしてきますが、タクシン氏は日本でどんな発言をしているのでしょう。
昨日23日、これから1年間の政府の基本方針や政策についての姿勢を示す「施政方針演説」がインラック首相により行われました。テレビはこの様子を中継、ニュースでも夜までその様子が伝えられましたが、私も旦那も、
「これ、演説というか朗読じゃない?」
同じ感想を持ちました。落ち着いたトーンの声で、ベッドタイムストーリーを子供に話して聞かせているような、そんな風に聞こえてしまったのは私達夫婦だけだったのでしょうか。
タクシン元首相が日本に入国して2日目の今日、会見を行いました。
以下2件ともNHKニュースより
『タイの新しい首相の兄で、日本政府から特例として入国を認められ来日している、タクシン元首相が会見を開き、新政権への関与について「求められなければ助言はしない」と述べ、慎重な姿勢を強調しました。
タイ国内でも物議をかもし、在タイ日本大使館前で抗議デモまで起きた「タクシン元首相の訪日」。昨日22日に、タクシン氏は特例で日本に入国しました。
毎日新聞より
『タイのタクシン元首相が22日午後、自家用機で来日した。28日まで滞在し、与野党議員との会談や記者会見を行うほか、東日本大震災の被災地を訪問する予定。
汚職事件による収監を逃れて海外滞在中のタクシン氏だが、実妹のインラック新首相が選出され、9日に2年8カ月ぶりのタクシン派政権が発足した。訪日は自身の帰国や復権を視野に、存在感をアピールする狙いがあるとみられる。
2つ前のブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/no-to-taksin-going-japan.html)で取り上げましたが、タイの元首相で現在海外逃亡中のタクシン氏の訪日に対する抗議が、昨日在タイ日本大使館前で行われました。
前日に日本大使館から注意喚起メールが回ったこともあり、どんなことになるのかと思っていましたが、実際はそれほどの規模ではなかったらしい。フェイスブックで集会を呼びかけた割りには、おばちゃんが多かったとのことですが、日本の新聞ではどのように伝えられているのでしょうか。
タクシン元首相が今月末に訪日するというニュースをつい先日お伝えしたばかりですが、(http://www.thaiworker.net/cat592/taksin-goto-japan.html)早くももめにもめています。タイに戻ったら即逮捕のため、事実上海外逃亡中のタクシン氏ですが、末妹であるインラック氏が正式に首相となってすぐのこの待遇に、野党やそのどちらでもない派からの強い反発が起きています。
先のブログでも取り上げたように、インラック政権は最低賃金の300バーツ引き上げなど、国民に対する優遇制度を積極的に推し進めている一方で、お兄さんがいつの日か自分の国に戻ってこれるための基盤を、じわりじわりと固めているような気がしなくもありませんが・・・
タイ貢献党が選挙時から公約に掲げてきた「最低賃金引き上げ」が、実施に向けて大きく動き出しているようです。もともとこの公約作りに参加した元タイ証券取引所のキティラット副首相兼商務相らが先頭に立って、導入に向けてあれこれ試算を繰り返しているようですが、実際に賃金を出す企業側へも減税などの配慮をとるとのこと。
日本人にしてみたら、一日の最低賃金が300バーツと聞くと「え?時給?」と思ってしまいそうですが、現在最も低い所で一日159バーツとのこと。これが倍近く上がるのですから、もらう方もあげる方も今までどおりじゃいかない、というのはわかりますよね。
つい先日のブログで紹介しましたが、
http://www.thaiworker.net/cat593/bts-to-berin.html
一昨日の母の日に開通したばかりの、BTSスクンビット線オンヌット-ベーリン間ですが、ものすごい混雑だそうです。
オンヌットに住んでいる友人が「いつもどおりに通勤で乗車したら、半端ない混雑。始発で座れたのが、今じゃ乗り込むのも大変だ」とぼやいておりました・・・
先日もこちらのブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/yingluck-gov-2.html)で少しお伝えしましたが、タクシン元首相がどうやら日本を訪問するようです。首相だった当時の2006年9月に軍事クーデターで失職、その後2007年末の総選挙でタクシン派が勝利したのを受け、2008年2月に一度帰国して8月に再びタイを出国。その後10月に奥さんの土地不正取得に絡む欠席裁判で有罪が確定し、タイに戻ったら即逮捕という状況の中、中東の国などを渡り歩いているようです。
そんな状況の中、昨年の政治暴動ではタクシン派集会にインターネットで演説を行ったり、今回の総選挙でも見えざる力を発揮したようですね。
タイ貢献党と連立与党によるインラック新内閣が誕生したばかりですが、すでにこれを受けての影響が各方面に出ているようです。
経済界からはこんな声が、
バンコク週報WEB版より
『経済界からは、経済に精通した人々がインラック政権の経済閣僚に起用されたことを歓迎する声が出ているが、「これら経済通が協調して経済政策を実行に移せるか疑問」といった意見も一部で出ている。
今日の朝刊の一面は、白い制服を着たインラック新首相と新閣僚達が、プミポン国王の前に整列しているこの写真を載せているところが大半ではないでしょうか。
Newsclipウェブ版より一部抜粋
『10日午後、バンコク都内のタイ国立シリラート病院で、インラク内閣の閣僚36人がプミポン国王(83)の前で就任宣誓を行った。国王は新内閣を祝った上で、閣僚に対し、「正直に職務に務め、国民のお手本となって欲しい」「世界には問題が山積しているが、タイを平穏で楽しく暮らせる国にして欲しい」などと述べた。』
これまで3回に渡ってタイ初の女性首相誕生のニュースをお伝えしましたが、昨日正式にタイ王国の首相となりました。
毎日新聞より
『タイ国会下院で5日、初の女性首相に選出されたタクシン元首相派「タイ貢献党」のインラック・シナワット氏(44)は8日、プミポン国王の認証を受け正式に首相に就任した。インラック氏は数日中に組閣を終え、タイに2年8カ月ぶりにタクシン派政権が発足する。』
先日日本へ一時帰国してきたのですが、今回の一番の目的は「COMPLEX 再結成コンサート」。うぅっ、歳がばれますが、このブログを読んでる方はCOMPLEXをご存知だろうか?吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニット。私はあの2年弱、6回コンサートに行きました。解散コンサートのライブCDに私の「こーじー」と叫ぶ声が録音されている逸話は、聞かれてもいないのに未だにあちこちでしています。
さて今回のコンサート、ただの再結成コンサートではありませんでした。解散コンサートの最後の曲の前に「いつかまた戻ってくる」と言った晃司の約束を、21年も時が経つうちに忘れかけていた私の目にある日飛び込んできた「日本一心」の4文字。
先日友人たちとバーで集まっていたときのこと、40代後半の紳士が一言、「ねえ、俺が今一番会いたい人って誰だかわかる?」定番の昔の恋人とか、街で一度だけすれ違って目が合った人とか、ロマンティックな方向の意見が出ましたが、正解は「インラックさ~ん」でした。
それはかつて、わが子がリモコンを携帯に見立てて電話遊びをしていた頃、「誰に掛けるの?」の質問に「おば・・・・」あ、おばあちゃんね、と思ったのも束の間「オバマ」だったときのような、ちょっと面白い拍子抜けな答えだったのです。
先月27日、プミポン国王の従姉妹にあたるペチャラット王女がお亡くなりになり、タイ王室は100日間喪に服しています。これを受けて、テレビのニュースキャスターの衣装も黒一色となっています。
タイでは黒は喪を表す色とされています。一方、日本では結婚式でも着用OKな正装の色ですよね。今回の一時帰国中、少し暑さが和らいでいたとはいえ、夏に熱を吸収する黒を着るのは見た目も着心地もよくないだろうとは思いましたけど。
話をタイに戻して、黒い服に身を包んだキャスターが伝えるトップニュースは、タイ初の女性首相関連。内外の目はどのように見ているのでしょうか。
夏の一時帰国からタイに戻ってきた日、タイでは大きなニュースがありました。先月の総選挙で勝利を収めたタイ貢献党が、タイ初の女性首相となるべくインラック氏を新首相に選出しました。
Newsclipウェブ版より
『タイの議会下院(定数500)は5日、首相指名投票を行い、タクシン・チナワット元首相(62)の妹でタクシン派政党プアタイのインラク・チナワット氏(44)を賛成296票で首相に選出した。インラク氏はプミポン国王の承認を受け、首相に就任する。タイの首相に女性が就くのは初めて。
先週無事に当選が認定され、タイ初の女性首相に就任間近のインラック氏ですが、選挙中に訴えてきた公約、それに対する批判や心配の声があちらこちらから上がっているようです。
その中でも最も大きな声が向けられているのが、「賃金引上げ政策」。一挙に引き上げるのは断念したにせよ、経済や国の財政に与える影響を懸念する意見が多くなってきているようです。
昨晩のなでしこジャパンの勝利は本当にすばらしかった。タイでもテレビ放映が行われ、今日は振り替え休日ということもあり、我が家も勝利の瞬間まで見守っていました。タイでの「日本人女性の株」は上がる一方。2007年には森理世さんがミスユニバースに輝き、昨晩はサッカーで世界一。生まれた国の女性の活躍というのは嬉しくて、なんだか鼻が高くなっちゃいます。
さて、タイのヒロインになりそうなインラック氏ですが、メディアへの露出が日に日に増してきています。その一方で、彼女自身は未だ当選認定を受けていないそうで、それでも選挙戦でアピールしてきた公約実現などに向けて動いているそうです。
今日のテレビは、朝から「タイのIDカード作成がこれまでの15歳から7歳に引き下げられた」ニュースで持ちきりです。
タイには国民がIDカード(身分証明書)を持つシステムがあります。タイ語ではバット・プラチャーチョン(直訳:市民カード)、正式名称バット・プラチャムトゥワバットプラチャーチョン(直訳:携行市民カード)と呼ばれるカードです。これは、内務省がタイの国籍を持つ者に対して発行するものですが、発行対象年齢が7歳に引き下げられました。
ここ数年の間にも、タクシン派が政権を取ったと思ったら、あの選挙は違反でしたと党が解体されたり、憲法を改正して政権を握っている政党に有利なようにしたり、「ちょっと、政治ってそんなんでいいの」と思わざるを得ないことが、タイ政界では多々起こってきました。
民主主義にのっとった「選挙」を行っている以上は、その結果を受け止め、そこで市民に選ばれた人たちが国を引っ張っていく。
しかし、反タクシンと親タクシンという二つのグループが存在する限り、スムーズに政治は進んでいかないのでしょうか。
今朝子供を学校に送って行った帰り道、「おや?まだ選挙の立て看板が出てる」と思ったら、タイ貢献党が選挙での勝利を受けて「国民の皆さん、ありがとうございます」と書いたお礼看板でした。
新政権が打ち出している数々の政策は、国の財源をかなり圧迫するなどと言われている中、立て看板を出す費用だって数を考えたらけっこうな額だと思うんですけどね。
さて、8月頭にも発足されると予測される新政権タイ貢献党が、緊急政策を発表しました。
選挙に勝ち、次期政権を握るタイ貢献党ですが、早くも公約実現に向けて動いているようです。最低賃金(日当)を一律300バーツに引き上げる(現在は159~221バーツ)件に関しては、本日開かれる賃金委員会で協議がスタート予定です。
また、学生一人にタブレットPC1台を配布に関しても、来年1月からの実現に向けて動いており、初年度は中国から1台5千バーツ程度のものを大量に輸入するそうです。
そのほかにも、大卒初任給の引き上げ、所得税の引き下げなどなど、国民には一見「お得」な政策ばかりなのですが、これを実現するために政府は抱負な予算と資金源が必要となります。これらの政策は、海外の投資家の一部から「人気取り政策でインフレを加速する恐れがある」とも言われていますが、どうなんでしょうか。
総選挙で勝利を収めたタイ貢献党ですが、更なる議席獲得を狙っているようです。昨年、大きな騒乱を起こした赤シャツ軍団からは入閣させないという姿勢は守っているようですが、赤シャツが崇めていたタクシン元首相が国に戻って来られるように動いてもいるようで。
以下全てバンコク週報WEB版より
『タイ貢献党筋によれば、同党は新政権のイメージ悪化を避けるべく、タクシン支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」幹部らを入閣させない見通しという。UDD(通称、赤シャツ)はタイ貢献党と深いつながりがあり、複数の幹部らが同党から総選挙に立候補した。
3日の総選挙でプアタイ(タイ貢献党)が勝利を収め、タクシン元首相の末妹であるインラック氏が近く首相の座に就くこととなりました。
どうしてもタクシン派と反タクシン派の攻防から抜け出せないでいるタイ。今回の選挙はタクシン派に軍配が上がった形となりましたが、国民の多くが反タクシン派との戦いを続けるのではなく、和解を求めているはず。タイ初の女性首相が、まずは両派の相互理解に動いてもらいたいものです。
が、今朝の新聞の一面を大きく飾っていたのは5党連立政権発足のニュース。加わったのはやはり元タクシン派ばかりで総議席は299席に。ドバイにいるタクシン氏が「300議席が理想」と言ったとおりになっていますね。
今回の総選挙で勝利を収め、インラック氏はフェイスブック内でも謝意を示すとともに、「国民が抱える経済的な問題を早急に解決し、国民和解にも取り組む」と抱負を述べたそうです。そして早速、政治の指揮を執るべく様々な動きに出ているようです。
まずは連立に向けての動きから。
以下すべてバンコク週報WEB版より
『タイ貢献党のインラック首相候補は3日午後7時45分、党本部で記者会見を行い、バンハーン元首相率いるタイ国民開発党と連立合意ができたと発表した。インラック氏は他の政党とも連立に向けコンタクトしていると報告。党名には言及していないが、スワット元副首相の国家開発貢献党が濃厚とみられている。
今朝子供を学校に送り届けるとき、道路の両サイドのほぼすべての電信柱にくくりつけてあった候補者の立て看板がだいぶ取り外されていました。この看板、選挙後に候補者が自主回収するのかはわかりませんが、翌日には一般市民が持ち去るのが常。防水加工の特殊な紙を使用していますから、露店や青空食堂の屋根に姿を変えたり、紙を支える木の棒はリサイクルに流れたりするんだそうです。
旦那曰く、看板ひとつに付き千バーツ前後するだろうということですが、私が兼ねてから取り上げてきたタイ愛国党のチューウィット氏は、投票日当日のインタビューで「だいぶ削減をしたが、今回の選挙で使った経費は1千万バーツ」だと言っていました。獲得議席数4席(500議席中)でしたけど。
先週はバンコク市内でもあちらこちらで道路が冠水するほどの大雨が続き、昨日3日の選挙投票日も朝からテレビでは「午後から雨になるので、早めに選挙に行きましょう」と促していました。我が家は第一陣が8時のスタート直後に、そして第二陣は昼過ぎに出掛けました。
投票場所は基本的に公共の建物で、わが地区は車で5分の公立の小学校内での投票となりました。その後車で都心に出掛けましたが、途中幹線道路の歩道に数箇所投票場所を発見。周りに公共の建物がない地域では、道路に大きなテントを組み立てての特設会場で投票を行います。投票は3時までですが、ちょうど4時過ぎくらいから雨雲が広がり5時頃には土砂降り、セーフだったようです。
昨日は夕方からシーロム方面へ出掛けたのですが、「Next Station Sala Daeng」がBTS車内で聞こえたのとほぼ同時にどっかーんと雷鳴。その直後から激しい土砂降りで道路はあっという間に冠水。一昨日の夜もスクンビット一帯を大洪水にした長時間の大雨があり、この雨も長引くだろうと思ってはいましたが、夜が明けて今日になってもまだ降ったり止んだりが続いています。
昨日7月1日は、給料日直後とあって夜遊びに繰り出す人が多い金曜日。加えて今日は選挙投票日前夜で禁酒となりますから、金曜はしっかり遊んでおきたい人が多いはず。ただでさえ人も車も多いところに大雨が重なり、更にはバンコクの各地で各政党の最後のお願い大集会が開かれたもんだから、バンコク中が大渋滞となりました。
いよいよ明後日7月3日に迫った総選挙。各候補者の選挙活動も大詰めに入ってきています。昨日の夕方、住宅街の中にあるコンビニに自転車で行ったら、目の前をちょうど民主党の選挙カーが通過。「ブーシップブーシップ」(民主党の番号10番)をひたすら連呼。
買い物を終えて角を曲がれば、プアタイの赤い大弾幕を塀に掲げた家があったり。テレビを見ていても、ニュースや情報番組は選挙色1色。私に選挙権はないけど、いよいよだわ、これでタイが変わるのかしら、という気持ちが沸いてきます。
いよいよ今週日曜に迫った総選挙。一昨日の日曜日には不在者投票が行わ、全国で140万人が投票をしたそうです。
ここまで来ると、もうどこの通りを歩いていても候補者の立て看板がびっしり、郊外の住宅街にだって選挙カーが乗り込んでくる状態。ただ都心部の選挙カーと違って、こちらに来るピックアップトラックに候補者は乗っていません。選挙運動員らしきおじちゃん、おばちゃんたちが「○○でございまーす」的なメッセージは拡声器からの自動音声に任せ、後ろの荷台に座って談笑してたりします。
本日6月23日の午後、セントラルワールドの前で民主党による街頭演説が行われます。この場所は、昨年タクシン派による長い座り込みの上、放火をされた因縁の場所。
この場所で、民主党の党首であり現首相であるアピシット氏が演説を行うとあり、混雑や混乱が予想されます。
まずは、そのニュースからお伝えしましょう。
21日の朝刊に、たくさんの管や人工呼吸器を付けている女性の写真がありました。テレビを付けると、あらゆるニュース番組で彼女が遭った事故の話を長く取り上げていました。それを見たタイママをはじめ、タイの家族全員が怒りを露にしていました。
これは軍関係者が故意に起こしたと思われるひき逃げ事件なのですが、ニュースが明るみになったのが事件発生から10日後。被害者である、医師の女性は今も意識が戻らないままです。
目撃者は医師の母、そして交通カメラが一部始終をしっかり捕らえていた。また、女性を轢いたほうの車には、当事者の軍関係者と奥さん、子供が同乗していたらしい。
どうやら、現政権民主党は劣勢と見る報道が多い中、民主党党首であり現首相であるアピシット氏が起死回生を図る行動に出たようです。
なんと、昨年タクシン派であるUDDが長期に渡って座り込みを続けたあの「ラチャプラソン交差点」で、明後日23日の木曜日に集会を行うというのです。BTSのチットロムとサイアム駅の真ん中にあるこの場所。セントラルワールド、ゲイソン、エラワンで囲まれたバンコクの一大ショッピングエリア。
セントラルワールドのZENは、昨年の暴動による放火で今も修復作業が続いていますが、この因縁の場所で奇しくもアピシットが街頭演説を行うとは・・・
7月3日の総選挙に向けて、各候補者の選挙活動がいっそう盛んに、そして政党同士の争いも激しくなってきている感がありますが、テレビや紙面を賑わしているのは元首相タクシンの妹インラック、現首相アピシットの2人ばかり。
はっきり言って、今回の選挙戦はこの2人の「一騎打ち」なんでしょう。報道を見ていると、どうもインラックが優勢、これに対しアピシットが負けじと攻勢をしているような図になっています。いよいよ来週の日曜日に迫った選挙、どちらに軍配が上がるんでしょうか。
昨日は、いよいよ我が家のある住宅街の中にまで選挙カーが乗り込んできての演説が行われていましたが、選挙戦も後半戦に入り各候補者は必死のようです。
一方、大学や新聞社による今度の総選挙に向けてのアンケート結果が発表されていますが、どうも元首相タクシン派のプアタイ党が優勢のようですね。現政権を握る民主党は、アンケート結果を鵜呑みにしてはいけないと声明を出していますが、このまま行けばプアタイの勝利、初の女性首相誕生になるんでしょうか。
もうだいぶ昔のことになりますが、大学時代に一度うぐいす嬢をしたことがあります。ひたすら手を振り、候補者の名前やポリシーを叫び、来る日も来る日も豚カツ、カツサンド、カツカレーのオンパレードで終わってみたら3キロ太ったよなあ、ということがまず思い出されますが、選挙区内の細い路地にまで入り込んで有権者に訴えかけていく選挙活動は、のほほんとした女子大生だった私に強烈な印象を残してくれました。
その街に長く住んでらっしゃる高齢の方々の厳しい意見、大物政治家が応援演説に来て選挙カーの上で遊説中に飛んできた怖い野次、また候補者と一緒に自転車で商店街を走りぬけたときにちょうど別の候補者とすれ違い、本当に火花が見えたこととかね。
選挙まであと3週間。我が家がある郊外にも選挙カーがしょっちゅう来るようになり、幹線道路にはほぼすべての電信柱に立て看板が、あまり交通量が多くない細い道にもポスターが見られるようになりました。
以前紹介したチューウィット氏の看板(http://www.thaiworker.net/cat592/election-july-3rd-1.html)は怒った顔ばかりだったのが、ここ最近赤ちゃんを抱っこするチューウィット、犬と仲良く並んで笑顔ののチューウィットバージョンも出てきて、子供が喜んでいます。
そしてもうひとつ、子供が「何これ!」と反応している看板が、黄色をバックに猿やカメレオンなどの動物が候補者のようになって写っているもの。
3月に発生した東日本大震災を受けて、タイから多くの義捐金や物資が日本に送られましたが、その収支が日本大使館より発表されました。
Newsclipウェブ版より
『タイ日本大使館は6日、5月27日までに同館が受領した東日本大震災の義援金の総額が4億1602万バーツ(約11億円)になり、このうち3億8465万バーツを日本赤十字社に、1814万バーツを日本政府に送付したと発表した。
東日本大震災の義援金はタイ外務省、タイ赤十字社、タイ日本人会、バンコク日本人商工会議所などを通じても寄せられている。』
先日友人にDVDを借りて、日本のドラマ「鬼島平八郎」を見ました。ダウンタウンの浜田雅功扮する新米検事が、政界の闇を明るみにしていくというストーリー。庶民目線でお役所のえらい人をばさばさ切っていく様子が実に爽快で、あっという間に見終えました。
日本の政治家はよく自らの命を絶ちますが、このドラマを見ると手を下すのは本人でも、そう仕向ける人や力があることがわかる。もしやあのろれつが回らなかった政治家の死因だって、本当のところはわからないぞ、なんて怖い想像をしてしまったり。
政治って、権力や派閥がそんなに大事なのかなあと思ってしまいますが、1ヶ月を切ったタイの総選挙に向けて、足の引っ張り合いみたいなニュースが入ってきました。
7月3日に行われる総選挙に向けて、日増しに盛んになる各候補者の活動が連日テレビ、新聞で伝えられています。
前回のブログ、総選挙に向けて3では、
http://www.thaiworker.net/cat592/election-july-3rd-3.html
タクシン元首相派のタイ貢献党(プアタイ)がリードしているというニュースでしたが、その後の最新の動きを今回はお伝えしたいと思います。
まず、今回の選挙は大きな柱として、現政権を握る民主党VSタクシン派のタイ貢献党という構図があります。タイ貢献党は、タクシンの末妹であるインラックさんを代表にして、今の若い首相アピシットと対抗させているようですが、タイ貢献党が政権を握るには、他の中小政党を取り組む必要がありあす。
私が出産した病院は、バンコク郊外ではけっこう有名な大きい私立病院でした。どうも子供が生まれる当たり日だったようで、出産したその日は大部屋で一泊。その部屋の壁に「子供の誘拐に注意」という張り紙が。大部屋だからかなと思っていたら、翌日無事個室に移り入った部屋にも同じ張り紙が。
びっくりして旦那に聞いてみると、タイでは組織ぐるみによる子供の誘拐がよくあるのだと。生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんが寝る病室に張り紙があるということは、新生児誘拐の可能性を意味しているわけですから、出産したばかりの私にはものすごく恐ろしく感じました。初めてのお産だし、タイ語だって今ほどしゃべれなかったこともあり、大部屋の初日は義母に、個室に移ってからも毎晩旦那に泊まりに来てもらっていましたが、そんな張り紙を見ちゃったらとても1人じゃいられませんでした。
7月3日の総選挙に向けて、各候補者の選挙運動がスタートしています。都心部では、候補者自らが出歩いて顔を売っているようですが、私が住むバンコク郊外ではまだ立て看板を見る程度。そのうち、こちらの方にも選挙カーがやってくるんでしょうが、今は渋滞や赤信号で停車中に看板に書かれたスローガンなどを見たりしています。
元首相タクシン派のプアタイ(タイ貢献党)の立て看板には、「One Tablet PC Per Child」、「Free Wifi(無線LAN)」の2点が大きく書かれています。"Wifiフリーになったら、私の3GじゃないiPadどこでも使えるんじゃないの?"と思ったところで私に選挙権はないのですが、立て看板も立派な選挙活動の役割を果たしているのだなと思ったり。
7月3日の総選挙に向けて、各政党、各立候補者が選挙運動を繰り広げています。前回のブログ(http://www.thaiworker.net/cat592/election-july-3rd-1.html)では、我が家近辺にはやたらと睨みを飛ばしているチューウィット氏の立て看板が多いことを書きましたが、次に多いのがタクシン元首相の末妹インラックさん。
当選したら、タイ初の女性首相が誕生する可能性もあり、注目を集めています。最近、テレビなどメディアへの露出も増えていますが、印象は若くて知的なお姉さん、にハイソ~な雰囲気が漂っている感じ。
タクシン氏の妹ときたら、そりゃあ裏でお兄さんが操ってるに違いないと思ってしまうのですが、ここへきて国民の人気が高まっているそうです。
ここ最近大きな通りを走っていると、7月3日に行われる総選挙の立候補者の立て看板を多く見かけるようになりました。
タイは現在雨季真っ盛り。ですから、日本のような小さめの紙ポスターではすぐに激しい雨と風でよれよれになってしまう。
そこで使われるのはフィルムのような耐水性ばっちりの紙、サイズがやたらと大きく、そこに自分の顔写真、ポリシーなどを目立つように入れます。写真からもおわかりかと思いますが、ポスターというより看板の趣。
旦那いわく、1枚当たり1000バーツ近く掛かっているらしい。材料費、デザイン費、印刷費に設置費など。各候補者が狙いを定めて設置するんだそうですが、看板がやたらと多い人ほど、政治資金を贅沢に使える余裕がある、という見方もあるわけです。
7月3日に行われる総選挙に向けて、各政党が動き出し、それに伴い現政府、警察、軍隊までもがばたばたしているような感じが、テレビのニュースや新聞から連日伝わってきます。
どうやら今回の選挙は、現政権民主党とタクシン元首相派のタイ貢献党との接戦になるようで、じりじりと戦いの火花が見えてきているような感じがします。
ところで先日ブログで取り上げましたが、(http://www.thaiworker.net/cat592/reds-mob-on-19th.html)明日5月19日は、UDDにとっては「忘れることのできない日」。昨年のこの日は、治安部隊が強制排除に踏み切り、UDDによる大規模反政府デモの終結宣言を余儀なくされた日であり、大規模な集会が予定されています。
明日18日に多くの学校で新学期がスタートします。我が子は朝から教科書を揃えたり、私も制服にアイロンを掛けたり、長かった夏休みが終わり、新しい学年になる前日で少々そわそわしております。
思えば一年前、新学年スタート、初日くらいは超早起きしようぜと夜が明けた直後から親子で張り切り、いざ出発というところで、近所の同じ学校に通う子のお母さんが駆け寄ってきて、
「今日から1週間臨時休校ですって」と教えてくれました。
我が家のある郊外はあまり関係ありませんでしたが、都心に住む子供達はとても学校に行ける状態じゃなかった。そうです。UDD(赤服)への武力鎮圧があり、その後大暴動と発展した直後のことでした。
どこへ行くのも電車地下鉄生活だった東京出身の私。タイに来て現地採用のOLをしていたときは、会社もアパートもトンロー。通勤はもっぱらバイクタクシーで、週末に出かけるときはBTSとMRTを利用。どうしても東京にいた頃からの癖で、電車が走る範囲内で動き回っておりました。
友人の中には、BTSの駅からバスを乗り継いでタイ人しかいないようなローカルエリアに出かける人もいましたが、私にはまだ無理だわなんて思ってるうちに、バンコクの端っこに住む旦那と出会い結婚。超スクンビッターだったのに、BTSもMRTもとても届かないド郊外暮らしとなりました。
東日本大震災の約2週間後、こんなニュースがありました。
バンコク週報WEB版より
『東日本大震災での被災者支援の一環として、日本人が査証なしでタイに滞在できる期間を、現在の30日から引き上げるよう、泰日旅行業協会(TJTA)がタイ政府に要請している。
アネークTJTA会長は、「大津波と大地震に加え、原発事故による放射線漏れで日本を脱出したがっている被災者も多いはず。タイにノービザで30日以上滞在できるようになれば、そうした人たちの支援になると思う」とし、政府の決断待ちであることを明らかにした。』
先日、旦那と明け方まで開いているバンコクのとある有名ディスコ近辺を車で通ったときのこと、本来だったらまだまだこれから遊びに来る人がいる時間なのに、私達が見たのはぞろぞろと店から出てくる人の波と、タクシー待ちの行列。
「あれ?おかしいねえ」と入り口の方を覗いてみたら、警察の車が。「なるほどね」と二人で思わず頷きました。バンコクのパブの営業時間は午前2時まで、と決まってはいるものの例外も往々にしてあり。最近は、例外というか特別措置というか、パブもディスコも早めに閉店を余儀なくされているようで。
ソンクラーンが終わって気づけば1週間。お祭や連休というのは、始まるまではウキウキわくわく、始まったらあっという間に時が過ぎ、終わってみれば遠い昔のように感じるもの。ソンクラーンは、本来はタイのお正月、厳かに過ごすべき期間なんでしょうが、どうも一時期の日本の成人式と似たような、俗っぽいニュースが付いて回るようで・・・
ところで、今年はのっぴきならない用事で、あろうことかバンコクで最も水掛祭りが激しいと言われるシーロム地区へ出かける用事があり、私も見事にやられました。水掛祭りのせいで、車輌通行止めになっていた通りをほんの200メートルほど歩くはめになったのですが、目的地目指して小走り、しかもカモフラージュで携帯で話してる振りをしてたのに、背中からものすごい水圧&水量のバズーカ水鉄砲でやられ、背面ずぶ濡れに。
いよいよ来週はタイ正月。カレンダー上では13日の水曜日からが祝日扱いとなっていますが、月曜火曜もお休みにして土曜日から大型連休を取っている人も多くいます。ですから、すでに帰省ラッシュが始まっていて、昨日の夕方の幹線道路はかなり渋滞が激しかったですよ。普段はあまり混まない時間帯ですが、地方につながる高速への道はひどかった。
今年はタイにいる多くの人が、穏やかな気持ちでソンクランを迎えられるなあと思っているはずです。昨年の今頃は、じわりじわりとタクシン派の赤い人たちが、街の中心部目掛けて集まってきていましたから。セントラルワールド前は赤で埋め尽くされて閉鎖状態、シーロムもちょっと近づけない場所になってしまっていました。
あれから1年、晴れやかな気分でタイのお正月を楽しみたいものですが、やはり赤い人たちにとっては1周年ということでデモを開催するそうです。
タイは今夏真っ盛り、一年で一番暑い時期に向かってぐんぐん気温が上がるとき。灼熱の太陽に熱風が吹いて、これぞ亜熱帯な日々のはずなんですが、どうも最近のタイの空はおかしい。
3月から一斉に学校は夏休みがスタート。うちの子供は今週からサマースクールという半日学級に通わしているのですが、連日長袖長ズボンで登校。郊外の大きな敷地を持つ学校、教室は2階とあって、風通りがよくて寒い。朝送りに行くときなんか、マフラーまで巻いてますから。今週は月曜からずっとこんな調子が続いており、比較的長かった乾季が終わって、セーターなど全部洗濯してしまったのに、再び引っ張りだしてきてます。
昨日のサッカー、チャリティマッチはよかった。タイでも、日系の店などで多くの人が集まって観戦しました。私の世代にとって、カズはヒーロー。途中出場だったし、インタビューでは年取ったなあ、という印象でしたが、それでもやっぱりあの1点、あのダンスを見れて元気付けられた人は多いのではないでしょうか。
観戦の後は、集まった日本人達と東日本大震災の話となりました。その中に、関西、関東方面からの出張から帰ってきたばかりの人がいました。関東では、会社ではもちろん、街中でも友人達と会っても「これからの日本は、重いものを背負っていかなければならない」という空気を強く感じたそうです。
季節外れに涼しいバンコク。本来は、一年で最も暑い時期に向かって、日中は35度近くまで上がるのですが、只今の気温21度。今朝は長袖2枚着用していました。10時半なのに陽射しが無く、薄暗い、おかしな天気です。
今日本に出張中の友人が、「デパートもどこも節電で薄暗い。電車も暖房をほとんど使ってないからすごい冷える。寂しい気持ちになる」と話していました。比べ物にはなりませんが、今ちょうど寒いなと思いながら、薄暗い部屋でこうしてパソコンに向かっていると、少し気持ちが塞ぎます。しかし、今の日本の状況はいつ明かりが見えるかわからない、そういう状況なのだと思います。
週末、こちらで働く日本人の友人達と会いました。メンバーは、駐在員、現地採用、こちらで起業と様々なスタイルで仕事をしている人が集まったのですが、東日本大震災を受けての仕事の話となりました。
IT関係の会社を経営している人は、節電の影響を主に受けているとのこと。また、損失を受けた企業が、経費削減として社内システムの縮小を図り、それによって取引が打ち切られてたりしているそうです。洋服の買い付けをしている友人は、買い付け量が減り、駐在員の一人はもしかすると人員削減をすることになるかもしれない、と話していました。
バンコク週報WEB版より
『気象局によれば、タイ時間(以下同)3月24日午後8時55分ごろ、タイ最北端チェンライ県に近いミャンマー領内で深さ約10キロを震源とするM7の地震が発生した。 午後9時23分ごろにもM5の余震があった。
タイ国内ではチェンライ県が揺れが最も強く、同県内の女性(55)が倒壊したコンクリート壁の下敷きになって死亡した。
昨夜、お隣のミャンマー東部でマグニチュード6.7の地震があり、タイの北部チェンマイ、チェンライで強い揺れ、バンコク都心の高層ビルでも揺れを感じました。地震はほとんどないと言われるタイですが、北部の方では時々起きていますし、今回の日本での震災を受けて、タイでも地震や原発に対する意識が強くなっているのは確かです。
ところで、日本国内にある諸外国の大使館が、相次いで関西方面に移転したり、閉鎖したりしているというニュースを聞くと、外国にいる日本人の私はとても複雑な気持ちになります。私の家族は東京で生活をしていますが、その東京にいられないから避難しているという現実。何がどうなっているのか、ニュースを見たり、家族と電話で話すだけではわからないこともあり、不安ばかりが募ります。
計画節電、水道水から放射性物質検出と、東日本大震災がもたらした爪あとの大きさが、こちらのニュース、新聞でも報じられています。水と電気に支障がある生活は、どれほど不便で不安なことか。まだまだ寒さが続く中、暖房が使えない、粉ミルクを作る飲料水が不足している、こういった具体的な話を日本の家族から聞くと、いっそのこと家族全員タイに来てほしいと思ってしまいます。
一方で、東京から人が脱出して行ったら日本は廻らなくなるとか、建て直しがきかなくなると言う意見もありますし、脱出するかしないかというのは、強制でなく個人の判断に委ねるべきだと思うのですが、それでもやはり身内、特に幼い子供のいる妹のことが心配でなりません。
東日本大震災発生以降、日本への支援がタイの各地で行われています。日曜日に、郊外のショッピングセンターへ出かけたところ、3チャンネルの俳優のお兄さん達が拡声器で叫びながら、買い物客に日本への義援金を募っていました。一口20バーツでポストカードを買うという形のものでした。私が日本人だとわかると、彼らだけでなくそばにいた一般の人たちが、日本への激励の言葉を掛けてくれました。
タイにいる限り、日本の現状を肌で感じることができず、応援支援しかできませんが、こういう思いが色々な形で結集されています。
前回、日本での震災後の原発事故の影響を受けて、タイの政府が2020年に初稼動を目指して進めていたタイ初の原発計画を、現在中止を含めて検討している、というニュースについて触れました。
http://www.thaiworker.net/cat592/influence-in-thai-1.html
タイ国民個人レベルに目を向けてみると、日本からの放射能の影響を心配している人が、少なからずいるというのがわかります。テレビニュースでは、ヨウ素の効能、どこで手に入るかなどを伝えるものもありますし、放射能が人体に及ぼす影響を専門家に聞いていたり。
これは日本でも同じですが、目に見えない不安、恐怖があると、デマを発信したり信用したりする人が出てきます。私もタイにいる一個人として、正確な情報だけを取らなければならないと思っていますが、まずはこういうニュースがありました。
東日本大震災を受けて、タイからの支援についてこれまで4回に渡ってお伝えしてきました。
http://www.thaiworker.net/cat592/help-japan-from-thai.html
http://www.thaiworker.net/cat592/charity-for-japan-2.html
http://www.thaiworker.net/cat592/charity-for-japan-3.html
http://www.thaiworker.net/cat592/charity-for-japan-4.html
そこで今日は、今回の地震がタイにどのような影響を及ぼすか、に関するニュースをお伝えしたいと思います。
地震から1週間が経過しました。タイのテレビで伝えるニュース、Youtubeで見る日本のニュースでは厳しい現実を伝え続けています。しかし、ある有名人がブログで、テレビで伝えられるのは恐怖と感動のシーンだけだと言っていました。
私のタイの家族も、津波で流された街並みを前に呆然とする人の映像に心を痛め、私自身も母親ですから地震の怖さに泣き出す子供の様子には涙が出ます。しかし、その有名人が言っていたのは、その奥にもっと悲惨な状況があることを忘れてはいけない、ということでした。
テレビクルーが入っていけない場所、テレビでは伝えきれない状況のことも、しっかり知る必要があり、長期に渡る復興への支援をしていかないとならない、ということです。
私の友人が、スクンビットの街角に立って被災地へ送る募金活動をしていることは、以前お伝えしました。
T-J チャリティ募金 http://www.thaiworker.net/cat593/charity-for-japan.html
地震が発生して以来、どこへ行っても本当に多くのタイ人の方に「日本の家族や友達は大丈夫か」と声を掛けていただきます。地方にいる遠い親戚までもが、連日のように電話をくれます。皆、いてもたってもいられない気持ちでいます。
昨日3月16日、サイアムパラゴンやセントラルワールドなどバンコク都内のショッピングエリアでは、有名人やタイの企業、一般人も参加して、日本へのチャリティバザーなどが開催されました。
現在、日ごとに日本への支援、チャリティの動きが大きくなってきており、タイにいる一日本人であっても参加し何かするための手段が増えてきました。私一人の力は微力ですが、同じ思いの多くの人の力が合わされば、きっと役に立つ。そう思って立ち上がった企業、店、そして日系の会社や個人がたくさんいます。
バンコクは暑季目前にして、突然昨日から冷たい雨が降っています。テレビで見た今朝の被災地の様子は雪。全くもって次元の違う寒さではありますが、避難所で寒い夜を明かさないとならない人たちのため、一人でも多くの方々に早く安心と安全が戻るよう、タイにいながらもできることがたくさんあります。
タイの人、企業による日本支援の動きが続いています。今日は、BTSサイアム駅前のパラゴンデパート前の広場で、有名人によるオークション、チャリティが行われました。
夕方はタイのローカルチャンネルは、どこもニュース情報番組となりますが、8割以上が日本の地震のニュースとなっています。また、画面の下には一般視聴者からのメッセージが流れるのですが、日本に対するお悔やみの言葉や、激励の言葉ばかり。
巨大地震、巨大津波、そして原発での事故。とにかく便利で、テクノロジーが発達したというイメージの日本ですが、自然の猛威にただただニュースを見守るしかできません。ひっきりなしに流れる、本当に悲惨で信じたくない映像を見ながら、タイにいるタイ人も日本のためにと立ち上がっています。
東北地方太平洋沖地震が起きて、5日目。タイのテレビ、新聞では日本の様子が連日伝えられており、こちらにいる日本人のみならず、タイの人たちも非常に心を痛めています。
タイは2004年の暮れに発生した、スマトラ島沖地震による大津波の被害を受けていることもあり、今回の日本での地震と津波に対して、その脅威を経験者として感じ、そしてどれだけの痛みを受けたのかを心からわかっている、という感じが、マスコミの放送のみならず、私が触れるタイ人からも強く感じます。
地震発生の日から今日まで、どれだけの親戚、友人、知人から連絡をもらったことか。一度しか会ったことのない、義理の弟の友人らなども、私の日本の家族や友人のことを思って電話を掛けてきてくれました。
家電製品店に行くと、今やテレビは薄型が主流。つい4年くらい前までは、薄型はまだまだ高かったし、箱型のテレビの方が売り場を占めていた。ほんの数年の間に、薄型テレビの価格が下がり、需要も高まって、今となっては箱型テレビを探す方が難しい。
我が家は3年前に薄型に買い替え。最後までSONYと迷ったものの、結局オーディオがセットで売られていたSAMSUNGに。オーディオの方は、買ったその日にCDが出てこなくなり修理行き。その後持ち直したものの、今はDVDを入れると「BAD DISC」の表示。どっちがバッドなんだかわからないまま、DVDを見るときは別のプレーヤーを接続。
ですが、テレビの方はご健在。これまで一度も不具合無く、今も美しい画面で「マジレンジャー」(子供夏休み中のため、ずっとCartoon Channel)を映し出しております。
韓国に行ったときもそうでしたが、初めてタイに来たときまず思ったのが、「タイ人の女性はスタイルがいいなあ」ということ。全員が全員いいわけではないのですが、スタイルの平均値が高い。足はまっすぐスラッとしていて、背筋がピンと張っている。背は大して変わらないのに、日本人と比べると圧倒的に華奢な人が多い。
洋服だって、タイのSサイズは日本の5号ですか?というくらい小さいものがあるし、ZARAやMNGなどの海外メーカーの服は小さいサイズからどんどん売り切れる。
ナナ辺りだと、すごい図体のでかい白人男性がよくモデル顔負け体系のタイ人女性と連れ立っているのに遭遇しますが、タイ人の女性はスタイルがいいもんだという思い込みは、もしや世界共通?だからこそ、スタイルがよろしくない女性にとって何ともシビアなニュース、がありました。
新東京国際空港が、千葉県成田にあるように、実はバンコクのお隣サムットプラカーン県に位置する、新バンコク国際空港、通称スワナプーム空港ですが、2006年9月のオープンから常に問題を抱えてきました。
オープン直後から滑走路の亀裂、薄暗い照明、トイレの不足、カートの盗難、免税店の営業権問題、PADによる空港占拠などなど、まあ次から次へと問題が頻発してきました。
そもそも、開港以前からトラブル続きだったらしいスワナプーム。(ウィキペディアより一部抜粋)
タイは、植民地になったことがなく、第二次世界大戦での大きな影響を受けていないことから、かつてよりアジアのハブ空港として発達していましたが、ドンムアン空港が手狭になったことから、新らしい空港建設の話はかなり以前からあったようです。
名実も体格も、ともに超ビッグカップルなお二人が、結婚4年目にして離婚したそうです。その二人とは、元テニス選手のパラドンと、元ミスユニバースのナタリー。そうかあ、別れちゃったか・・・
Newsclipウェブ版より
『タイのテレビ報道によると、元男子プロテニス選手でタイ人のパラドン・シーチャパンさん(31)と2005年のミスユニバースでカナダ人のナタリー・グレボワさん(29)が離婚したことが24日、明らかになった。それぞれの仕事ですれ違いになり、昨年7月に別居。今後はビジネスパートナー、友人として関係を続けるという。
昨日、リビアにいるタイ人について書きました。
http://www.thaiworker.net/cat592/libya-situation.html
バンコク週報からのタイ人救出に関するニュースの中で、リビアには23万人のタイ人労働者がいる、という記述がありましたが、やはりこちらは間違いだったようで、本日2万人に訂正されています。ちなみに、タイの新聞Nationでは1万人と書かれていました。
そうですよね、タイの総人口がおよそ6700万人ですから、その中から23万人もの人がリビアに集中して出るわけがない・・・
タイにいるから余計なのかもしれませんが、昨今の中近東での反政府運動の動きは非常に気になります。中でもリビアには私の友人がいることもあり、細かく騒乱関連のニュースをチェックしてきました。反政府派に対して、ことごとく武力弾圧を続けるカダフィ大佐に対し、国連や世界各国から非難の声が出ているにも関わらず、未だ多くの犠牲者を出しながら最高責任者の席に居座るカダフィ。
私の友人は、旦那さんの駐在に付いて2年ほどリビアの首都トリポリで生活をしていましたが、今回の騒乱に伴い21日に緊急帰国。まさかこんなことになるとは、と彼女自身のブログでもあっという間に緊迫した状態に変わっていった様子が伺えます。
リビアの日常・非日常~駐在妻のアラブ文化体験☆ http://ameblo.jp/trinity705
長かった乾季が終わり、季節は徐々に最も暑い時期へと近づいています。バンコクでは雨が降ったり止んだり、中部から北部では早くも水不足のニュース。
暑季と言えば、まずなんといっても子供達の夏休みピットタームヤイ、3月のはじめから5月中旬まで、長い長い休みがやってきます。この間にタイ正月ソンクラーンもあり、子供達は両親の実家で過ごしたり、短期で留学をしたり、毎日学校に行ってお勉強から開放されるハッピーな2ヶ月間となります。
一方で、大人の視線でこの時期を振り返ると、どうしても「夏に政治混乱が起こる」という形式を無視せざるを得ません。今年こそは、大人も子供も楽しく、何の心配もしないで水掛祭りをしたいんですけど。
世間は3連休に突入。昨晩から、里帰りや国内旅行に出かけた人が私の周りにもいます。タイの人は、長い休みになると実家に帰ったり、近隣県、リゾートへ旅行に行くことが多いですね。我が家も近くの県まで出かける予定です。
一方、バンコクに残るという人もいます。仕事でバンコクに滞在している日本の方などは、そういう方も多いかと思いますので、なんで3連休にぶつけてきたかなあと思うのですが、明日2月19日の土曜日に都心で行われるタクシン派による反政府デモの情報をお伝えします。
少し前のブログで、中国から巨大商業施設がやってくるというニュースをお伝えしました。
http://www.thaiworker.net/cat592/chinese-big-market.html
タイの普段の生活でもあらゆる場所で出会う中国製品ですが、メガバンナーやBTSの駅オープンも間近な、バンコク郊外の新名所バンナーに、ディズニーランド4倍分の中国製品デパートができるわけですから、タイの小売業、卸売り業者達が相当反発しているようです。
先日、真昼間にプラトゥナームエリアに行く用事があったのですが、大渋滞のペッブリー通りに行ってくれるタクシーがなく、バイクタクシーに乗ることに。かつてバンコクでOLをしていた頃は、毎朝バイタク通勤でしたが、結婚して郊外に移り住んでからはめったに都心でバイクに乗ることもなく、久しぶりにバンコクの灰色な空気の洗礼を受けました。
渋滞で前後左右にはびっしり車で排気ガスがモンモン、バスの真後ろに来てしまったらアウト、目はサングラスで保護し、口と鼻はタオルで覆っても息苦しい。無事目的地に着いたものの、髪はぎしぎし、顔の表面にも黒い粒子がついているような気がして、早くシャワーを浴びたかった。人と車が集中するバンコク、空気汚染は深刻なようで・・・
タイにいると恋しくなるちょっと俗的なものといえば、「日本の芸能情報」と「日本のファッション情報」。
芸能情報はネットでチェックができますが、ファッションに関してはそうもいきません。
いくら雑誌やファッションブログなどで、最新の日本のファッションを見ることができても、やっぱり原宿、青山、代官山を歩かなきゃわからないことがある。新宿伊勢丹に行かないと見れないものがある。金曜の夜の銀座に出かけないと、感じられないものがある。
タイで生活をしていると、日本にいたときと同じくらいMade in China製品に出くわします。例えば、衣料品問屋街プラトゥナームの激安服。早い時間に出かけると、オープンしたての店では、中国語が書かれた大きなビニール袋の中に詰められた大量の服を品出し中だったり。ヨーロッパのブランドを真似たデザインの、合成皮もしくはビニールのバッグには中国のタグが下がっているし、5枚で100バーツなどの激安ショーツにも中国語のシールが。
食料品に関しては、お菓子が多いでしょうか。スーパーに行くと、不思議な日本語表記のクッキーや海苔が売られていますが、それらのほとんどが中国製品。以前、海苔ではなくてゴムでしたという恐ろしいニュースがありましが、私は時々不祥事を起こすMade in Chinaを好きになれません。
昨年末に起きた、ある交通事故が大きな波紋を呼んでいます。バンコクの高速道路を走っていたロットゥ(乗り合いバン)が、無免許の少女が運転していた乗用車に追突され、バンに乗っていた乗客が車外に放り出され9名もの方が亡くなった事故。
このブログでも取り上げました。
http://www.thaiworker.net/cat592/accident-alert.html
私も時々高速道路を走る乗り合いバンを利用していましたが、この事故以来家族から「バン禁止令」が出て乗っていません。義理の姉も、高速でどんなに空いていてもスピードを出すのが怖いと言っていますし、この事故は乗り合いバンを通勤通学で使っている人だけでなく、高速道路を運転するドライバーの意識にも影響を与えました。
そして時間が経つに連れ、事故を起こした少女に対する怒りが、あらゆる場所で叫ばれているようです。
日本では成人の日が過ぎたばかりですが、今日はタイにおける成人、大人について考えてみたいと思います。
日本の成人の日というのは、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としているそうですが、タイではどうなんでしょう。タイには「成人の日」はありませんが、成人年齢は日本と同じ20歳です。
20歳になったら飲酒ができる、というイメージがどうも日本では強いですが、タイでの飲酒可能年齢は正式には定められていないようです。
日本の国際空港では、「偽物の持込は犯罪です」というメッセージがこれでもかと言わんばかりに目につきますが、タイには模倣品、コピー品があふれているため、知らずに買ったものを帰国時に税関で没収される場合があります。
ブランド品にうといおじちゃんが、パッポンの露店で文字盤が可愛いからと娘用に買ってきた時計が実は偽Frank Mullerだったり、ITデパートのパンティップでパソコン用のソフトを買ったら実は海賊版だったり。「偽物売ってます」と張り紙出してる店はありませんから、旅行者がうっかりニセモノを掴まされる可能性は多いにあります。
昨日の日曜日、またもタクシン派の人たちによる大規模集会が行われました。在タイ日本大使館から事前にメール連絡が来て、集会予定地区へ近づかないようにと注意があったこともあり、都心への外出は避けましたが、今日になって昨日の集会の大きさがあちこちのニュースサイトで取り上げらています。
ここ数年、毎年4月になると政治絡みのデモだの集会だのと、何かしらの問題が起きています。今年こそはソンクラン(水掛祭り)を心置きなく楽しみたい!と思っているタイ国民も多いと思います。タイに住んでいる一外国人である私も、今年は対立や喧嘩のない1年を願うばかりですが・・・
今日から多くの会社や学校が冬休み、これで本格的にバンコクも年末年始モードに入ります。始業は1月4日の火曜日というところが多く、1週間のお休みがスタートです。
さて、一般のタイ人はこの連休何をして過ごすのでしょうか。
最も多いのは、故郷に帰る。バンコクに仕事や学業で出てきている人が、家族の待つ地元の県へと帰省します。これは日本でも同じですよね。そのほかの人たちは、国内国外旅行に出かけたり、家で過ごしたり。今年の我が家は「家でお正月」組ですが、それでも3が日は親戚や知人たちとの食事会が入っています。
交通量がぐっと増えるこの時期、「安全運転」への注意喚起が国をあげて叫ばれています。
カルフールがタイ全土から撤退する、というニュースが流れたのが6月下旬のこと。我が家のあるバンコク郊外には、車で15分圏内に2軒あることもあり、どこがカルフールを引き継ぐか、というのはとても気になるニュースでした。
タイ全土での店舗数42店舗、従業員約7000人で総額160億~190億バーツと見積もられるショッピングセンターをめぐって、フランスのカジノグループ(小売)、タイのバーリユッカー(総合商社)、PTT(石油・ガス)、セントラルグループ(小売)らが入札に名乗りを上げていましたが、結局消費者にとっては「あんまり代わり映えしないな」という結果となりました。
もうすぐ「ロイクラトーン(灯篭流し」、駅や街、デパートや繁華街では♪ロイ・ロイクラトーン♪の歌が流れ、日本人にとってのクリスマスに近い、ロマンティックなお祭のムードが漂っています。この行事、学校では子供達がそれぞれに作成もしくは買ってきた灯篭を持ってきて、皆で池や川など水のある場所に流します。今年のロイクラトーンは日曜日に当たるため、金曜日に前倒しして行う学校も多く、我が家の子供も今日は灯篭作りに使う蓮の花、お線香そしてロウソクを持って行きました。
タイのもうひとつのイベントと言えば「ソンクラーン(水掛祭り)」。ロイクラトーンが乾季のお祭であるのに対し、ソンクラーンは夏真っ盛りのお祭。しかしご存知のとおり、ここ最近のソンクラーンは来る年も来る年もデモだ、道路封鎖だ、戦車出動だ、実弾で打ち合いだと、政治の騒乱というか国民同士の喧嘩でいまいち盛り上がれていません。
汚職とは、仕事上の地位や役割を利用して不公正な行動(個人の利益を図るなど)を起こすことを言います。
賄賂、脱税、着服、事件事故の隠蔽、職権乱用など単語を並べただけで「ハゲタカ」を数話分連続して見たような、ノンフィクション小説の目次を読んでるような、朝刊の見出しを読んでるような気分になりますが、そういったことはなんとかしませんと、と「国際汚職制圧会議」というのがあるそうで、その第14回目が10日から明日13日までバンコクで開催されています。
11月に入って1週間が経過。バンコクの空はすっかり「乾季モード」が定着、朝方は分厚い雲が空を覆っているものの昼過ぎくらいから少しずつ陽射しが顔を出し、涼しい風が一日吹いています。
長い雨季の間、バンコク郊外にある我が家近辺もあちこちが冠水状態となりましたが、ようやく道路一面がすっかり乾き、朝晩の庭の草木への水遣りも復活しました。
タイ中部、東北部を中心に被害をもたらした洪水も治まりつつあり、復興へ向かっているようですが、今度はタイ南部で洪水が発生しています。
バンコク郊外は昨日今日とカラッとした風が吹き、雨が降っていません。ですが完全に雨季から脱したというわけではなく、今朝も日本の冬のような雲が空を覆いつくしていましたし、昨晩は雷鳴が聞こえていました。
本日午前発表された内容によると、10月10日以降の洪水で亡くなった方の数が68名に上りました。最も被害が大きいとされる、ナコンサワン県とロッブリー県での数が一番多くなっています。現在もテレビのニュースを見ていると、依然洪水状態のところが多く、避難生活を強いられている人が大勢います。